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視野を広く、焦りをコントロールし支え合う(冒険記2)

これは単なる私の忘備録と気持ちの整理のために書かれた自己満のストーリー。

↑第1章はこちら!

さて、ここからは第2章となる停滞期。


(2月11日)
この日は中国でのニューイヤーの日だったので、中国文化が基準の我がフラットでは今夜はお祝いディナーパーティー、とその前に私は朝からトライアルがあった。彼もインタビューがあったので向かった。

なんとそこのカフェではグループ(エスプレッソを作れる数)が4つもあった。個人的には人生初の経験。ただ、色んな疑問は捨てきれずに教えてもらうがままに作っていたけれど、システムの構築とコーヒーを作るという意味の根本的なものが抜けていて、トライアルに行ったもののないかなと思った。(結局受かってないので言い訳に過ぎないけれど)

本来2時間のトライアルが1時間で終わったので、もう1つの前日の好印象だった店にトライアルにそのまま向かった。そこもエスプレッソマシンはマニュアルで結構圧をかけられたけれど、今ある自分の技術と知識を見事に見せることができてあっさりとオファーをくれた。(若干のラテアートコンペティションみたいになった)

そしてシェフも探しているということだったので、彼も紹介していい流れで終われた。また一緒に働けたらいいなという願いを込めて。
そして彼もヘッドシェフのポジションは他の人のインタビューがあるから後日連絡するとのことだった。

この日はお祝いの日だからとゆっくり過ごした。買い物をして美味しいご飯を食べて遅くまで起きつつ楽しい1日で、今の場所に移れてよかったという思いで満たされた。(合計2つのカップルが住んでいるけれど、どちらも彼がシェフということもあってご飯美味しいし、料理全般してくれるからとても助かる)


(2月12日)
この日は特にどちらも予定がなかったので、ゆっくりと気持ちを落ち着かせつつ、買い物と仕事探し。ひたすらTrademeなどの求人に目を通してはメールを送るの繰り返し。返信が来てくださいと願いながら送る。

はっきりいうと、引っ越し前から仕事を探していたから仕事探しとしては1ヶ月ほどしている。新しい求人がなければ落ち込むし、いい求人でなければ意味がない。彼はビザの関係で大きいグループでなければサポートが難しいし、私も仕事をするのであれば妥協をしたくはない。だから嫌という程サイトで仕事を探しているから頭痛がすごかった。

インタビューの日程から、どういう店なのかを全部調べてはで1つの場所に仕事の求人を送るのに時間がかかる。本当に頭が痛い。
そこから返事が来るかもどうかもわからないのにこの作業を繰り返すのは気が遠い。だから彼も休憩を挟みつつ、ストレス感じながらやるのは大変と割り切ってはいた。いや、どちらかというと言い聞かせていたと思う。

すり減っていくお金と時間が過ぎていく。まだ1週間も経っていないのだから少しのホリデーなのに、どうしても不安をかき消すことはできなかった。


(2月13日)
この日もゆっくりと過ごすことにした。昨日にたくさんのメールを送ったからどこかから返事か来ると信じて。

私は家の近くで行けていなかった場所にどうしても行きたかったので、少し遠いけれど仕事の求人で見かけた店や求人を出している店を探し歩いた。
いわゆる下調べというもので、特にCVも持ち歩かずにただひたすら歩いて、そしてビーチで気休めのために海を眺めていた。この瞬間が一番心が落ち着くんだ。

お互いどこかから仕事の返信があった?と聞きながら、週末で閉めている店が多いから返信がないと言い聞かせた。正直言い聞かせでハイになっているだけで、心から気持ちがコントロールできていない。


(2月14日)
この日の朝はフラットメイトとマーケットに出かける予定があったので朝はのんびりと過ごす。そう、巷ではバレンタインデー。もちろん仕事もない私たちは、事前に何もないよって言われてたし、文化の違い的に何も寂しい気持ちは1mmもなかった。

せっかくの週末だし今日は何がしたい?って聞かれたから、昨日の海の近くの飲食街にCVを出しに2人で向かった。そして1つ働きたかったロースターでコーヒーを飲んで、気合いを入れたら配りまくる。(って言っても4枚)

あまりCVを配っても返信はないというものの、私はバリスタのポジション、彼はシェフのポジションでオファーが来た。けど、どちらも小さい会社でビザサポートが難しいということだったので断念。とりあえず保留となったけれど、いい滑り出しになった。安堵と緊張の架け橋だ。


(2月15日)
この日は彼が以前私が仕事のオファーをもらった場所でのトライアルの日だった。私はちょうど昨日にメールでアプライしたところからインタビューのオファーをもらったので、なんとかこの日に組み込んでもらって彼のトライアル終わりに合流してインタビューに向かうことに。

個人的にお互いフリーであれば、お互いのインタビューに同伴しているから側からしたら面白いなと個人的には思ったけれど、情報を得る、フロント、キッチンの情報シェアができるし、お互いカフェ勤務希望なので何かあった時の助っ人として紹介できるからいいシステムなのかもなと思った。

そこはベーカリーだけれどコーヒーも自分で焙煎していて、独自ならではのものを押しているいいお店だった。従業員もとても多くて忙しく、結構魅力的なカフェ。お互いボスと雑談しつつも、フェアな条件とトライアルの機会を与えてもらえた。ハッピーな気持ちと、そんな大きな場所で働くのかという緊張感でいっぱいだった。


そうここからが好転機の始まりになったんだ。
次の章に続く。

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