見出し画像

食えなんだら食うな

読後のメモとして。
特に愚痴の解説はしみます。

「肉体の眼はひらいていても、まるでものが見えていない人たちを気の毒に思う。眼は見えても、それをたしかに自分の内部へとらえる心が曇っているのである。

仏教では、三毒の煩悩という。貪欲・瞋恚・愚痴である。
あれも欲しい、もっと欲しい、安楽にしたいという貪りの心(貪欲)。
自分は間違っていないのに、あいつがいけないという身勝手な怒りの心 (瞋恚)。自分の運命は自分で背負っていかね
ばならないのに、それを誰かの責任のように愚痴る心 (愚痴)。

自分がいま人間として生きているということの幸福感をたしかめられぬ人は、すべてこの曇りによるものと心得られるがよい。しかして、この曇りは、自分自身の手でとり除くよりほかはないのである。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?