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HHKB押下圧変更プロジェクト【その1: はじめに】


はじめに

(1) 目的

このプロジェクトの目的
「HHKBの押下圧を35g以下に低減するために内部のラバードームを交換すること」

(2)結果

このnoteに記した作業を行った結果、著者である私(キーファー)のHHKBの押下圧は約29gになりました。
なお、オリジナルの HHKBの押下圧は約45gです。


(3) 概要

  • 改造対象
    株式会社PFU製 Happy Hacking Keyboard
    「Professional HYBRID Type-s 日本語配列(型式PD-KB820 )」

  • 改造の内容
    HHKB内部のラバードームを非純正の市販品と交換し、キーの押下圧を35g以下に低減する
     交換用に用いたラバードームは deskeysの「des-dome V2 rounder-bke style (Tiffany 35g)」

  • 改造の結果
    当noteに記した改造を行った結果、私のHHKBの押下圧は約29gとなり、目的としていた35g以下を達成しました

  • 改造前の状態
    当noteで記した改造を施す前の私のHHKBは購入時のままであり、いかなる改造も加えていません
    改造前(オリジナル)の HHKBの押下圧は約45gです

  • 必要な工具
    プラスドライバー(#1)、キートップ引抜工具、ピンセット、トレー

  • 費用
    8,000~11,000円程度
    ※ 主にラバードームの購入費用です
    ※ 為替の変動等によって費用が変動します

  • 作業時間
    90分~120分程度

  • その他
    PayPalのアカウントが必要です


(4)必要な技術レベル

HHKBの分解には基本的な工作の知識が必要です。
これまでドライバー(工具のこと:プラスドライバーやマイナスドライバーなどのこと)を使った経験がほとんどない人や、工作が嫌い、機械いじりは苦手という人には改造作業は無理でしょう。
HHKBの内部はそれなりに繊細です。工作が苦手な人では力加減や作業時の基本的(常識的)な注意事項が解らずに、基盤を傷つけたり、カバーを割ったりするかもしれません。
今回は、写真1のように、ケースを開けて基板を露出させ、配線やネジを外したり、また元に戻したりする作業を行います。写真1の様な作業をこれまで経験したことのない人や、工作は苦手だけどどうしても改造したいという人は、工作が得意な人に依頼するのが無難です。
一方で、このような工作は何度も行ったことがあるというレベルの人ならば、今回の作業のハードルは高くはないでしょう(個人差があります)。

【写真1】 ケースを開けて基板を取り外す作業

(5)免責及び注意事項

このnoteの情報を利用される方は、まずこちらのページの免責事項を読んでその内容を承諾してください

改造を試みたことによるHHKBの故障、破損、その他の不具合について
Happy Hacking Keyboard(以下、HHKB)の分解と部品交換作業は全てあなたの自己責任において行ってください。あなたがこの記事を読んでHHKBを分解したことによってあなたのHHKBに何らかの不具合、故障、破損等が生じても、このnoteの著者である私(キーファー)は一切の責任を負いません。
また、HHKBの電池ケース内にあるシールを剥がした時点であなたのHHKBは製造メーカーである株式会社PFUの保証対象外となり、それ以降はPFUによる修理や交換などの保証が一切受けられなくなることを承知した上で作業を行ってください。
HHKBの分解と部品の交換には一定レベルの工作の知識と経験が必要です。工作の経験がない、少ない、または工作が苦手な人は改造を試みないでください。

以上です


【その2:ラバードームの購入編】へ進む


このnoteは令和5年10月に書きました。商品や部品の情報などは初回投稿時以降更新していません。


【補足】
このnoteでは、株式会社PFU製のHappy Hacking Keyboardの改造方法と、改造のための分解方法等を解説しています。
このnoteに記された改造等を行う前には必ずこちらの免責事項をお読みください。
本記事では、HHKBの押下圧を35g以下に低減する手順について解説しています。結果は約29gとなりましたので、押下圧30gを目指す人の参考になると思います。
オリジナルのHHKBの押下圧は45gですが、私の場合は、押下圧を軽くするためにdeskeys.io というサイトのラバードーム(des-dome V2 rounder-bke style)を用いました。deskeys は怪しいサイトですので利用をためらう方も多いと思い、私が実際にdeskeys を利用した状況もこちらの【その2:ラバードームの購入編】で解説しています。また、私は利用していませんが、deskeysはREALFORCEキーボードの静音化リングやCHERRY MXスイッチ(軸)と互換性のあるアイテムも販売していますので、それらに興味がある方にとっても参考になるかもしれません。
東プレ株式会社のREALFORCE(リアルフォース) シリーズのキーボードは、HHKBと同じ静電容量無接点方式を採用していますのでリアルフォースの改造にもこのブログが参考になるかもしれません。
改造以外にも、HHKBの清掃方法メンテナンスについて簡単に説明しています。また、グリスアップ(ルブ)についても、株式会社タミヤ製のグリス(セラグリスHG)を使った方法と効果を検証しています。

皆様の快適なキーボードライフに当noteが貢献できたならば幸いです。