見出し画像

イライラ!メソメソ… それが症状とは?

noteを始めて、ダイエット歴を綴っていますが、今日は前回の"イライラメソメソ"や"気分の浮き沈み"が、性格ではなく、症状(生理的反応)であるというお話をしたいと思います。


わたし達の脳は、血糖値が下がる事にとても敏感です。
低血糖=死
を意味するからです。

食事から摂った糖分で、血糖を維持できるのは、せいぜい2,3時間。それ以降は筋肉や肝臓に貯めてある糖分を切り崩して使います。
ですが、筋肉量が少ない女性や、お疲れの肝臓では、充分な量を貯めることができません。
ダイエットで食事の量を減らしているとなおさらです。


そこで副腎という小さな臓器から分泌される様々なホルモン達が一生懸命、血糖値を上げて維持してくれています。


とても有難い大切な機能なのですが、このホルモン達は、メンタルにも作用する特徴があるものが存在します。



お腹が空いてイライラするのは、そういうことです。
また、お腹が空き切ってしまうと、なんだか空腹感がなくなるのも、このホルモン達の作用です。



中でも"コルチゾール"というホルモンは、血糖を上げてくれる他にも、抗炎症、そして抗ストレスと、本当に良い仕事をしてくれます。


しかし、このホルモンは出過ぎてしまうと、脳の海馬(主に記憶を司る)を萎縮させたり、筋肉を分解してしまったり、と不都合なことも起きてしまいます。


そうなんです。
ダイエットの天敵にもなってしまうのです。
一生懸命、筋トレをしても、疲労するばかりで、筋肉がつかないのです。


それにダイエットで食事を減らしていること自体が、からだにとっては大変なストレスなので、そこでもコルチゾールをバンバン出してしまいます。


痩せたいから、食べない!を繰り返していると、血糖値を上げるために、このコルチゾールを筆頭にホルモン達を総動員することになります。


そうすると、メンタルが不安定になり、
イライラする、キレやすい以外にも、メソメソとすぐに涙が出る、テンションが上がった時と下がった時の差が激しい、などがあります。
いわゆる、低血糖の状態の時に、こういう症状が出るということです。

わたしの場合は、そういう自分も、『情けない自分…』と責めていました。


性格でも何でもなく、生理的な反応だと知っていたら、とても楽だったのにな、と思います。



こんな状態がずーっと続いていると、絶対にきますねよ。あの恐ろしく抵抗できない暴食の欲求が…


これだけ…ひと口だけ…
食べたら、はい終わり。止まらない。止まらないから、
もうええわ!今までの苦労が水の泡!もうどうにでもなれー!
胃がブラックホールになります。


それはわたし達の意思が弱いわけでも、卑しいわけでも、根性がないわけでもなく、
脳が危険と判断し、わたし達のからだを守ろうとしている、これも生理的な反応です。


なのにその後、必ず落ち込みますよね。
あーまたやってしまった…なんでこう毎回毎回、同じこと繰り返すんやろ…
本当に心底、自分が嫌い…

そしてまた、このストレスに対抗させるため、コルチゾールを出せ!と命令してしまっているのです。


悪循環極まりない上に、さらに、
ここで、食べたものを吐こうものなら、からだからすると、たまったもんじゃないですね。


わたしは、ほぼ全部吐いた後に、また詰め込んで詰め込んで、そしてまた全部吐くを繰り返していた時期がありました。一日に何度も。


今、分子栄養学を通じて、からだの仕組みを知って、本当にかわいそうなことをしたと思います。
自分のからだに、『今まで何度も何度も傷めつけてごめんね。』と謝りました。
今まで一度も、自分のからだを慈しんだことなどは、なかったなとも思いました。


そして、わたしが幼い頃から、抱いていた
『人の目が怖くて、自信がない』
この感情も、生理的反応だったという話は
また次の機会に。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?