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「起業」に興味が沸いた学生は、いま何をすればいいのか。

学生時代に起業する。なんだか雲の上の存在のように思えるかもしれないが、現実はそうとも限らない。

国の調査によると、学生の起業意識は徐々に高まっていて、在学中に起業準備をしている学生の割合は増えている。(「学生の起業意識の変化」中小企業白書2017年


最近は、中学生起業家も登場している。

きっとこの記事を読んでいる人も、何かのきっかけで「起業」に興味を持ったのだと思う。

でも、もしかしたら「何をしたらいいのか分からない」「やりたいことが見つからない」「何から始めたらいいのかな」。

そんな気持ちでモヤモヤしているんじゃないだろうか?

でも、大丈夫。

実際、オレ(起業ライダーマモル)に「やりたいことが見つからないけど、どうしたらいい」と質問してくる人は多い。

モヤモヤしているのは、君一人ではない。

じゃあ、「起業に興味があるけどやりたいことがない」時はどうすればいいのかという話だが、学生時代にできる行動は、いくつかある。

ネットにアドバイスを求めてみると「手段と目的が逆転している。これをやりたいという目的があるから、起業という手段がある」といったアドバイスもあるが、それで前に進めたら苦労はないだろう。

そこで、学校に通いながらできる起業に近づく具体的な行動を3つ紹介する。

(1)できるだけたくさんの選択肢を試す
(2)アルバイトよりインターンシップに応募する
(3)ビジネスプランコンテストに参加する

なんだ。そんなことか。と思った人もいるかもしれないが、起業に誰もが使えるショートカットはない。誰でもできることをやるかやらないかだ。


1.できるだけたくさんの選択肢を試す

「やりたいことを見つけるにはどうしたらいいか」という問いに、全員回答が同じになる算数のような答えはない。それでも、あえて答えを出すとしたら、思いつく選択肢をとにかく試してみることだ。

ただ、これは口で言うほど簡単ではない。

理由はとっても簡単で、行動するよりも、検討する方がずっとずっとラクだからだ。

プログラミングはどうだろう?
Youtuberはどうだろう?
バーを出すのはどうだろう?
デザイナーはどうだろう?
e-スポーツはどうだろう?

などと考えているうちに、考えることを行動したと認識してしまう。

確かに、いろんなことを試そうと思えば、手間も時間もかかる。新しいことに挑戦するのは、たいてい面倒だ。

Youtuberになるためにも、企画を考え、動画を撮影し、編集してアップロードする作業からは逃れられない。

だからだろうか、中学生や高校生の頃に習っていたり、少しでも経験したことのある分野に、そのままとどまっていた方が楽でいいと思ってしまう。

言われてみれば、大学でサークルを選ぶとき、高校時代にやっていた部活と同じサークルだけを検討して入ることを決めた経験はないだろうか。

しかし、数種類のサンプルから自分の本当にやりたいことを見つけるのは、困難だ。

興味のあるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してみよう。

興味のあることをするより、興味のないことをあえてやってみるほうが、おもしろい結果を生んだりする。


2.アルバイトよりインターンシップに応募する

授業が終わったあと、やることといえば?

思い浮かぶのは、部活、サークル、アルバイトあたりだろう。

しかし、この時間を就業経験に置き換える方法がある。それが、インターンシップだ。

インターンシップを通じて、実際の職場でリアルなビジネスに携われるだけでなく、外側からは見えにくい業界の事情や課題などを学び取ることができる。

もし、起業アイデアが定まっていれば、起業を目指す分野でインターンシップを活用するのがいい。

起業アイデアが定まっていなくても、興味のある企業で実際のビジネスに携わってみることで、頭だけで考えているよりも起業を肌で感じられる。

どこでインターンシップをすべきかのアドバイスはできないが、インターンシップ先の選び方は、アドバイスできる。

それは、あえて大企業ではなく、ベンチャー企業を選んでみることだ。

規模の小さなベンチャー企業では、一人ひとりの役割と責任が大きく、基本的なビジネスの流れにすべて関わることができる。

つまり、たくさんの選択肢をいっきに試すことにつながる。

大企業で細分化された役割の一部に携わるより、たとえ規模は小さくとも、ビジネスの全体に関わる方が有効だ。

よく「大は小を兼ねる」というが、インターンシップでは「小が大を兼ねる」場合がある。

もし、時間的な余裕があれば、同じ分野の大企業でもインターンとして就業経験を積もう。

ベンチャー企業と大企業の両方の視点から、人や物、お金の動き方や関わりの違いを俯瞰することで、事業の成長イメージや組織の発展イメージを得ることができる。


3.ビジネスプランコンテストに参加する

一人で走ったり、勉強をするより、誰かと一緒の方が頑張れた経験はないだろうか。

もしそんな経験があるとしたら、周囲の学生起業家たちのビジネスプランに触れることのできる「ビジネスプランコンテスト」は、その体験を起業で再現できるかもしれない。

ビジネスプランコンテストは、名前の通りビジネスプランを競うコンテストだ。優勝すると、起業に向けた支援や資金を貰える。

地域の産業や事業者と共に地域活性化を目指すビジネスや、国際的な視点で考案されたビジネスなど、さまざまな内容で開催されていて、高校生や大学生を対象としたビジネスプランコンテストも増えている。

例えば、日本政策金融公庫では、「高校生ビジネスプラン・グランプリ」を開催している。

まずは、どんなビジネスプランコンテストがあるのか調べ、過去の受賞者を見てみよう。起業を目指す同志を知れるだけでなく、思いもよらないビジネスプランに出会うと、アイデアを考える視野が広がる。

もし、ビジネスアイデアを持ち、事業計画としてまとめることができたら、学生起業家向けのビジネスプランコンテストにぜひ応募してみてほしい。

コンテストと聞くと、「まだそこまで達していないから」と尻込みしてしまうかもしれないが、「知っている」と「やったことがある」は、似ているようで全然違う。

早速、これから開催されるビジネスプランコンテストを調べてみよう。

\ビジネスプランコンテストが探せるサイトはこちら/

今回紹介した、

(1)できるだけたくさんの選択肢を試す
(2)アルバイトよりインターンシップに応募する
(3)ビジネスプランコンテストに参加する

の3つの行動は、たとえ起業をしなかったとしても、役に立つ。何事も、経験は最上の根拠になる。どれか一つでも、試してみて欲しい。

■おわり