世界一周で学んだこと。食べることにもっと情熱的になる。
今日久しぶりにfacebookを開いてみたら、「11年前の今日」という自動表示が出て、それはカンボジアで旅の相方と合流して、いよいよ世界一周がはじまるという瞬間でした。
あぁ、あれからもう11年もたったのか。
世界一周での食体験は、間違いなく私が食を仕事にしようと決めた原動力。今日はそんな世界一周の食体験のお話しをします。
旅に出る前の食事は、「食べる」ではなく「摂取」だった
以前の自己紹介での記事で書いたよう、20代はIT創世記の広告代理店で鬼のように働き(仕事は辛かったけど楽しかった)3食コンビニ飯上等と言う食生活をおこなっていました。
人を良くすると言う文字からなる「食べる」ではなく、食物を「接種」すると言う感覚に近かったです。
そんな生活は心身ともに蝕み、体を壊し仕事から離れようと決意。いつかやりたいと思っていた、バックパッカーで世界一周をすることに。
旅ごはん。新しい体験。新しい価値観。
世界一周を通して、食への意識はガラリと変わります。
まずもって、バックパックで旅をすると言うことは、必要最低限の衣食住をともなって移動すると言う事。
余計なものが省かれる分、人間生活の根源である衣食住へのフォーカスが非常に大きくなります。
そんな状況下で感じた食への意識をいくつかお話しします。
❶生命を維持するためのごはん
旅の移動は時として過酷で、高速バスで丸2日かけて移動すると言う事も日常的にあります。
そんな時はリュックにクラッカーやチョコレートなどの日持ちするものを詰め込んで、食をつなぐのもあたりまえ。
途中トイレ休憩のための休憩ももちろんありますが、食事をとれるという保証もない。移動が続いてようやく目的地へ到着した時は、体の奥底から食事がしたいと言う気持ちが湧いてくるんですよね。
やっぱり人間を生かしているのは食べ物なんだ。
そんなことを感じるように。日本で毎日を生活してる時には味わえない体験でした。
❷シェア飯
旅人特有の文化「シェア飯」。安宿にはキッチンがついているところも多く、食費節約のために市場やスーパーで食材を買ってキッチンで作るということも日常的に行われます。
キッチンでは世界各国の方々と一緒に料理。それ美味しそうだね「なんて食べ物?」とか、「多めに作っちゃったから食べて」と言ったコミュニケーションが生まれます。
中でも「シェア飯」という文化は本当に面白くて、一緒に作って一緒に食べる。言葉が通じなくても、美味しいものを食べた瞬間に笑顔になって顔を合わせるだけで、一瞬で仲良くなれるんです。
言葉はいらない。美味しい食べ物を一緒に食べれば平和になる。
❸現地の方のお家でいただいたごはん
ネパールでは、旅行会社の社長さんとその甥っ子たちと仲良くなってお家に招いて頂き食事をいただきました。
ネパールに滞在中、ずっとこのご家族と仲良くさせて頂き、何度も食の時間をともに過ごします。間違いなくこの旅一番の素晴らしい出会い。
奥さんも私もほとんど英語を話せなませんでしたが、ジェスチャーでお料理を教えてもらい、笑顔で食事をして、あたたかいつながりを築くことができました。
同じ釜の飯を食べれば、心を通わせることができる。
そして、大いなる学び。
食べることにもっと情熱的になる
世界一周の中で私が「食」という面で一番心に留めたこと。
それは「食べることにもっと情熱的になろう」ということ。
世界の街や村では、日本に比べて「食べる」ということにずっと情熱的で、「美味しいものを食べる」ということや、「食を囲み仲間と過ごす時間」を大切にしていました。(もちろん日本でも食を大切にしている地方や人もたくさんいます…!)
そして、食べることを心からの笑顔で楽しんでいる。
例えばスペインなんて、当時は特にものすごく失業率が高く、若者も仕事に就けない情勢。それでも陽気で、まぁ仕方ないよね〜仕事ないし、だったら飲もうぜ〜というノリで、昼間から(朝から?)カフェでワインを飲みながら楽しそうにおしゃべり。
このことは本当に衝撃的で、世界旅行を通して、もっと日本でも「食を楽しもう」、「食に対して情熱的になろう」と心に深く刻まれるのでした!
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