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【起業アイデアに役立つ海外最新ビジネスニュース #95】Bear Flag Roboticsが7.9億円のシード資金調達を行い、自動運転トラクター開発へ!

●Bear Flag Robotics

農業技術スタートアップBear Flag Roboticsは、農業の生産性を高め、安全性を向上させられる農場用トラクターの自動運転技術を開発しています。

Igino Cafiero氏(Bear Flag Roboticsの共同設立者):
「生産者は生産性を向上させようとしていますが、同時にコストの上昇、労働力などの限られた資源、気候変動に直面しています。

農業には、労働力が無限に供給される神話がありますが、真実とはかけ離れたものです。
私たちの使命は、世界の食糧生産を増加させ、自動化によって食糧栽培のコストを削減することです。さらに、農場での死亡原因の第一位はトラクターの横転であるため、危険な環境をなくそうと思っています。」

同社は、トゥルー・ベンチャーズを中心に4.6億円のシードラウンドから2年後、同じくトゥルー・ベンチャーズを中心に7.9億円のシード資金獲得を行い、この資金調達にはGraphene Ventures、AgFunder、D20、Green Cow VCが加わりました。
今回の資金調達を含め、2017年に共同創業して以来、総額12.5億円の資金調達を行っています。

●成長の様子

一般的に「アグリテック」と呼ばれる農業技術は、過去5年間で爆発的に成長しました。2015年以降、ベンチャーキャピタルは世界のアグリテックスタートアップに約1兆5700億円を投資しており、投資額のピークは2018年と2019年で4000億円、2020年は8月時点で2600億円と、それに遠く及ばない規模となっています。

一方、Bear Flag Roboticsは今回の増資の前に、自動運転トラクター操作のための技術、サービス、サポートの開発に取り組んでいました。
人間の監督者は、同社のソフトウェアを使用してコントロールルームや個人のデバイスからトラクターを監視し、移動させます。
このソフトウェア自体が農場のパターンに関するデータを収集して予測分析を行い、生産者が毎シーズンより良い計画を立てられるようにしています。

Igino Cafiero氏:
「今回の新たな資金調達により、同社はトラクターを増やし、エンジニアリングチームを成長させられます。トラクターは購入もレンタルも可能で、我社は1エーカーあたりの技術料を請求します。
現在、カリフォルニア州とアリゾナ州の最大規模の生産者と提携し、多くの生産者と第2シーズンに入る予定で、生産量の増加に影響を与える要因をより多く提供できるようになるでしょう。
実験という意味では、2020年は私たちにとって大きな年でした。
私たちは今、生産環境に参入し、人々が食べている食品を栽培する農家を支援しています。」

●投資家の声

Rohit Sharma氏(True Venturesのパートナー):

「インドの家族経営の農場で育ち、車よりも先にトラクターの運転を学びました。私が特に興味を持っているのは、自動運転技術です。True Venturesはロボットや自動化の分野で他にも5つの投資を行っていますが、農業市場はBear Flag Roboticsを中心に投資しています。
私がBear Flag Roboticsの創業者と出会ったのは、2018年のY Combinatorで、共通の友人を通じてのことでした。
私は車でサニーベールまで行き、結局彼らのガレージで一緒に過ごすことになりました。
私たちは最初、すべてについて意見が合いませんでした。会議は30分の予定だったが、結局3時間になってしまいました。
彼らが資金調達したとき、私たちは投資機会について話し合うようになりました。」



出典:Crunchbase

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