「成長」とは何なのか?2種類の成長のタイプ【成人発達理論】
こんにちは。木戸(https://twitter.com/hello_kidotti)です。
みなさんは「成長」と聞いてどんなイメージをしますか?
「もうすぐ30歳になるけど、もっと成長したい!」
という成長意欲のある方もいらっしゃると思いますし、
「部下や後輩たちが、もっと成長してくれたらいいのに。」
と他者の成長を期待している人もいるのではないでしょうか?
今回は、成人発達理論をベースにした、大人になってからの成長について考えてみたいと思います。
1.そもそも「成長」とは?2種類の成長タイプについて
以前、大阪の京橋にある居酒屋で前職の同僚たちと呑んでいるときでした。
「成長」と聞いたらどんなイメージがあるか?という話をしていました。ある人は、幼児期から大人になることが成長というイメージを持っていたりもしましたし、自分のできることが増えるというイメージの人もいました。
ハーバード大学大学院のロバート・キーガン教授による発達理論では、「水平的な成長」と「垂直的な成長」の2つの成長タイプがあることが言われています。
上記の図のとおり、水平的な成長とは知識やスキルを獲得する成長です。僕のイメージでは、男女問わずアラサーの社会人が水平的な成長を求める傾向が強い気がします。ビジネス書を読んでみたり、資格の勉強をしてみたり、たはまた大学院に行こうかなと考えたりするやつですね。
そして成長にはもう一つのタイプがあります。それが人間としての器の拡大をする垂直的な成長です。「器の大きい人になれってことか?」「抽象的でようわからん。」と思われる方もいるかもしれませんが、次の項目で発達段階についてもう少し詳しく説明しようと思うので、読み進めていっていただけると嬉しいです。
2.成人発達理論における発達段階
ロバート・キーガンの成人発達では、垂直的な成長段階を4段階に分けて説明しています。(正確には5段階ですが、段階1は子どもの頃の発達段階なので、大人になった段階では段階2になっている前提で話が進められるため、段階1が省かれています。)
段階2から段階5にかけて発達成長していくのですが、個人的に面白かった点は2つあります。1つ目は、自分軸と他者軸を行ったり来たりしながら、発達(成長)していくところです。2つ目は、各段階には素晴らしい点と課題(限界点)があり、次の段階に進むことで一つ前の段階の課題(限界点)を克服しているという点です。
以下、図にしてみました。(用語は覚えなくても大丈夫だと思います。笑)
【段階2】は自分軸です。自己中心的で、自分の興味のあることはするけど、そうじゃないとやる気がでません。自己中心的と言われるタイプで、相手の立場にたって「なぜそうしたと思うか?」ということを深く考えることができません。
【段階3】で他者軸です。そして段階2の課題を克服しています。相手の立場になって物事を考えたりすることができるようになるのですが、逆に他者依存の段階になってしまいます。会社には、この段階の人が多いのではないでしょうか?
【段階4】はまた自分軸に戻ります。段階3の他者依存を克服し、自分の価値観や信念に基づいて仕事をしているでしょう。上司からすると優秀な社員であることが多いと思います。他者も一人の人間として尊重しているのですが、自分の考えや価値観と自分自身を同一化してしまうところがあるため、一度否定されると、自分自身を否定されたような気持ちや態度になります。
【段階5】は、相互発達の段階です。すべての段階を経て、この発達段階まで進むことができると、自分の価値観を持ちつつも、他者と関わりながら相互成長していける段階になります。まさに理想の上司!しかし、この段階の人は成人人口の1%ほどだそうです。
まだまだ解説したいことがありますが、長くなりそうなのでここまでにしておきます。気になる方はコメントいただけると、もう少し詳しい解説を書きたいと思います。笑
3.今あなた(あなたの周りにいる人)には、どんな成長が必要でしょうか?
今回のnoteでは、「成長」とは何なのか?について書いてみました。多くの方がイメージする成長するということがもしかしたら水平的な成長のイメージがあるのではないか?という僕個人の仮説があったので、垂直的な成長もあるよ!ということを伝えたく書いた次第です。
働く個人は、水平的な成長をしたい!という成長意欲があるかもしれませんが、会社の中での垂直的な成長をしてほしいと願う上司や経営者が多いように思います。
ここまで読み進めていただいたみなさんに、改めて問い直してみたいと思います。
今あなたは、あるいはあなたの周りにいる人たちには、水平的な成長が必要でしょうか?それとも垂直的な成長が必要でしょうか?
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