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【開催報告】トマト栽培編_教えて!こだわり職人さーん!きほくこだわり塾(2021/01/17)

こんにちは。紀北町地域おこし協力隊の豊川です。

今回は、1月17日に開催されたオンラインイベント「きほくこだわり塾(トマト栽培編)」の様子をお届けしたいと思います。

開催概要
2021/01/17(日)10時半~11時 テレビ会議システムZoomにて配信。


1.第2弾のテーマは「トマト栽培」


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講師の岩本さん(株式会社デアルケ)


今回のオンラインきほくこだわり塾は、2016伊勢志摩サミットでふるまわれた美味しいトマトを育てている岩本修さんから、トマト栽培について学びました。


トマト株全体


2.当日の配信は、温かいトマトハウスから。


今回の配信現場は、夏野菜であるトマトが育ちやすいように環境管理されたデアルケさんのトマトハウス。上着がいらないほどの温かさにびっくりしました。

美味しそうなトマトがたくさん実っている前で、本番前のリハーサルです。進行役のハヤト君と豊川をまじえて、岩本さんと打ち合わせ。

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そして、配信開始時間を迎え、各地のお子さんや大人の方とZoomで繋がりました。今回も、東は東京から西は広島まで、各地のお子さんや大人の方が参加してくれました。

3.当日の内容は

1.トマトはどんなところで作られているの?
2.美味しいトマト作りの秘訣は?
3.美味しいトマトの見分け方や、美味しい食べ方は?
4.デアルケさんのトマト作りで一番大事にしていることは?


トマト赤房


Zoom配信が始まり、紀北町役場で司会を担当するはまちゃんが「紀北町ってどんな町?」と町の解説。

その後、メインのトマトハウス中継となり、岩本さんの講義が始まりました。


ーートマトはどんなところで作られていますか?


岩本さん
(以下、敬称略) トマトは夏野菜なので、温度・湿度を管理してハウスの中が夏の気候になるようにしています。

そして、受粉のための蜂をハウス内に放して1年中トマトを育てています。


ーー収穫までどれぐらいの日数がかかりますか?


岩本 収穫までどれぐらいの日数がかかるかは、品種によって違います。そして、トマトには赤くなる仕組みがあります。

開花してから毎日の平均温度を足していった積算温度によって、赤くなる日にちが決まります。

デアルケでメインで栽培しているフルティカという品種だと、約60日で収穫できます。

4.美味しいトマト作りの秘訣は?


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ーー美味しいトマトを作る秘訣は?


岩本 トマトの実の部分は、種子(たね)です。種子は、子どもを残すという役割があります。

トマトの「過酷な状況では自分自身が育つことよりも、子どもを残すことにエネルギーを集中させる」という性質を使って、水を与えすぎないことで甘いトマトを作っています。

水を多く与えると葉っぱがどんどん育ってしまい、実に栄養が届きにくく、味が薄いトマトになってしまうんです。


ーー水を与えすぎないから、葉っぱが縮れているんですね!(上部写真①)どれぐらいの甘さのトマトが出来るのですか?


岩本 糖度12ぐらいの甘いトマトが出来上がります。イチゴと同じくらいの甘さかな。


ーー美味しいトマトの見分け方や美味しい食べ方は?


岩本 トマトが育つ途中で、緑の帯があるものが美味しいです(上部写真②)。

スーパーでの見分け方は、皮に張りがある方が美味しいですね。

トマトは甘くなると皮が固くなるという性質があるので、皮がパンッと張っている方が甘いんです。

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岩本 トマトの美味しい食べ方は、生食も美味しいですが、うまみ成分を掛け算するとより美味しくなります。

トマトはグルタミン酸が豊富です。鯛やシイタケなど、ほかのうまみ成分がある食材と合わせて調理するのもおすすめです。火を通すと甘味が増します。

でも、子ども達には難しいと思うので、簡単に言うと、塩をかけて食べると美味しいです!ハーブ入りの岩塩をかけて食べるのがオススメです。


5.美味しいトマトを作るために大事にしていること


ーーデアルケさんのトマト作りで一番大事にしていることは?


