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今年の年賀状

こんにちは、ぱんだごろごろです。

年末年始はバタバタとして慌ただしく、元旦に届いた年賀状をゆっくり見たのは、三日になってからでした。

昔、子どもの頃は、友だちから元日に届く年賀状が何よりの楽しみで、心待ちにしていたものでした。
それが、50年経った今では、生活の中で後回しにされてしまう、言わば必要不可欠ではない、時間も手間もかかる、贅沢な伝統行事のひとつになってしまっています。

私の子どもたちの世代では、年賀状の代わりに、メールやラインで新年の挨拶をするのが当たり前になっているようです。

これからは、年賀状の風習も、筆と墨で書くひとと、メールで一瞬にして送るひととの、両極になっていくのかもしれませんね。


さて、年賀状について、書いてみようと思ったのは、年々、葉書を送る枚数が減少しているからです。

今年、夫から、『年賀状何枚要る?』と訊かれて、年賀状用の住所録の人数を数えてみたら、60数名でした。
喪中はがきが来たひとの分を除いた数ですが、それでも十数年まえには、百名近くいたはず、ずいぶん減ったなあ、と感慨深く思ったのです。

年賀状の良いところは、一年中ご無沙汰している相手にも、この時ばかりはあいさつをして、旧交を温め、お互いに会うことはなくとも、何とかまあまあ元気に生きてます、あなたのことも忘れていません、と知らせ合うことのできるところだと思います。

何のきっかけもない時に、相手に手紙を送るのは、この忙しい社会生活の中では、なかなかにハードルの高いことだと思いますが、年賀状であれば、葉書で手軽に、相手から「なぜ、今?」と変に思われることもなく、近況を報告したり、相手の近況を知ったりすることができます。


そんなことから、大掃除と並んで、12月の二大時間と手間の掛かる行事】でありながら、年賀状は続けてきました。


それが、徐々に出す枚数も、もらう枚数も減って行き、今年に至ったわけです。


減った原因は、わかっています。

年賀状が減る原因①


年賀状を送る相手は、

①親戚
②恩師・かつてお世話になった人
③友人

が、中心ですが、まず、①の減り方が甚だしい。

親戚というのは、ほぼ自分より年上の人々で占められていますから、自分の親が亡くなると、同時に叔父さん、叔母さん方も亡くなるようになり、その数が激減するのですね。

今、親戚で、年賀状を出しているのは、父方の従兄弟三人のみとなりました。

②の恩師も、ここ5、6年で、亡くなる方が増えてきました。

③の友人たちは、さすがにまだ健在ですが、一昨年、中・高時代の友人が一人、病気で亡くなりました。

これは余談ですが、今年受け取った喪中葉書には、顕著な特徴がありました。
亡くなった方の年齢が、明記してある場合に限りますが、すべて90歳以上だったのです。
私の両親は二人とも80代で亡くなりましたので、みな長生きになったのだなあ、と感心しました。
医学の進歩なのでしょうね。


年賀状が減る原因②


さて、年賀状の枚数減少の原因の二つめは、
<年賀状を卒業します宣言をする人の増加>
です。

今年も、①の親戚と②の昔、職場でお世話になった方から、もう後期高齢者になることだから、来年から年賀状はやめます、と書いたお賀状を頂きました。

私の実家の両親も、亡くなる数年まえにそうしましたので(私と娘とで、文面を考え、葉書に印刷して、郵送しました)、高齢になると、年賀状のやり取りが負担になるのは、よくわかります。

夫とも、この先、さらに高齢になったら、

①車の免許証を返納する
②年賀状をやめる

の二項目は、検討しなければならないね、と話し合っています。


年賀状が減る原因③


3番目は、自然減少です。
何度か年賀状のやり取りをしていたけれども、ある年から、相手からぱったりと来なくなった、というケースです。

私は、こういう時には、取り敢えず三年間は、相手から年賀状が来なくても送っておき、その次の年からはリストからお名前を消します。

一時的に一緒に仕事をしたとか、何度か続けて会ったとかいう相手に多いのですが、時が過ぎれば、他人に戻るのです。

今年も上記のルールで出さなくなった人がいたのですが、何と今年になって相手から元日に年賀状が届いたので、慌ててこちらからも出しました。


日本全国でも、年賀状の枚数は、年々減少しているそうですね。
このまま静かに、過去の風習となっていくのか、
何かのきっかけで人気が盛り返すのか、
観察していきたいと思っています。


今日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
noteの皆様とは、note上で、新年のご挨拶ができるのが良いですね。
今年もよろしくお願い申し上げます。

*タイトル画像は、文子さんからお借りしました。
ありがとうございました。


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