おいしいひととき、レモンドーナツ

眠りたりないまま始まる。
なくなりかけの蜂蜜。
重なる日に連なる行列。
隣り合わせのハスラー。
日だまりのソファ。
サクサク軽いレモンドーナツ。
同じ時間を同じ場所で。
またね、の時に思う気持ち。

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ひさしぶりのドーナツ屋さんへ。

たくさんの種類の穴のあいていないドーナツがひとつずつ、まるいお皿に並べられてカウンターの上に。どれもおいしそうでかわいくて目移り。

プレーン、シナモン、バナナキャラメル、ティラミス、生クリーム、抹茶、ココナッツ、レモン、ホワイトチョコレート……。

ずらりと並ぶそれらを見て、迷わずにレモン。
レモン味に目がない。
まるいドーナツの上に、レモンの小さなかけらと散りばめられたピスタチオ。ちらりとのぞくレモンクリーム。牛乳たっぷりのチャイと共に。

サクサクして、口に入れるとじゅわっとほんのりとした甘さが広がるけど、とても軽い。甘酸っぱいレモンクリームが中にたっぷり。ピスタチオのカリカリとした食感も楽しくて、ぺろりともうひとつ食べられそうだったけど、ひとつで我慢しておいた。

ひさしぶりに行ったらたくさん種類が増えていて、どれもおいしそうだったので、また行きたい。今度はちがう種類を。