総合商社、ぶっちゃけどこが一番良い就職先?

こんにちは。企業研究マンです。

今日は、総合商社である7大商社を分析していきます。財務分析と人事的な分析を通じて、7社の特徴の概要を見ていこうと思います。

その中でも「成長できる環境」の観点で、おススメの企業、おススメしない企業を見ていきましょう。

会計士と人事のバックグラウンドに基づき、以下の3つの観点で分析していきます。

1.財務面
2.処遇面
3.人材活用度面

なお、総合商社がどんな仕事をしているのか?(どのように儲けているのか?)は、以下のブログでまとめていますのでぜひご一読ください。

財務分析

財務分析は以下の要素が重要です。

1.純利益:会社の収益規模
2. ROE:事業の効率性
3. 自己資本比率:会社の安定性
4. 売上伸び率:会社の成長性
5.人的資本リターン(純利益÷本社社員):人材の力

各指標を一覧にまとめたので、見ていきましょう。

22年度有価証券報告書より 企業研究マンが分析 (TOP3が青枠)

純利益三菱、三井、伊藤忠が圧倒的ですね。
一昔前は、財閥系(三菱、三井、住友)が長いことTOP3の座にいましたが、伊藤忠がその様相を一変させています。

ROEはReturn on Equityの略で、投資家が最も重視する指標の一つです。
会社が、いかに効率よく資金を使って儲けているか、を見る指標ですね。
これは「社員がどれだけ効率的に儲ける能力があるか」の指標でもあります。一般的に15%以上が世界水準でも高い、と言われています。
ここは丸紅の効率性が圧倒的ですね。少ない資金を大切に使い、エネルギーや穀物で大きく儲けています。伊藤忠、三井も非常に高いのがポイントですね。

自己資本比率は、会社の安定性を見るもので高いほど望ましいです。
投資家からは「いかに潰れないか」の指標ですが、会計士の私からすると、
資本の大きさは、一般人の銀行の預金残高みたいなものなので「いかに『遊べる金』を持っているか」の指標でもあります。三井、伊藤忠、住友の資本が大きく、これから打って出るための余裕資金があり、面白くなると思います。

※ただ、商社が市場を攻める時は「銀行預金(資本)」ではなく「借金(負債)」を使うケースも多いので、そのバランスを見た方が良いでしょう。

売上伸び率はこの5年での企業の成長を示すものです。
三菱、三井、伊藤忠は3倍近く伸びており、他社を圧倒しています。
日本企業でここまでの成長をする企業も多くないので、非常に成長パワーのある企業と言えるでしょう。

そしてこの3社が、人的資本リターン(一人当たりの稼ぐ率)でもTOP3になっています。商社業界の中でも、トップレベルの人材が働き、経営陣もしっかりしていると言えるでしょう。

成長したい!!と思う就活生には、是非この3社を受けて、社員の話を聞いてみるとよいでしょう。もし内定に至らなくとも間違いなく人生の糧になると思います。

総合商社の処遇

さて、次は気になる年収です。
いわずもがなですが、どこも超高年収です。

1位 伊藤忠商事 1580万円
2位 三菱商事 1559万円
3位 三井物産 1549万円
4位 丸紅 1479万円
5位 住友商事 1406万円
6位 豊田通商 1114万円
7位 双日 1038万円
※22年度の各社有価証券報告書より

だいたい27~8歳の若手で1,000万円に到達するらしいです。

有価証券報告書の平均年収は一般職も含まれた平均値なので、総合職は10~15%くらい上振れるらしく、5大商社であれば40歳で1,800万円~2,000万円に到達するようです。(現役商社マン談)

えげつないです笑 本当に夢がある業界です笑

一部では総合商社の内定は宝くじ大当たりとも言われています。

ただし、宝くじと言えども就活の準備で確率が大きく変動するので、是非このブログをフォローしてく(ry

人材活用面

さて、最後は働く環境と人材の活用について調べていきましょう。
これは社員の口コミのうち「士気」と「成長環境」を見ていきます。

Open Worksから企業分析マンが作成

就職先に悩んだら「社員の士気」を見てください。

仕事の充実感や成長実感は、「仕事そのもの」よりも「一緒に働く人」によって決まります。

社員の士気が高い三菱、三井、伊藤忠の3社か、自分次第で成長環境を得られる双日がファーストキャリアとしては望ましいでしょう。

逆に、厳しいことを言いますが住友商事と豊田通商は個人的におススメしません。ここ数年で「社員の士気」が続落しており、相当数の優秀な社員の離職が起こっているようです。

経営陣が痛みを伴う改革を断行することが出来ず、ジリジリと企業体力が奪われているように見受けられます。言葉はキツいですが、高齢になってからの転職先としては良いのですが、1社目には選ばない方が良いと個人的には思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

三菱、三井、伊藤忠は優秀な社員が集まり、しかも能力発揮しやすい環境があります。
双日は自分次第ではあるものの、若手の成長環境が整っているので、この4社がおススメです。

一方、住友商事と豊田通商は、慎重に見極めてください。

以上です!

あくまで一個人の意見なので、最後は自分の目で確かめて、人生の選択を行ってください。

今後、実際に私がOB訪問して得た内容をもとに、各社毎に分析を行っていきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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