BCAA・アルギニン・グルタミン・クレアチンについて

●BCAA
体内のさまざまな器官や組織を構成している10万種類にも及ぶタンパク質は、わずか20種類のアミノ酸のさまざまな組み合わせによって作られている。アミノ酸はタンパク質の材料として使われるほか、必要に応じて身体のエネルギー源として利用される。20種類のうち、体内で作ることができず、食事から摂取しなければならないアミノ酸を必須アミノ酸という。
BCAAとは分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids)のことをいい、9種類の必須アミノ酸の中の3つ「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」から構成される。 この3つのアミノ酸は、枝わかれするような分子構造をしているため、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれている。
BCAAがスポーツ現場で注目されているのは、筋たんぱく質に含まれる必須アミノ酸の約35%をこのBCAAが占めていることや、筋肉内で直接エネルギー源として使われるため、スポーツの前や途中にBCAAをタイミングよく補給すると、筋肉の損傷を少なく抑え、筋力の低下を抑えることができると言われているためである。また、気力や集中力の低下も防止すると考えられている。
http://www.otsuka.co.jp/a-v/bcaa/、http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/eiyo/eiyo7.htm

●アルギニン
 アルギニン(arginine、略号R・Arg)は脳下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促進し、精液の製造や筋肉強化、代謝促進に欠かせないアミノ酸である。成長ホルモンは、おおよそ19歳をピークとして20代から分泌量が減少しはじめて、50代ではピーク時の4分の1にまで減ってしまうと言われている。成長ホルモンの分泌量が減少すると、新陳代謝が低下して脂肪の燃焼が弱まり、太りやすい体質になってしまう。さらに、体脂肪の増加や筋力低下、強い疲労、うつ状態などが起こりやすくなる。
アルギニン摂取により、足りなくなった成長ホルモンの分泌を促進することで、全身の代謝を促進して脂肪を減少させ、筋肉を増強したり、骨を丈夫にするなどの効果が期待できる。また成長ホルモンは身体の成長だけでなく、身体全体の代謝機能を調節するので、細胞レベルから老化を緩和して肌につやを与え、よりエネルギッシュな肉体を作り上げる働きがある。BCAAやグルタミンとともに、アミノ酸サプリメントの主役と考えられている。
 http://arginine.niiblo.jp/e20945.html、Wikipedia

●グルタミン
 グルタミン(glutamine、略号Q、Gln)はアミノ酸の一種で、筋肉中の遊離アミノ酸の約60%を占めている大切なアミノ酸である。グルタミンの役割は、筋肉のタンパク質合成の促進、胃や小腸などの消化器の機能維持・構造を保つための主要なエネルギー源となること、病気や傷の治癒促進などである。非必須アミノ酸であり、体内で必要量が合成されるのだが、病気や運動によって身体にストレスがかかるとグルタミンが使われ、不足してしまう。ストレス状態になると、グルタミンは修復や治癒のために血液中や損傷部に送り込まれるため、体内のグルタミン合成が必要量に追い付かず、結果として筋肉から喪失することになる。激しい運動やウエイトトレーニングなどでは、特にグルタミンが多く喪失され、風邪などの感染症にかかりやすくなる。そのため、不足分をグルタミンサプリメントで補う必要がある。グルタミンは代謝されやすい物質なので、逆に必要量を超えて摂取してしまっても過剰障害などが起こる必要はほとんどない。グルタミンは肉や魚、卵などに豊富に含まれているが、加熱などによって変性してしまうため、食事でグルタミンを摂取しようとすると、刺身のように生で食べるしかない。
http://www.know-dt.com/SuppleARC/kind/010_glut.html、Wikipedia

●クレアチン
 クレアチン(creatine、略号Cr)はアミノ酸の一種で、アルギニン・メチオニン・グリシンから、肝臓や腎臓内で合成され、約95%が筋肉細胞中に存在する。クレアチンの持つエネルギーは筋肉が強度の高い運動を行う時に使われるので、クレアチンを筋肉に補給することで、筋力を発揮しやすくなり瞬発力が向上したり、筋力の持続時間が長くなる、筋肉が太くなりやすくなるといった効果がある。筋肉の中に存在する物質なので肉や魚など普通の食品にも含まれてはいるが、その量は非常に少ない。例えば5gのクレアチンを牛肉から摂ろうと思ったら約1kgも食べなければならず、十分に補給するにはサプリメントを使うのが現実的である。サプリメントの摂り方は、最初の5日間は一回5gのクレアチンを1日4回、その後トレーニング前に1日2~5gを摂取する。ただし、筋力アップに効果的ではあってもクレアチンは直接筋肉の材料になるわけではないので、プロテインの代用としては使えない。また、短期間の摂取であれば安全と言われているが、長期摂取についての研究はまだ十分ではない。
http://www.know-dt.com/supple_pract/030_creatin1.html
Wikipedia、http://www.rose-unet.ocn.ne.jp/macken/health/supply/creatin.html

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