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新卒の時に知りたかった禅語

「随所に主と作(な)れば、立処(りっしょ)皆真なり」
 最近知ったこの言葉、もっと早く知りたかった

この記事は、こんな人に届けばいいなと書いてます!
・頑張りたいとやる気ある人
・色々なことに手を出して、何をしたいか分からない人
・今に不満があるけど、行動できない人
・新たなことに、挑戦している人

あなたに届け!

禅語と聞くと、耳を塞ぎたくなる人
大丈夫!僕は難しい話はできないので!
(大丈夫かは置いといて)

ぜひ読んでみてください

▶︎ 新卒時代の状況は…

人生の中で転機は随所に訪れますが
あなたは何を思い浮かべますか?

卒業・就職・別れ・結婚・出産・気づき

人それぞれ思い描くものは違うと思いますが、
僕は就職でした。


学生の頃
社会人はまるで違う生き物に思えて
遠くに感じていました。

何をしているか、何を楽しみに生きているか
まるで生態が分からなかった…

それでも結婚よりは
早く訪れる気がしていたので
関心の中心にはいた

遠いのに大きな存在

実際、僕は社会人としてどうなのか
一年目で大きな壁にブチ当たりました

今振り返ると、
なぜあんなボロボロだったのか
その時は精一杯…

その理由は、新しい色々なことに気を取られ
意識が分散して無駄にエネルギーを消耗していたから

例えば
壁を水で突き破ろうしたとき
大量の水をただかけてもびくともしない

だけど
その水を一点に絞り集中すれば
突き破ることができます

新しい環境にでると一気にたくさんの壁が
現れます

その大量の壁を壊すため
エネルギーを分散して注ぐと
壁は壊れることなく、体力だけが消耗します


▶︎ 随所に主と作(な)れば、立処(りっしょ)皆真なり とは

偉そうに一点集中すべきと言っていますが
学生時代、社会人、(若干今も…)

色々なことに手を出していました。

それは焦りが原因だったりするのですが…

そんな僕に、
「これが真理だったのか!」
とコ○ンくんばりに、ピキーンと来たのが
この言葉でした

妹作

「随所に主と作(な)れば、立処(りっしょ)皆真なり」

  そしてその意味は

「随所に主となれば」
意味:いついかなるところでも
   自分自身が主人公であることを見失わない
(*実は主人公も禅語)

臨済和尚『臨済録』

「立処皆真なり」
意味:すなわちすべては真実である

臨済和尚『臨済録』

瀬戸内寂聴さんが、さらに噛み砕いて説明されている

自分の置かれた場所で一生懸命努力すれば、そこに真の生き甲斐が見出せるという意味です。

瀬戸内寂聴さんも話されていたので、説明を引用

当たり前のことだと思われた方は
言葉ではなく経験で学ばれた方だと思います

自分の目の前にあることにだけに集中し
猪突猛進、生き甲斐を見出せる
本当にすごいと思います

随所というのは、後々頑張るということではなく
「いま」ということです

ご飯を食べている「今」も、「いま」です
大袈裟ではなく、時間を消費していることを
認識したうえで目の前のことに使う


▶︎ 豊臣秀吉はこの言葉と同じことを言っていた??

実は集中の力はとんでもないです
その力で天下をとった人が豊臣秀吉です


いらすとや

秀吉は意外な言葉残しています

秀吉が太閤になったとき、家臣が「日本一、立身出世したあなたは、志が人とは違ったのでしょうか?」と秀吉に聞いたそうです。そうしたら、

金嶽宗信, [禅的]持たない生き方,2018, ディスカヴァー・トゥエンティワン, 78p

自分は、足軽のときは足軽の仕事を精一杯やり、士分になったら士分の仕事を一生懸命やり、そうしたら大名になった。
大名になって一生懸命、大名の仕事をやっていたら、太閤になった。
だから、はじめから太閤になろうなんて思ったことはない。

金嶽宗信著, [禅的]持たない生き方, 2018, ディスカヴァー・トゥエンティワン, 78p

天下を取る人は、初めから大名など上を目指し
今よりも先を常に見ていると考えていました。

ですが、
実際は誰よりも
いま
この場所
随所」に集中したからこそ
想像もできない偉業を成し遂げたのだと
理解しました

行動するには勇気がいるし
自分のいるところを信じることも
難しい

それでも
愚直に「いま」に集中することが
なにより自己実現の近道になると
この言葉で気付かされました


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