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HHKB押下圧変更プロジェクト【その2:ラバードームの購入編】

ラバードームの購入


(1)deskeys とは

deskeysとは、キーボードの改造部品を取り扱っている海外サイトです。
どこの国の誰が運営するどのような会社かなどの詳細は不明です。
私が把握していることは、販売されている商品が中国(上海)から発送されてくるということだけです。
deskeys は Discordのグループを持っていますが、管理者はdeskeysと無関係の人物であると同グループに記されています。
このような怪しいサイトですので利用と購入には勇気が要ると思います。私の体験が少しでも皆さんのお役に立てるならば幸いです。



(2)ラバードームの購入

【写真1】 deskeys のサイト (令和5年9月現在)

今回、私が購入した商品は  deskeys の「des-dome V2 rounder-bke style」です※1。

まず、deskeys の サイト のトップページ下部にある「des-dome V2 rounder-bke style」を選択します(写真1)。

【写真2】 商品の選択画面

商品「des-dome V2 rounder-bke style」は 押下圧が異なる6種類のラバードームがあり、色の違いで押下圧が異なります。
今回は35g以下に改造することが目的なので「Tiffany」を選択します ※1。
写真2の ① のとおり左端の ○ をクリックすると、② のように「Color - Tiffany」と表示され、メイン画像に薄緑色のラバードームが表示されます。
これで目的の35gの商品が選択されたました。

なお、他の5色は、ピンクが42g、紫が49g、青が56g、茶が63g、濃い緑が70gとなっています。

次に ③ で必要な購入個数を選択します
QTY (Quantity)が注文数量です。必要なラバードームの数を 23個、68個、87個、108個入りから選択してください ※2。

ColorとQTYを選択したら、④ 「Add to Cart」を押下しカートに入れます。

他に購入したい商品が無ければ「Buy with PayPal」をクリックして購入画面へ進みます。
なお、商品代金とは別に送料が必要です。


※1
Tiffanyのラバードームを用いて改造を行った結果、ラバードーム換装後の私のHHKBの押下圧は約29gとなりました。Tiffanyは35gと書いていますが、換装後の押下圧は35gを下回ります。
約20%の差は誤差と言うにはちょっと大きすぎますね。

※2
日本語配列のHHKBにはキーが69個ありますので、68個入りでは1つ足りません。
しかし、どの個数の商品も説明に 「+ 1 strip redundancy」と書かれているとおり、予備が4個分入っていますので、この予備を使えば72個まで対応できます。とはいえ予備は予備です。不良品が混じっていた場合の予備ですので、当てにするにはリスクがあります。万全を期すならば87個入りを検討しましょう。
あるいは、全てのキーの押下圧を変更する必要はないという考え方もあります。ほとんど使わないキーは元の押下圧のまま、つまりオリジナルのラバードームを交換せずに用いてもそれほど支障はないでしょう。なお、公式サイトによるとHHKB Professional HYBRID Type-Sの押下圧は約45gとのことです
ちなみに、私は意図的に一部のキーのラバードームを交換せずにオリジナルのままにしました。ミスタイプを減らすために特定のキーを重いままにしたかったからです。例えば、キーボード右上の「¥」キーなどはコードを書くとき以外は使いません。使用頻度が低い上に「BS」キーと押し間違えることが多いので、押下圧を下げないためにラバードームを交換せず、オリジナルの押下圧 45gのラバードームをそのまま使っています。詳細はこちらの「【その5: ラバードームの交換編】」に記しました



(3)PayPalで支払う

【写真3】 PayPalで支払う

必要な商品を全てカートに入れたら「Buy with PayPal」をクリックするとPayPalの画面がポップアップします(写真3)。
あなたのPayPalアカウントの情報を入力して支払手続を進めてください。
PayPalの使い方はこちらの公式ページをご覧ください。



(4)購入完了

【写真4】 購入完了画面

PayPalの支払手続が正しく完了したら写真4の画面が表示されます。
これで購入手続きは完了です。



(5)到着まで

私の場合は、購入手続きが完了した数時間後に dkshop@deskeys.io から注文完了のメールが届きました。
2日後にまたメールが届き、商品を配送した(配送業者に引き渡した)旨と追跡番号が記載されていました。この追跡番号で商品が今どこにあるかが分ります。
私の場合は、上海空港 → 成田空港 → 佐川急便というルートで送られて、注文日から8日後に受取りました。気長に待ちましょう。



(6)到着

【写真5】 到着した商品

8日後に無事に商品が到着しました(写真5)。ちなみに、送り主も住所も何も記されていない質素な封筒で送られてきました。そんな怪しい荷物がポストに入っていたので開封をちょっと躊躇ってしまいました。

【写真6】 到着した商品
【写真7】オリジナル(灰色)との比較
【写真8】オリジナルとの比較

写真7と8はオリジナルのラバードーム(45g)との比較です。灰色の方がHHKBの中に元から入っているラバードームです。
柔らかさの違いがよく分かりますね。



(7)その他

deskeysでは、クリック感が異なる他のラバードームや静音リング、あるいはキー軸なども取り扱っているようです。
例えば、他のラバードーム「DES-DOMES BKE Tactile」は商品説明に「Fast rebound」と書かれていますので、押下した後のキーの戻り(反発)が早いのだろうと思われます。

DES Topre Silencing Rings という静音化用リングも販売されています。この商品は「Compatible with Topre housing (not compatible with Realforce RGB models)」と説明されており、東プレ製キーボード(Realforce RGB モデル以外)とは互換性があるようです。また、RGB用の静音リングもあるようですので、リアルフォースの静音化や改造のためにdeskeysを利用しようとしている方にも当記事はお役に立てると思います。

それらの商品を購入する場合は、それぞれのページにて上記「(2)ラバードームの購入」と同じ手順で商品を選択して「Add to Cart」で商品をカートに入れてください。
なお、私は des-dome V2 rounder-bke style (Tiffany)  以外を購入したことがありませんので、他のアイテムの互換性や品質については全く分りませんし、deskeysのサイトの情報がどの程度正しいのかも分かりません。

詳細を知りたい場合は、deskeys のDiscordのコミュニティーでコミュニティーメンバーに聞いてみてはいかがでしょうか?

※ 上記は全て令和5年10月現在の情報であり、それ以降は情報の更新を行っていません。



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【補足】
このnoteでは、株式会社PFU製のHappy Hacking Keyboardの改造方法と、改造のための分解方法等を解説しています。具体的には、HHKBの押下圧を35g以下にすることを目指しました。結果は約29gになりましたので、押下圧30gを目指す人は参考にしてみてください。
このnoteに記された改造等を行う前には必ずこちらの免責事項をお読みになってその内容を承諾した上で情報を利用してください。
東プレ株式会社のREALFORCE(リアルフォース) シリーズのキーボードは、HHKBと同じ静電容量無接点方式を採用していますのでリアルフォースの改造にもこのブログが参考になるかもしれません。
改造以外にも、HHKBの清掃方法メンテナンスについて簡単に説明しています。またグリスアップ(ルブ)についても、株式会社タミヤ製のグリス(セラグリスHG)を使った方法と効果を検証しています。

なお、私(キーファー)は、deskeysとは一切関係のない一個人です。deskeysから報酬を得たり依頼を受けたりはしていません。この記事はdeskeysのPR記事でもステルスマーケティングでもありません。
同様に株式会社PFUとも私は一切関係がありません。

皆様の快適なキーボードライフに当noteが貢献できたならば幸いです。


このnoteは令和5年10月に書きました。商品の情報などは初回投稿時以降更新していません。