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印刷紙器をつくって90年、「 キホンのハコ 」はじめました!(後編)

こんにちは!
前回の自己紹介はたくさんの方に応援していただきました。驚きましたが、本当に嬉しいです。ありがとうごうざいます!(前回の記事はこちら。)

2回目の今回はいよいよ「キホンのハコ」はどんな取り組みなのか、その目指すところは?など詳しくお話ししていきます。

よろしくお付き合いくださいませ!

90周年の取り組み、外に向かう?内に向かう?

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わたしたち北海紙工社は小さくコツコツと事業を継続し、2021年に90周年を迎えました!ひとえに日頃からお引き立ていただいているみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます。

2020年の北海紙工社の活動を振り返ると、オリジナルブランドの新商品や、SNSでの発信、メディアへの掲載、そして地元の印刷関連会社を集めたチーム「北紙道 hokKAMIdo」の結成など、今までにない新しいことに挑戦できました。

職人たちが黙々と目の前の作業に打ち込んで来たからこそ今の北海紙工社があります。それを少し形を変えて、外へ向けて発信したのが去年までの取り組みだったのだと思います。

まだまだ試行錯誤ばかりですが、恐れず楽しみながら挑戦できるようになったことは収穫でした。

ただ、次に目指す100周年を迎えるため、今の時点で自分たちに必要なのは逆に内側に目を向けて、さらに力を磨くこと。日々自分たちが向き合っているコト、モノを改めて見つめ直し、思いを巡らせることが必要だと感じていました。

となると、内側に目を向けたことを、外側に発信すれば良いのでは!?そんな取り組みをしたいと考えました。

改めて見直すコト、モノ、そしてヒト

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では、内側の部分で何を改めて見直し、思いを巡らせる必要があるのかもう少しお話ししていきたいと思います。

わたしたちの仕事の多くは印刷会社さまの下請けとして、すでに仕様が決まったものへ印刷加工の技術をご提供すること。

ですが、ありがたいことに近年デザイナーさまとのやりとりや、熱量の高い直接のお客さまと、紙と印刷で何ができるのか一緒に考える機会が増えてきました。

そうすると、今まで深く考えずに済んでいた部分で気付きが生まれました。

紙に対して加工の適性があるかどうか、私たちは判断できますが、

そもそも、
「なぜお客さまはこの加工にこの紙を選んだんだろう・・・」
「この製品でどういうことを、どんな想いを表現したいのだろう・・・」
という深い部分は、まだまだ知らないことばかりだと痛感しました。

そこから派生して、
「この紙とこの加工の組み合わせでどんな効果が生まれるのだろう」
「この形の箱が、この仕様で店頭に並ぶ意味って何なのだろう」

そして、使い慣れた資材の抜型(ぬきがた)、紙、インキ、そして設計のこと、関わる人たちのことをもっと知りたいという思いが強くなりました。

その点を改めてお話しすると、お互いにとってよい解決策が見つかることも多くありました。

今までと同じ箱を作る仕事のはずなのに、話をする人が変わるだけで考えるべきこと、ご提案が大きく変わっていく・・・。

そして、その影響は弊社の職人たちにも少しづつ影響を与え、今まで敬遠してきた加工や挑戦したことのない手法にも前向きに取り組めるような雰囲気になってきたと感じています。

今年の年賀状作成にはその空気を込めました。以前までは自分たちの写真を使う、だなんて大反対を受けていたに違いありません。小さな弊社にとって大きな前進でした。

コトとモノを違った角度から見直すだけで、ヒトが見違えるようになる手応えがありました。

年賀状制作の裏側


「キホンのハコ」の取り組み

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 説明が長くなりましたが、「キホンのハコ」は、自分たちが向き合っている仕事の深い部分から、今まで関わりのなかった工程の前後の部分まで、北海紙工社の視点で見つめ直していくプロジェクトです。

・キホンのハコ・・・箱や紙ものなど、プロダクトを中心にその中に隠れた工夫や、加工の魅力などをお伝えしていきます。

・キホンのハコ COLUMN・・・箱を作るのに役立つ豆知識や、印刷の小噺、気になったことの深堀から、日々の気づきの中で学んだことまで雑多な内容で、箱と印刷加工そしてその周辺について思いを巡らせます。

・キホンのハコ TALK・・・弊社のお客様や関わる人へお話を聞くことで、弊社の取り組みや箱や印刷物の果たした役割などを考えていきます。

キホン的なことを改めて勉強するつもりで見直すので、業界に詳しくない方でも、箱や印刷について気軽に楽しめるものに出来るのが理想です・・・!

(箱のこと、というニッチでマニアックな題材に需要があるのかは、今から心配しかありませんが・・・。)

ゆくゆくはこのプロジェクトを通じて気になる人や取り組みに出会えるような、小さな印刷工場の日常も気軽にお話しできるような、少しマニアックで愉快な「ハコ(居場所)」として育てていければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!


次回予告

今回は「キホンのハコ」の取り組みと目指すところをお話しさせていただきました。長文を読んでいただき、ありがとうございます。伝わりましたでしょうか?

次回はいよいよ紙箱についての記事を投稿したいと思います。

楽しみにお待ちいただけると幸いです!

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【お問い合わせ先】
◎パッケージや印刷加工のこと、お気軽にお問い合わせください◎
株式会社北海紙工社 担当:梅田
〒061-3244 石狩市新港南2丁目3722-4
Tel: 0133-64-5633 Mail: info@sikoh.co.jp



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