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COSMOS

秋桜、コスモスがあちこちで揺れている。


このコスモスの原種はメキシコにあり

明治の初期に日本に伝わったという。


そのcosmosの名は

花が均整の取れた形をしていたことから

スペインでつけられた。


もともと「万物の秩序」を意味するギリシア語に由来する。

ピタゴラスの生んだ言葉だ。

まだ地球という認識も銀河系という認識もない頃、

古代ギリシャとは哲学の時代だったのだとしみじみ思う。


宇宙が近いもののように感じられたのは

アポロの月面着陸からだろうか。


カール・セーガンの「COSMOS」が出版されたのは1980年。

かれこれ40年も前だが

今読んでも新鮮な宇宙に関する名著だ。


未知なものに対する冒険心が

いつしか支配欲となり

投機先となり

ニュースを争うようになり


未知なるものを解明していくことで

この世界が豊かになっているのか

狭く住みにくくしているのかどちらだろうか。


「宇宙」という漢字は、中国の千字文にある。

宇宙をCosmosにあてたのは誰だろう?


宇宙が万物の秩序だとして

五行が循環すると行った感覚は

私たちの中に最初から持っており、

持続的な社会、SDGsといわなくても

ずっとそうやって暮らしてきたのではないかと思う。



科学で「宇宙」を見れば答えは一つなのかもしれないが

「宇宙」という捉え方は東洋と西洋では違う気がする。



美しい月のこの頃、

夜空に目立つ赤い星は火星。

6日は火星が最も地球に近づくのだとか。


秋の夜長、ゆっくり「COSMOS」を思い

夜空を眺めてみるのもいいかもしれない。







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