茶道の先生になりたかったけれど
9歳から茶道を習い始めたわたしは12歳の卒業文集で、「茶道の先生になりたい」と書いている。
そしてその夢は中学3年生くらいまでずっと変わらなかった。
高校生になるとみんなが「看護師になりたい」とか「栄養士になりたい」とかすごく具体的かつ現実的な目標を持つようになった。
理系クラスに居たからか、みんなみんな、目標が立派だった。
わたしは「茶道の先生になりたい」なんて言ってる場合じゃないなと焦った。
もう誰も「プロ野球選手になりたい」とか「歌手になりたい」とか「ピアニストにな