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添削キャンペーンで気づいた、みんなの悩み。

2019年7月に開催した、「起業コンセプト 添削キャンペーン」。

ここだけの話し、誰も応募してくれなかったらどうしよう。なんて、悩んだりしたりしなかったりしてたけど…

40人が応募をしてくれた。みんなありがとう!!

添削をした人から、

・創業の気持ちが高まった。
・応募して本当に良かった。
・添削コメントで自信が持てた。
・アイデアを言葉にする貴重な経験になった。

なんて、言葉をもらったときは嬉しかった。

せっかく添削をさせてもらったから、そこで気づいた、「あぁここ悩んだだろうなぁ~」「こんな視点で考えると書きやすくなるかもな」ってところを紹介しようと思う。

先に断っておくが、今回の記事は「添削キャンペーン」結構好評だったよ。次ぎやるときは、絶対応募しないと損だよ。なんて、押し付けがましい宣伝なんかではない。

それはまた、全力で押し付けがましくLINEをさせてもらう。

これは、ただの「シェア・ハッピー」だ。

誰かの悩みで、きっと誰かも悩んでいる。

これから、コンセプトをまとめる人。キャンペーンに出そうと思ったけど出せなかった人。そんな人の参考になれば嬉しい。

なんて偉そうに言っているが、コンセプトを添削してくれたのは、洞口さんだ。今回、エナジードリンクを注入しながら圧倒的熱量で添削をしてくれた。洞口さん、ありがとう。

早速、洞口さんに添削して気づいたところを聞いてみようと思う。

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マモル 洞口さん。エナジードリンク何本飲みまし… あ、違う、添削ありがとうございました。

洞口 こちらこそ、ご応募いただいた皆さん本当にありがとうございました。エナジードリンクはたしなむ程度です。

マモル 早速ですが、添削して気づいたことを教えてください。

洞口 まず、全体的に、想定していた以上によくまとめられており、完成度が高いと感じました。粗削り感はあるものの、起業へ向けた思いや熱意に溢れ、実現したい事業の方向性が伝わって参りました。

マモル 同感です。それぞれが真剣勝負160kmストレートでしたよね。

洞口 はい。特に「1. 起業の動機」や「2. 強み・特技」、「5. 目標」については、それぞれの経験や実感にもとづいた説得性の高い内容が多く見受けられました。

マモル 身の回りから社会的な課題まで、「なんとかしたい」という強い想いがあり、その手段として起業を考えている方も多かったですね。

洞口 本当にそうですね。ただ、その一方で「4. コンセプトの基本」や「6. 競合の特徴」については、もう一歩踏み込んで、具体的に検討できると良いところもありました。例えば、新たなビジネスを立ち上げる際「コスト計算」は重要なポイントですが、コストを概算できていた方は全体の3割くらいだったと思います。

マモル コストですか。確かに、今話題のタピオカジュース1杯のコスト(原価率)が1割と聞かされると驚いてしまうように、コストってあまり馴染みがないですよね。

洞口 コストは、ビジネスの骨子となる部分です。「コストはいくらか」という所から「儲けはどのくらいか」「価格設定をどうするか」「目標売上はどれほどか」「目標売上を達成するためのPRをどうするか」と発展していきます。手間のかかる概算ですが、避けては通れないところでもあります。

マモル なるほど。たとえコストがほとんど掛からないサービス業でも、儲けの見込みから売上を検討してくことは大切ですよね。

洞口 もう1点、「4. コンセプトの基本」の「誰に」については、やや総花的というか、ターゲットが絞り込めていないケースも多く見受けられました。「誰に」のお客さんを明確にすることで、商品開発や広告宣伝の焦点を定め、事業活動の効果を高めるという狙いがあります。たとえば、「○○代の男性」というだけでなく、「都内在住、IT企業勤務、年収○○万円、週末は主に○○をして過ごす」のように明確化することで、営業活動もやりやすくなるはずです。

マモル お客さんの絞り込みと理解が大事ってことですね。他に気になった項目はありますか?

洞口 個別に気になったのは、「3. 社会・お客さんのニーズ」の内容で素晴らしい方がいました。すでに見込顧客にヒアリングをし、メニューや価格設定について試行錯誤をされているのです。頭で考えるだけでなく、ヒアリングを繰り返しながら軌道修正を図り、実現可能性の高いサービス内容に仕上げていました。

マモル すごい!!起業前の段階から見込顧客にどんどんヒアリングするって、何ていうか、勇気ありますね。

洞口 起業アイデアは、社会やお客さんのニーズに沿って具体化することで、ビジネスになります。すこし勇気も必要ですが、たとえまだ十分にアイデアが形になっていない段階でも、見込顧客に率直な意見を聞いてみることは大変有効です。思わぬフィードバックから、事業化の貴重なヒントが得られることもあります。

マモル 見込顧客の生の声こそ、事業化のカギってことですね。他にもありますか?

洞口 もう1つは、「6. 競合の特徴」でしょうか。店舗に足を運び、競合調査をされている方もいる一方で、「競合は存在しない」とありながら、私が検索をしてみると、同種の競合が複数見つかるようなケースも多くありました。競合の有無そのものはそれほど重要ではありません。大事なのは、競合から学ぶことです。競合は文字通り「生きた教科書」であり、価格設定や営業方法、アフターサービス等、参考になるところがたくさんあります。一見競合は存在しないようなビジネスアイデアでも、用語を変えながら、複数回ネット検索をしてみると、同種の企業が見つかるケースが多くあります。

マモル 競合の存在は、そこに市場が存在することの証明でもありますよね。最後に、洞口さんの添削で印象的だったのが、「起業前に、起業分野でアルバイトをしてみること」という内容でした。そこんとこ、ちょっと詳しく教えてください。

洞口 はい。ご自身が経験のない分野での起業を考えている場合、起業する前に、たとえアルバイトでも、同業種で仕事をしてみることは有効です。現場のオペレーションや取引先とのやりとり等を学べるだけでなく、外側からは見ることのできない裏事情なども吸収することができます。結果として事業計画の精度と、ビジネスとしての実現可能性がグッと高まります。

マモル なるほど、今は、アルバイト以外にも、ネット販売やスキルシェアとか、誰もが提供者になれるインフラが整っています。小さくてもやってみると新たな発見がありますよね。ありがとうございました。

洞口 最後にもう一度、今回ご応募いただいた方も、応募しようと思っていたけど締め切りがきてしまった方も、興味・関心を寄せてくれている方も、本当にありがとうございました。引き続き、事業コンセプトを練り上げ、起業の実現に向けてがんばってください。

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まとめると…

きっとみんな相手が分からず、筆が進まず、悩んだんじゃないだろうか。

確かに、相手の気持ちや状況は、どれだけ考えても分からない。

だから、聞く、調べる。

遠回りに思えるかもしれないが、それが近道だ。

これからコンセプトをまとめる時に、頭の片隅に置いてもらえると嬉しい。

そうそう、「優秀コンセプト」の公開は現在調整中だ。みんなの参考になるコンセプトシートがあったから、ぜひ公開したいと思っている。

しばし、お待ちを。第2弾もあるかも… ■終わり