チャレンジ&カバーというサッカーの概念。
チャレンジ&カバーという言葉は、日本でサッカーをやっていた方であればだれでも聞いたことがある言葉だと思う。
知らない方のために書くと、この言葉は主にディフェンス時に用いられる。例えばサッカーの試合中、目の前にボールを持ったメッシみたいなドリブル馬鹿がいたとして。
こいつのドリブル突破を阻止するために用いられる概念がチャレンジ&カバーだ。
サッカーでは攻撃時も守備時もとにかく数的優位を作ることが大事だ。相手が1人で向かってくるならこちらは自分+1人。
つまり2対1で守備にあたるとよい。そりゃそうだ。1人よりも2人、2人よりも3人。味方が多いに越したことはない。
チャレンジ&カバーとは、向かってくるドリブル馬鹿に対して、1人目のディフェンダーが突っ込む。ボールを奪いにいくという「チャレンジ」だ。
このチャレンジでボールを奪えることが理想だけど、そううまくもいかない。なんせ向かってくるのはメッシみたいなドリブル馬鹿だ。そう簡単にボールは奪えない。
ここで2人目が登場する。すなわちカバーだ。1人目のチャレンジが失敗に終わったとしてもその後ろにはもう1人の味方がいる。1人目をかわして得意げになっているドリブル馬鹿に対して2人目が現れればボールは奪える。
だからチャレンジ&カバーが大事だよ、というのは日本のサッカー界ではおそらく小学生年代で習うはずだ。かくいう私も、すばらしい監督のもとこのチャレンジ&カバーの概念を教わった。ちなみに当時の監督もドリブル馬鹿だった。
チャレンジ&カバーという概念はおもしろいもので、1人目の守備が失敗することを念頭に置いている。ボールを奪いにいくというチャレンジをしたとしてもドリブル馬鹿にはかわされてしまうだろう、という前提に立っている戦術である。
仕事に似ている。
1人では失敗してしまうようなことも、味方と一緒にあたれば誰かが失敗をカバーしてくれる。大事なのはまずチャレンジすることだ。誰かがチャレンジしなければなにも始まらない。
さて、私はいま、とても疲弊している。
なぜなら会社を作ってひたすらチャレンジをしまくっているからだ。いま現在、私の会社は採用活動をやっているわけではないので、味方もほぼいない。
ほぼ全てを自分の責任でおこなっている。つまり本来最低2人でやるべきチャレンジ&カバーを1人でやっているのだ。これがどれだけ心身に疲労を蓄積するかおわかりだろうか。
これはまずいね、というのはずっと話し合ってきたことであるが、そろそろ採用活動を本格化させたい。と、言いつつ今の状態がもう少し続きそうな気配はあるのだけどね。
何が言いたかったかというと、味方を増やすことの大切さである。チャレンジ&カバーの概念だ。1人では無理なことも2人ならできる。それが10人、20人、100人、なんなら1,000人を超えたら? こりゃとんでもないことになるぜ。
いつかここで私の会社の採用情報について宣伝するときがくるかもしれない。こいつ、とうとうnoteをビジネスに活用しだしたなと思う方はいないことと思う。甘めにみてほしい。
それこそ顔も名前もいまはわからないけれど、いつか一緒に働けるだれかがこの中にいるとしたら。そのときは一緒にチャレンジ&カバーをしようね。
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