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キドックスのプログラムに参加した若者たちの声

キドックスは茨城県つくば市に拠点を置く認定 NPO 法人です。拠点の正式名称を HACC (ヒューマンアニマルコミュニティセンター)キドックスといいます。ちょっと長い名前ですが、私たちはこの名前に誇りとこだわりを持っています。

キドックスは「人も犬も自分らしく」を掲げて、捨て犬の保護から心身の回復、保護犬譲渡からその後の生活までのサポートと、生きづらさを抱える子ども・若者の一歩を支援しています。

今回は、キドックスが行う「生きづらさを抱える子ども若者のサポートプログラム」に参加した若者たちの声を紹介します!


週 5 勤務を継続できる体力づくりを( H さん)

2022 年度は、2021 年度に引き続き週 5 で通所することができました。
仕事では、卒業された方の後任として、毎週頂いた寄付の確認とデータ入力をする作業が新しく始まりました。作業は、回数を重ねるごとにだいぶ慣れてきましたが、まだミスをしてしまうことが多いです。今後はミスをできるだけ少なくしていきたいです。

2021 年度から今も続けられている筋トレですが、2023 年度も続けられるように頑張りたいです。新しいシェルターになり、犬舎掃除の工程も変わったので、バテないようにしていきたいです。

心身の安定をはかる( M さん)

自分は 2022 年の 8 月からキドックスに通い始めました。思い返すと、あっという間に 10 ヶ月が過ぎてしまったように感じます。それだけここでの活動が充実していたのだと思います。通いはじめの頃は、ブランクもあり休みがちになってしまうことが多くありました。気持ちでは通所して活動したいと思っていても、身体がついていかず、悔しい思いをしたり無力感を感じたりすることが多々ありました。それでも家族やスタッフ、他の利用者の方達に支えられ、今では週 3 日安定して通えるようになってきました。

保護犬のトレーニングでは、さすけという体格の大きい仔の担当になりました。はじめの頃は車に怖がって散歩中に尻込みし、呼び戻しても無視されてしまうことが多くありました。それでもトレーニングを重ねていくうちに、少しずつ横について歩けるようになってきました。呼び戻しも、他犬や他人などの刺激があるなかでも少しずつ戻ってこられるようになってきました。最近は犬舎の前まで行くと尻尾を振って嬉しそうに近寄って来てくれたり、トレーニング中でも楽しそうな表情を見せてくれたりするようになってきました。嬉しい反面、さすけ自身の主張もしっかり出すようになってきたので、さすけの個性は大切にしつつ、よくないことはよくないと教えながら
信頼関係を築いていきたいです。そのためにも、さすけにとって今一番何をしたら良いのかを考え、スタッフやトレーナーさん達と話し合いながら、自分のトレーニングのスキルを研いていきたいです。

通所日を増やしてステップアップを目指す( K さん)

昨年度は、精神的に不安定な時期もあり、休みがちな状態が続いていました。精神的に辛い日々、自分と向き合い、考え方や行動を今一度見つめなおす一年でした。まだまだ不安定な部分はありますが、徐々に復帰し今では少しずつ安定してきました。

現在は週 3 日通っていますが、体調面と精神面を安定させながら、今後は通所する日数を増やしていき、就職を目指していきたいです。

学んだことを次に活かして( S さん)

最初担当したちゃーこを里親さんに送り出した後、2 頭目はコメ吉の担当になりました。

コメ吉は野犬だったため、リードや散歩も知らない難しいタイプでしたが、結果的にはコメ吉を担当できて本当に良かったです!最初は少しの刺激でパニックになっていましたが、ゆっくり少しずつ練習する事で頑張ってくれるようになりました。慣れてからは、我を出してきて出来ている事ができなくなり大変な時期も沢山ありましたが 1 年半積み重ねた事をしっかり持ってトライアルに行きました!その時に同行させていただき、緊張はしましたが、今までの足拭きやハーネスなどのやり方の説明を里親さんにしました。コメ吉からは野犬でも時間をかけて練習を重ねると様々な事ができるようになる、楽しく散歩もトレーニングもできるといった普通は経験できない事を沢山学ばせてくれ、忘れられない存在になりました。

これからは、コメ吉やちゃーこが教えてくれた事を他の犬と関わる時に活かしていき、少しでも良い関係とトレーニングができるようにしていきたいと思います。

また、在庫管理をやっているので管理・整理をうまくできるようにスタッフの方と話し合いをしながら今後も進めていきたいです。

チームリーダーという新たな境地( A さん)

昨年は、新しく始まる就労継続支援 A 型を利用するための準備を進めていました。車の免許を取得して自力で通勤できるようになり、現在は A 型を利用しています。

業務内容はよりスタッフ側に近くなり、トレーニングでは数人で結成されたチームのリーダーを任されています。人前で話す、相手に伝わるように説明する、人と犬両方の様子を見て適宜アドバイスや相談に乗るなど......人とのコミュニケーションが苦手な私にとってどれも大きな課題です。スタッフさんにもアドバイスを頂きながら試行錯誤しつつ、少しずつ緊張も和らいで、動き方も分かってきました。

まだ話す際にうまく言葉を紡げなかったり、トレーニングがうまくいかない時の案が浮かばないなど改善点や勉強することはたくさんあります。
将来は犬関係の仕事に就きたいという思いがあり、今の業務をこなせるようになれば就職先でも活かすことができるだろうと考えています。課題だらけではありますが、どんどん技術を吸収して将来に向けての歩みを進めたいと思います。

(キドックス 2022 年度年報より)

最近のキドックス〜SNSから

昨日 9 月 3 日、第一期のねこ部が開始しました!
初日は保護ねこちゃんをお迎えする環境作りから◎

DAY、EVEどちらのチームも力を合わせて頑張りました
来週のねこちゃんのお迎えが待ち遠しいです

ねこ部リーダーのギアも出来上がったゲージに興味津々
保護ねこちゃんも使ってくれるといいね

キドックスねこ部は保護猫を通して、譲渡会の開催をゴールとし、子ども一人ひとりが社会とのつながりを感じられる半年間のプログラムです。
自分の好きなこと、得意なことが社会に繋がる喜びに通じるようにと考えています。

ご興味のある方は、第二期説明会を年明け1、2月頃に予定しております。随時アナウンスさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします

(キドックス Facebook より)

社会に居場所が見つからない保護犬や子ども若者にあなたのサポートが必要です

学校に行けない、家の外に出られない、孤独を感じる、生きづらさを抱える子ども若者。
飼い主に捨てられた、虐待に遭った、野犬として育った、人間を怖がる保護犬。

そんな彼らは、誰かに必要とされることで社会に居場所を見つけ、自信を持つことで自分の生きる道を歩みだし、自分らしく生きる一歩を踏み出すことができます。

保護犬や子ども若者のための居場所づくりには、皆さまからのサポートが必要です。応援よろしくお願いします!

認定NPO法人キドックス代表理事のnote

キドックス事務局長・岡本のnote