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赤ちゃんの気持ちを落ち着ける? 琥珀のネックレス

ブラジルに来てすぐに目に入ったもののうちに、赤ちゃんがよく身に着けている琥珀のネックレスがあります。以前の記事で書きました女の子の赤ちゃんのピアスなどのように、このネックレスを見てもおしゃれなブラジル人は赤ちゃんもお洒落にするのだなあとしか思っていませんでした。しかし、生活する中でこれにはおしゃれ以外の意味があるのだ、と知りました。

琥珀には炎症抑制作用があると信じられている

赤ちゃんのお母さんである友人によると、琥珀の成分が肌を通じて赤ちゃんが悩まされるさまざまな身体の炎症を抑える役割をしているのだ、とのことでした。中でも歯が生える際の痛さや痒さを和らげてくれている、と信じられているようで、歯が生えそろう二歳くらいまでの赤ちゃんが特に多く身に着けているそうです。ブラジル人の多くがこの時期の子どもの気持ちが落ち着かない理由が、歯など身体的に急速に成長していることが理由だと考えているようです。

民間療法として用いられる琥珀

この話が本当であれば夜泣きが酷かったわが子たちにもぜひ身につけさせたかったです。ただ琥珀について医学について素人ながらも少し調べてみたのですが、漢方で炎症を抑えるものとして用いられていることがわかりはしたものの、西洋医学的にもそう認められているものなのかはわからずじまいでした。先述の友人に聞いてみると、これはブラジルでも民間療法のようなもので、この琥珀の力を信じる人もいれば信じない人もいるとのことでした。ただ街でのネックレスをしている赤ちゃんの遭遇率からすると信じている人の割合はブラジルではなかなか高いのではと思います。

まとめ

信じるからやるという話を聞くと、日本の神社での癇の虫取りのお祓いを思い出します。わが家も長男が1、2歳だった頃、癇癪があまりにも激しくてこのお祓いに行こうか真剣に考えていました。思えば歯の生える時期で身体的に不快だったことも多かったのかもしれません。赤ちゃんの夜泣きや癇癪に困り果てて何か対策をしたい、という親御さんが日本だけでなくブラジルにもたくさんいらしたのだなあと知り、驚きとともに大変なことを共有している、というちょっとした仲間意識を感じました。
調べてみたところ、この琥珀のネックレスの文化はヨーロッパ由来のもののようです。非常に広範な地域で支持されている文化なのだと思いましたし、この文化以外でも2歳ごろまでの赤ちゃんの夜泣きや癇癪を鎮めるのに世界中でさまざまな方法が取られているのかもしれない、と思いを馳せるようになりました。

※万一この記事を読んでくださった方でお子さまに琥珀のネックレスを身に付けさせようかと思われた方がいらしたら、と思い、注意事項だけ記させていただきます。当たり前のことかもしれませんが、このネックレスで赤ちゃんの首が締まらないようにするため、寝るときには外すようお願いいたします。夜もネックレスをつけたまま寝せ、首が絞まってしまったという悲しい事故がブラジルでは起きているそうです。もっとも私の友人も子どもの夜泣きに悩まされるので、厳重に注意しながら夜中もこのネックレスを身につけさせていたそうなのですが。


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