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持続的素材としての竹

古くから建築物から家具、日用品におけるまで親しまれてきたが
生活様式の変化やプラスチック普及などにより
日常から竹文化が衰退してきた。

だが今や脱プラ、持続的社会へ転換していく流れとなり
追い風が吹き始めた。

半導体工場でICの基盤を作るときに使用する
竹のピンセットをはじめ
日本庭園ブームに伴い海外での竹垣人気が高まっている。
また、竹繊維プラスチックへの可能性が期待され
「竹」素材は新たに注目されつつある。

竹は二酸化炭素を吸収し、その排出量を軽減。
軽量で強度がありながらしなるという性質とともに
短期間で成長し管理が容易なことが
製造コストを抑えや製品価格に反映できるという
これからの持続的社会にますます活躍が期待される。

子どもは食物となり、
成長してからは先端産業での可能性が未知数なのだから
理想的な未来の植物といっても過言ではない。

森林は世界全体のおよそ30%、
その中で日本は国土の3分の2が森林という
世界有数の森林大国。

その森林の中で竹林は1%というが
放置されれば、日光を遮り、
他の植物の成長を妨げて生物の多様性を低下させる。
イノシシやシカなどの野生動物の住処になり、
地域社会へ深刻な影響をもたらすのだ。

竹林の適切な管理と活用が行われれば
生態系のバランスを回復し
土砂災害の防止にも役立てられる。

竹林整備を行うことが
理想的な環境創造のための
ひとつの役割を担うことができるなら幸いである。


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