見出し画像

便秘解消までの道のり 身体編

こんにちは、黄蝶アミです。

 先日の「便秘解消までの道のり 食事編」に続
き、今日は身体からのアプローチ方法をご紹介し
ます。

 10代の頃から便秘に悩まされてきて、長年の
トライ&エラーの繰り返しの末、最近になってよう
やく毎日の排便の快感を味わえるようになりました。

 万人に当てはまるとは言いませんが、あの頑固な
便秘が解消された道のりをご紹介することで、どな
たかのお役に立てればと思います。

「便秘解消までの道のり 身体編」では、
腸をスムーズに動かすために、
①固めてしまった骨盤周りのじん帯筋肉群を緩める
方法
②呼吸を使って通常動かしにくい下腹部に刺激を
 与える方法
を、2冊の本の中からご紹介します。

☆体は骨盤から治せ! 
 

 ↑ これは、
 1979年に初版発行の随分古い本なのですが、
“自然良能会 骨盤調整 会長 五味雅吉さん”、と
言う方の著書です。

 私が以前、骨盤矯正道場みたいなところに通っ
ていた時に、そこの先生から頂いた本なのですが、
身体の不調の原因は “骨盤にある” というもの
です。

 それは、人間が「立った」ことによって背負っ
た宿命で、五味先生が特に注目したのは、仙骨と
腸骨をつなぐ2つの関節である「仙腸関節」です。

 この関節はズレやすいのですが、強力なじん帯
と筋肉に取り囲まれて上半身から重みに耐えられ
るようになっています。
 しかし、元々ズレやすい構造のため、何かの
衝撃や加齢などによって仙腸関節がずれてしまう
と、周りをガッチリと取り囲んでいる強力なじん
帯、筋肉が逆に災いとなり、元に戻りにくいので
す。
 (私が骨盤道場で聞いたのは、ほとんどの人が
生まれつき右の仙腸関節がずれているというこ
と。原因は分かりませんが、その道何十年の先生
が仰っていたので「へ~」と思いました。)

 土台がズレた状態で生活していくと、いずれ
どこかに不調が生まれてきます。

 腰痛、頭痛、その他の慢性病(便秘など)等々だ
けでなく、小児麻痺や筋ジストロフィー、脊柱の歪
みなどの難病と言われているもの等も骨盤の歪みが
原因になっている、とも書かれています。

 逆に言うと、仙腸関節の歪みをとれば不調や
病気が治る、ということです。

 この方はカイロプラクティックを学ばれていて、
長年の施術者としての経験から、実際の患者さんの
ケースと共に、とても興味深いことばかり紹介され
ています。

 その中に、自分でできる簡単な調整法が載ってい
るので、以下に一つご紹介します。

〈簡単な調整法〉
①自転車チューブ様の弾力性のあるゴム帯を一本
 用意する。

②両足を肩幅ほどに開いて立ち、用意した帯で、
 骨盤の一番出っ張っているあたりを、痛くない程
 度にきつく二重に縛る。

③それから、膝にやや余裕をもたせて(曲げるほど
 ではない)、腰をくるりくるりと回す。右に左
 に、円を描くように回す。
 仙腸関節が調整されて少々の腰痛などは治る。
(「身体は骨盤から治せ」五味雅吉著 八広社より
 引用)

※インターネットで「バラコンバンド」と検索する
と、専用のゴムチューブが出てきます。
(自転車のゴムチューブだと少し硬いかも)
「バラコンバンド 巻き方」で、骨盤周りの巻き方
が出てきます。腰と鼠径部に巻くと骨盤全体に効き
ます。

 私がおススメするのは、ゴムチューブを骨盤周り
に巻き、腰回しだけでなく、両手を上に上げて伸び
をしたり、四股を踏む時の恰好をしたり、とにかく
骨盤周りの強力なじん帯や筋肉群を意識して色々な
体操をすることです。
 つけたまま家事や掃除をしたりするのも、骨盤周
辺の流れを促すのに効率的でおススメです。

☆塩谷信男先生の「正心調息法」

 塩谷信男先生(医師)のことは以前にもご紹介し
ました。
 先生は若い頃に結核を患い、人から勧められた
呼吸法で回復した経験を元に、古今東西の文献を学
び、「正心調息法」を完成され普及に励まれまし
た。
自らも実践を続け、100歳を超えても現役でゴルフを
続けるほどでした。(享年105歳)

 色々な呼吸法がありますが、この呼吸法は、
「鈴の印」を組むのと、肛門をぎゅっと締めること
でなかなか力の入りにくい臍下丹田に効率的に力が
集中できるようになっています。
臍下丹田に力が入ると周辺の筋肉が動くようにな
り、全身に良い影響が見込めます。

「正心調息法」の“正心”の部分もとても大切です
が、今回は“調息法”をご紹介をします。

(1)姿勢
背筋をまっすぐにして座る。
正座、あぐら、椅子のどれでも良い。
椅子の時は背を背もたれにもたせかけない。
あぐらの時は座布団を二つ折りにして尻の下に敷
くと良い。

②ひじを直角に曲げて両手を組む。
両方の手のひらで丸い玉やゴム毬を包むように。
「鈴の印」

(2)呼吸法
吸息、充息、小息、静息の順序で行う。

吸息。鼻から静かに息を吸い込む。
 肺の下部(肺底)まで充分に吸い込む。

充息。息を止めて下腹部に力を入れる。
 充分に吸い込んだ息を、横隔膜をグーッと下げ
 ながら下腹部(丹田)まで押し上げ、丹田に力を
 こめたまま息を止める。
 背中と腹の真ん中あたりの空間を意識して空気を
 押し上げ、力をこめるようにする。
 この時、肛門をギュッとしめる。
 息を止める時間は数秒ないしは十秒くらい、人に
 よって苦しくない程度で行う。

吐息。鼻から静かに息を吐きだす。
 腹の力を抜いて凹ませ、充分に息を吐ききる。

小息。普通の呼吸を一回だけ行う。

以上、①~④までを一サイクルとして、これを
25回繰り返す。

(一度に行うのが困難な人は、何回かに分けて時間
 をおいて行い、合計で25回になるようにしても
 良い。)

静息。25回呼吸し終わったら、丹田に軽く力を
 こめたまま静かに、ゆっくり十回普通の呼吸をす
 る。

 調息法を行っている間、抱えている不調や病気が
治ると念じながら行うと良い。
(「自在力」塩谷信男 著  サンマーク出版より
引用)


 ここからは余談ですが、知り合いの84歳の女性
は近年便秘に悩んでいるそうです。
 彼女はそれまで快便で便秘知らずの人生でした。
最近は便秘に加えて子宮の下垂の症状もあり、病院
で治療しています。
 これは加齢によって筋力が低下し、重力に耐えら
れず全体が下垂し、特に骨盤近くの内臓に不調が出
ている状態だと思います。

 臍下丹田を意識して鍛えることはとても大切なこ
とだと思います。

...以上です。
 便秘を解消するための身体へのアプローチ法です
が、色々な不調にも使えるので、是非生活に取り入
れてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました♡


 

いいなと思ったら応援しよう!