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04.成功はセカンドビジネスにあり。「Netflix」の創業物語。

皆さんは、休日をどのように過ごしていますか?
私は最近、ネットフリックスのドキュメンタリーに、ハマっています。

F1ドライバー、登山家、ダイバー。
世界中のチャレンジャーに、完全密着したドキュメンタリーです。
エネルギッシュ且つ刺激的で、自分の挑戦意欲が湧いてきます。

と同時に、ネットフリックスのコンテンツ力には、毎度驚かせられます。

どのような物語で現在のネットフリックスに至るのか、気になってきたので、まとめてみることにします。まずはネットフリックスの概要です。

時価総額
2024年7月時点の時価総額は、約2976億ドル。
売上高
2023年のNetflixの年間売上高は、337億ドル。(前年から6.6%増加。)
利益
2023年の純利益は、54億ドル。(前年から20.4%増加)
ユーザー数
2023年末時点で、Netflixは世界中に2億3830万人の有料会員。
(2024年第1四半期には、2億6000万人以上に増加。)
コンテンツ数
2024年時点で、全世界のライブラリに、17,300以上のタイトル掲載。

競合としては、Disney+、Amazon Prime Video、HBO Max、U-NEXT、Huluなど、様々ありますが、群を抜いているのが、今回ご紹介する「Netflix」です。

背景とアイデアの発端

Netflixの創業には、いくつかのエピソードがありますが、最も有名なものはリード・ヘイスティングスのビデオレンタルの遅延料金に関する不満です。

リード・ヘイスティングスは、1997年に、ビデオレンタルチェーンのブロックバスターでビデオを借りた際、返却が遅れたために高額な遅延料金を請求されました。これがきっかけとなり、ビデオレンタルの新しい在り方について考え始めました​。

創業の準備

実は、ヘイスティングスは、ソフトウェア企業のPure Atriaを起業して成功させた経験がありました。ビデオレンタル業界の問題に解決策を見出すべく、新たなビジネスアイデアを模索していたわけのは、起業家精神が備わっていたからとも言えます。

もう一人の創業メンバーである、マーク・ランドルフは、Pure Atriaのマーケティング担当副社長として働いていた際、ヘイスティングスと出会いました。彼らは、「レンタルビデオを郵送する」というアイデアで意気投合し、新しいビジネスを始めました。

DVDの郵送テスト

当時、DVDは、新しいメディアとして登場したばかりでした。従来のビデオテープと異なり軽量なため、郵送に適していると考えました。最初のテストとして、ヘイスティングスとランドルフは、自分たちにDVDを郵送。その結果、郵送が問題なく行えることが確認され、ビジネスモデルの実現性を確信したそうです。

Netflixの設立と成長

1997年、彼らはカリフォルニア州スコッツバレーでNetflixを正式に設立。当初は、ユーザーがウェブサイトで映画をレンタルし、郵送で受け取り、返却するというシンプルなレンタルサービスを提供していました。

1999年に、サブスクリプションモデルを導入し、ユーザーが定額料金で無制限にDVDをレンタルできるサービスを開始しました。このモデルが、後の「起業のタネ」となり、スマートフォンの普及の追い風も受けながら、大きな成功を収め、Netflixは急速に成長しました。

ストリーミングサービスの導入

2007年、ネットフリックスはストリーミングサービスを導入し、インターネットを介して映画やテレビ番組を直接視聴できるようになりました。この革新的なサービスは、業界に大きな変革をもたらし、現在の地位を確立しました。

ここまで、ネットフリックスの飛躍的な成長っぷりを綴りました。しかし、彼らの成功の裏には、とてつもない努力と苦労話があります。

資金調達の難航

創業当初、Netflixは資金調達に苦労しました。特に、2000年代初頭のドットコムバブル崩壊後、資金を確保するのは困難でした。この時期にブロックバスターに買収を打診したこともありましたが、失敗に終わりました​。

サーバーとインフラの問題

ストリーミングサービスの拡大に伴い、大規模なサーバーインフラの整備が必要となりました。Netflixはこの課題を解決するために、自社のクラウドインフラを構築し、後にAmazon Web Services (AWS) に依存するようになりました。

ライセンス取得とオリジナルコンテンツの制作

コンテンツライセンスの取得は、かなりの高額であり、他のストリーミングサービスとの競争も激化。このため、Netflixはオリジナルコンテンツの制作にシフトし、多額の投資をすることになりました。

地域ごとのコンテンツ制限

グローバル展開を進める中で、各国の法律や規制に対応する必要がありました。例えば、一部の国では特定のコンテンツが制限されており、地域ごとに異なるコンテンツラインナップを提供しなければならない状況に、対応を追われました。

私たちが、ネットフリックの創業物語から学ぶこと

「Netflix」から私達が学ぶべき事は、現存するビジネスモデルや日常に対して疑問を持ち続ける事ではないかと考えます。
普段何も疑問を持たず生活している人であれば、高額の延滞料金を支払った際に、怒りのみを憶えそれを解消するために、娯楽に走るのみで終わるでしょう。
リード・ヘイスティングスがNetflixを創業し成功できた『タネ』は、日常から疑問やビジネスチャンスを模索し続けた結果であると思います。
私達も、常にアンテナを張り続ける事でビジネスの『タネ』を発掘し、次のリード・ヘイスティングスになろうではありませんか。
きっとなれます。同じ人間なのですから。

今回は、サブスクコンテンツの王様「Netflix」の創業から現在までを掘り返しました。現在では巨大企業となった「Netflix」にも、売却を検討せざるを得ない状況や、資金繰り、各国の法規制等、頭を悩ませる時期があります。恐らく、私たちが既にしている、またはこれからするであろう「起業」と言うものには必ずと言って良い程に、規模は違えど同じ様な問題に直面することとなります。
その様な壁にぶつかった時、この記事を思い出して下さい。
彼らと同じ様に一つ一つ問題をクリアし、一歩一歩前進していきましょう。

結論として、私達が起業の一歩を踏むためには、まずNetflixを解約してビジネスに脳のリソースを全て振る事ではないでしょうか(私は自身で本記事を投稿した後、第一に解約することを約束します笑)。

では、また。

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