岩本 「おいしいトマトになるように」という思いを大事にしています。

技術的なことも大切ですが、「自分が育てているものが、美味しくなれ!」と本気で思うことが大切だと思っています。

僕だけじゃなくて従業員も皆そういう思いで、トマトを作ることに携わっています。そういう思いが、より一層トマトを美味しくさせると、僕は思っています。


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6.冬に部屋の中でトマトを育てられますか?



岩本さんによるトマトの育て方についての勉強が終わると、参加してくれているお子さんからの質問コーナーが始まりました。


Q. 冬に、部屋の中でトマトを育てられますか?


A. 岩本 最初にお話ししたように、トマトが赤くなるには一定の温度が必要です。一般のお家は日中は暖房をつけて温かいと思うのですが、夜は気温が下がってしまい、トマトは赤くならないと思います。なので、お家の中で冬にトマトを育てるのは難しいかな…


岩本さんの回答に、質問したお子さんは「疑問が解決してよかったです。」とのことでした。疑問に思っていることを、その道のプロに聞けるっていいですね!

『本当は聞きたいことがあるけれど、恥ずかしくてムリ!』というお子さんもいると思うので、次回はそのあたりも改善していきたいと思います。

7.お楽しみのプレゼントタイム

お勉強と質問コーナーが終わると、お待ちかねのプレゼントタイムです。

役場司会のはまちゃんの厳選なる抽選の結果、2名のかたに美味しいデアルケトマトが贈られました。

楽しい学びの時間はあっという間に終わり、最後は司会のはまちゃんのまとめで、きほく・こだわり塾第2弾「トマト栽培」編は無事に終了しました。

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8.最後に

第2回目のオンラインイベントも、参加者の皆さんに温かく見守っていただき、無事開催することが出来ました。ありがとうございました。

今回の『トマト栽培編』は「伊勢志摩サミットでふるまわれたトマトって、どんなトマトなんだろう?」「トマトが苦手だからこそ、勉強してみようと思った」など、大人の方にも多く興味を持っていただきました。

「水を与え過ぎないことで甘くなると知ってビックリしました!」「緑が濃い部分があると美味しいと知って驚きました。」など、子どもにも大人にも参考になったという感想を多くいただきました。

「大人には分かりやすかったが、小学生には少し難しかったかも」というお声もいただいたので、次回は講義のやり方を少し工夫してみようと思います。

「紀北町に行ってみたいです」「現地で食べてみたいです」というお声も嬉しく、きほくこだわり塾を引き続き開催していく励みになります。

感想をいただいた皆さん、ありがとうございました。


後日、プレゼントに当選した方から「トマトがめちゃくちゃ甘くて(スッキリとした甘みが、また最高で!)普段野菜嫌いを公言しているパパも子ども達も喜んで食べてくれました!!ありがとうございました。」と感想をいただきました。

生産者さんと関わったり『食べ物が出来るまで』を知ることで、今まで苦手だったものにチャレンジする機会が出来たり、「食べてみたら美味しかった!」というお声を聞くことが出来ると、講師も主催も本当に嬉しいです。

参加していただいた皆さま、ありがとうございました。またZoomでお会いできる日を楽しみにしています!

今後も紀北町の自然とこだわり食材をテーマに開催していきますので、今回参加されなかった方も、次回お目にかかれることを楽しみにしています。


以上、きほく・こだわり塾第2弾「トマト栽培」編の開催報告となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


9.次回は…


次回のきほく・こだわり塾は、美しい海上の青いじゅうたんと言われる『あおさのりの養殖場』からの配信です。

あおさ


写真は、昨年12月初旬のあおさのりの養殖場です。まだ、のりが育っていません。

これが、最盛期にはどんな景色になっているのか?!配信でお届けします。

【Zoom配信】3月14日(日)10時半~11時 

詳細・お申込み情報は、2月上旬にお知らせ予定。スケジュールを空けておいていただけると嬉しいです!



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