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【起業アイデアに役立つ海外最新ビジネスニュース #94】ヘルスケア業界最注目!K Health社、新しいバーチャル小児医療サービスを開始!

●K Health

パンデミックの間に私たちが学んだのは、医師の定期訪問がバーチャルでもリアルと同じ質で受けられることです。
データ型のデジタル・プライマリー・ケア・システムを提供するK Healthは、このことを証明しています。

●K Healthの資金調達

ニューヨークに本社を置くK Healthは、現在1年で3回目の資金調達を行っており、最大規模となる132億円のシリーズE資金調達を完了しました。

シリーズEの投資家には、GGV Capital、Valor Equity Partners、Kaiser Permanente年金基金を中心に、LTS Investments、Atreides Ventures、14W、Max Ventures、PICO Partners、Marcy Venture Partners、Primary Ventures、BoxGroupが加わっています。

今回の資金調達で、K Healthは2016年設立以来、約273億円を調達しています。
これには、11月に行われた42億円のシリーズDラウンドと、昨年2月に行われた48億円のシリーズCが含まれています。

Scott Chesrown氏(K Healthの最高執行責任者(COO)):
「今回の資金は、これまでと同様に、マーケティング、カスタマーサポート、製品、エンジニアリングなどの分野に人材を投入していく予定です。K Healthは150人の従業員を抱え、プラットフォーム上で180人の常勤医師をサポートしています。今後は数百人の医師を含む幅広い人的資本が必要です。」

●K Healthの仕組み

K Healthは、匿名化された何十億もの健康イベントが蓄積された人工知能主導の健康データを活用しています。(データはイスラエルで2番目に大きいHMOであるMaccabiが収集したもの)。

Chesrown氏:
データを利用して予測モデルを作成し、「症状トラッカー」という無料で利用できるツールを使って、性別、年齢、症状、病歴などの特徴が似ている人と自分を比較することで、ユーザーが健康状態についてより詳しく知れるようにすることを目的としています。
プラットフォームのもう一つの機能である遠隔医療では、理事会認定の医師とリアルタイムで対話することができ、ビデオを開始したり、写真を撮ってもらうことができます。
プラットフォームの料金は、1回の訪問で1900円、会員制で月900円です。」

今回の資金調達に加えて、K Health社は最新の提供物である「K for Parents virtual pediatrics」を立ち上げた。K for Parentsは、同社の遠隔医療プラットフォームと同様に、3歳から17歳までの子供を対象に、医師への即時アクセスと継続的な遠隔小児科医療を提供する。

● K Healthの成長

Chesrown氏:
2019年に入社以来、K Healthの会員数は30万人に増え、プラットフォームのAIとの会話回数は500万回利用されました。

これは数百人の医師が一生のうちに行うのと同じ数で、多くの人々が利用していることを示しています。私たちは、より多くの人にサービスを使ってもらいたいと切望しています。

四半期ごとに、製品、ユーザー、収益は倍増しましたが、COVID-19の影響も大きかったです。

今後、K Health は米国での提供を拡大し、より多くの小児科医にプラットフォームを利用してもらうよう計画しています。またメンタルヘルス関連の新機能や機能開発も進めており、統合された薬局サービスも提供しています。K Health はグローバルな視野に立ち、プラットフォームを他の言語にも拡大することにも取り組んでいます。」

今回、Valor Equity Partnersの創業者であるAntonio Gracias氏とGGV CapitalのHans Tung氏がK Healthの取締役会に加わりました。

Tung氏は2016年にK Healthの共同創業者Allon Bloch氏に会い、同社への初の投資につながったと語っています。

Tung氏:
「Allonがビジョンを共有したとき、最初は『こいつは狂っている』と思いました。病院データや患者データを取ろうとしていましたが、それを成功させるのはとても難しいと思いました。
昨年、再びお会いした時には、COVID-19が人々のデータ処理と共有方法を大きく変えたことについて話しました。彼が長年にわたって素晴らしい仕事をしたからだと思います。」

出典:Crunchbase


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