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無意識の努力は最強の努力なのかもしれない

ワーホリに抱くイメージというものは色々あって、色んな経験談があると思う。

例えば、
お金をいっぱい稼げた
色んなことに挑戦した
暮らしを知った

などなど、個人的には色んな刺激が得られて、聞く人100通りな答えが返ってくるんだと思う。

その意見を述べるに当たって、今はその途中の段階だ。

その中でも今回は自分の成長の部分で書こうと思っていて、過去から今を振り返ってみようと思う。


ニュージーランドに来る前に1ヶ月だけセブに語学留学はしていたけど、実際のところディスカッションのクラスではボロボロで、週1の英語のテストではライティングとリーディングとリスニングは9割近くいけてた(所詮スタンダードの簡単レベル)のに、スピーキングは予め文章記憶して、暗記したものを発言するくらいしかできなかった。

だから、ニュージーランドに来た時はやばいと思った。
あれだけ勉強したからいけると思い込んで来たけど、SorryやWhat?と聞き返すばかり。まぁ22年も日本語ネイティブだとそんなすぐに上手くはいかないよね。

面接でも上手く話せず、とりあえず笑顔だけ振りまいて、トライアル(試用期間で給料発生しない)まではいくけど連絡は来ない。
挙げ句の果てでは、「カフェで働きたいって言っても君の英語力とスキルの無さではどこでも無理だよ」と決めつけられた。

なんとかその1週間後に、バリスタのスキルをつけるのを約束で仕事を見つけた。(今思えば図々しいよね。。。笑)

けど、相手の英語を聞くのに必死でYesやNoばかりしか話していなかった。
そして、自分のせいじゃないのに自分の失敗になって泣いたこともあった。
(ドケットが壊れて注文が出なかったんだけど、それを自分もちゃんと何をオーダーとったのかを伝えなかったから、少しは私も悪いけど)


それからというものの

お客さんと冗談混じりで会話がしたい
もっと楽しんで働きたい

その思いを糧に頑張った。

今の自分があるのは多分というより絶対マネージャーのおかげで、1から10まで面倒を見てくれた。

私が働いてすぐ1ヶ月のホリデーでいなかったのだけど、帰ってきてから本当にコーヒーが作りたい、頑張りたいという思いを伝えて、仕事ができるようになったらという条件でスパルタに教えてもらった。
今ではバリスタとして働かせてもらっている。
(コーヒーに関しては厳しいけど、知識がすごい。でもめちゃくちゃ優しい)

今では仲がいいので、えー、と私が言いながらも仕事が終わるまで待ったりしているのだけど、その分営業後にコーヒーのことを教えてくれたりとしてくれた。


そんなこんなで、自分の店に3ヶ月もいると自分がどう変わったのか、今の自分は他でも通用するのかとわからないなと思っていた。


そんな時に、自分の店の系列でもなく違うお店のヘルプを頼まれた。
最初は不安も多く、自分の休日に行くのもなーと渋っていたけど、力になりたいと思ったし、絶対楽しいって思わせるからって言われて行くことにした。

そこでは基本的なオーダーを持って行ったり、コーヒーを作ることがメインだったけど、店が違うとわからないことだらけなのでわからなければ聞かなきゃいけないし、指示は聞き取れなきゃいけない。

自分は今何をサポートしなければならないのか、お金をもらっている(普段の給料以上)から、それなりの働きをしなきゃ。。。。
頭をフル回転にして、考えて動いてとやってきた。

たまたまなのか、特に忙しい日だったらしい。
ピークは本当に大変だったけど、やり切れたという安堵感と達成感がすごかった。やりきったのだと。


休憩の時や仕事終わりに、スタッフの人たちから

本当にありがとう、来てくれたお陰で助かったよ。

何度も言われた。


ああ、自分は必要とされる人間になれたのだと改めて成長を感じれた瞬間だった。

ずっと長い間同じ店で働いていると、できなきゃいけないという風になる。
そして、それを応用するために外に出てみなければならない。

この機会を与えてもらえて感謝しかないし、本当にいい経験だった。


家に帰ってゆっくりするかーと思ったら電話がきて、

今日は一緒に行ってくれてありがとう。本当に助かったよ。ボスが仕事ぶりを見て、これからも働いて欲しいって言ってるんだけどどう?

いや、もう嬉しいよね。
経験豊富なバリスタなわけでもないし、めちゃくちゃトークできるわけでもないのに、最低賃金より高い金額で働かないか、と言われるくらいなのだから。


自分には取り柄もないと思っていたけど、知らぬ間に成長はしているんだと思った。
苦労はたくさんした。現実は甘くない。

色んなことに直面したけど、こういう出来事がまた自分を一気に成長させていくのだ。
褒められて伸びるタイプだからこそ、海外が向いているなーと思った。

また頑張ろうと思えるいい機会だ。
そしてこれから先、さらに成長できる部分があると思うとワクワクが止まらない。



私は来た当初とやりたいことは全然違う。
コーヒーと自然とニュージーランドを愛するがゆえに今がある。

そして成長。

これが私のワーホリだ。

ご支援いただいた分は海外移住への未来の投資とコーヒーの技術向上に使わせていただきます。