印刷紙器をつくって90年、「 キホンのハコ 」はじめました!(前編)
はじめまして!
北海道の石狩市にある小さな印刷工場の株式会社 北海紙工社(ほっかいしこうしゃ)と申します。
この度、創業90周年を記念した新しい取り組みとして「キホンのハコ」というプロジェクトをはじめました。
「キホンのハコ」は普段から箱と印刷を仕事にしている北海紙工社があらためて自分たちの仕事のキホンに思いを巡らせるための活動です。その活動報告や日々の発信を自分たちも楽しみながら、読んでいただく方にも楽しんでもらうために公式noteを開設いたしました。本当に楽しんでいただけるかドキドキです・・・。
初投稿の今回は私たちのことを、そして次回は「キホンのハコ」の詳細を紹介させていただきますので、お付き合いいただけますと幸いです!
株式会社 北海紙工社について
私たち株式会社 北海紙工社は1931年に北海道札幌で創業された印刷加工会社です。お菓子など贈答用の貼箱の加工からはじまり、現在は石狩に場所を移し印刷紙器と呼ばれるパッケージ・紙箱を作る小さな工場として事業を営んでおります。
弊社の加工技術の特徴は大きくわけて4つ
・「厚物印刷」・・・箱に使われる厚手の紙にオフセット印刷をします。調合されたインクで作る特色の色出しが得意です。
・「打抜(うちぬき)」・・・1枚の大きな平面である紙を任意の形にカットする加工です。箱の展開図はこの加工を経て立体になります。他にも応募葉書などのミシン線入れなどに応用されます。
・「合紙(ごうし)」・・・紙同士を貼り合せて厚みや強度を出す加工です。段ボールと印刷した紙を合紙して作る店頭POPや什器、貼箱も同じ機械で加工します。
・「箔押し」・・・熱と圧力で金属フィルムを転写する加工で、製品に高級感を与えます。箔を使わないデボス(空押し)やエンボス(浮き出し)も。
小さな工場ですが昔は本州にある加工機械のメーカーさんから、「うちの機械でそんな難しい紙を加工するなんて、どうやっているんだ!?」と視察に来るほどの、”技術にこだわる職人がいる”というのが自慢でした。
その技術を見込まれて、主に印刷のプロである印刷会社のみなさまからお仕事をいただいていますが、最近は特徴的な製品を作りたいデザイナーさんやクライアントさまから直接ご依頼をいただくことも増えてきました。
地方の小さな工場、発信する
難しい加工をご依頼いただいたり、企画の初期から関わらせていただくことが増えると、自分たちの技術と紙の面白さを北海道から発信していきたいと考えるようになりました。そして、デザイナーさんの力を借りてオリジナルブランド「ほっかいしこう社」をスタート。
本業とは別の課外活動という位置づけで、自分たちの技術や考え方の幅を広げるような取り組みに挑戦しています。普段の仕事では予算や納期の都合で許されないような贅沢な素材と加工、そして実験的な仕様が見どころです。
こちらは北海道の自然や民芸品などの魅力を詰め込んだ「北海道ポストカード」シリーズです。
左の「木彫りのクマ」(北海道の民芸品くまぼっこがモチーフ)は紙博 2019 紙もの大賞 ポストカード部門を受賞することができました!
誰も知らない地方の下請け工場であった私たちが、日本全国の方に知っていただく機会をいただきました。本当に嬉しかったです。
昨年からインスタグラムを中心に自分たちの取り組みの発信に力を入れ始めました。普段はもの作りの”作業”に特化した小さな工場です。そんな自分たちに何ができるのか確認しながら、一歩づつ調べて挑戦して進める。
決して効率の良い進め方とは言えませんが、おかげさまで少しづつ知っていただける機会も増えてきました。
もしよろしければSNSもご覧いただけると嬉しいです!
SNS一覧
◯インスタグラム
◯ツイッター
◯フェイスブック
次回予告
初投稿は株式会社北海紙工社のご紹介をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
次回は「キホンのハコ」でどういった取り組みをしていこうと考えているのか、その目指すところは?などを詳しくお話しできればと思います。
楽しみにお待ちいただけると幸いです!
【お問い合わせ先】
◎パッケージや印刷加工のこと、お気軽にお問い合わせください◎
株式会社北海紙工社 担当:梅田
〒061-3244 石狩市新港南2丁目3722-4
Tel: 0133-64-5633 Mail: info@sikoh.co.jp