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死んだら何処に行きたい?

こんにちは。橘吉次たちばなきちじです。

突然ですが、あなたは死んだら何処に行きたいですか?
そんなこと考えたことありますか?

「死んだら何処に行くのか?」
ではなく、
「何処に行きたいのか?」
あなたの希望をお聞かせ願いたいのです。

お彼岸で賑わう墓地を歩きながら、考えてしまいました…。


彼女は西方浄土に行きたかったのか?


10年前に親友が他界しました。
彼女はシングルマザーだった。
数年にわたる闘病生活の後、当時小学校6年生の息子を残して旅立ちました。

彼女の母親が、熱心な仏教系の宗教団体に所属していたので、お葬式はそれは荘厳なものでした。
高い戒位となり、立派な戒名を与えられ、
「大丈夫。間違いなくお浄土にたどり着くわよ」
参列した信者の皆様は、泣き崩れる私を慰めてくれました。

お浄土か…。
由紀恵はそんなところには、往きたくないだろうなぁ…。
もっと近くで、息子を見守ってやりたいんじゃなかなぁ…。
なんか、違和感があった。

当時(つまり10年前)、私はバリバリの仕事ウーマンだった。
魂とか、神とか、信仰なんて1mmも考えていなかった。

それなのに、そんな私だったのに、
その後数年、往ってしまった由紀恵の魂を身近に感じることが度々あった
突然、由紀恵の声が頭の中で響いたり…
由紀恵の魂が、鳥や虫に姿を変えてやってきたり…

あれから色々勉強をして、
<死者は西方浄土に往った後、ちょいちょいこちらの世界を訪れる>という思想が浄土真宗にもあることを知った。
そして、この思想は本来のインド仏教にはなくて、
日本仏教独特の思想であることも学んだ。

つまり、あちらの世界とこちらの世界は断絶しているのではなくて、
どこかでつながっている。
というか、<すぐ隣に存在している>という思想がある。

この思想はどこからきたのか?
それが知りたかった。
いろいろ勉強したら神道に行きついた…


黄泉の国よみのくに」は死者の国


神道に教典はない。
だから、神道の世界観は「古事記・日本書紀」から学ぶことになる。

神道では、
この世=葦原の中国あしはらのなかつくに
あの世=黄泉の国(根の堅州国ねのかたすくに
となっている。

日本で最初の死者は、
伊邪那美尊いざなみのみことだ。
彼女(失礼…)は、夫である伊弉諾尊いざなぎのみことと共に、
日本のあらゆるものを生んだ生成の女神だ。

女神は、火の神を生んだときの火傷によって死んでしまう。
そして黄泉の国へ往く。

黄泉の国は、光あふれる浄土ではない。
暗く、穢く、死者の肉体が腐ってウジがわいている世界だ。
「死んだら是非行きたい!」と思う場所ではない。

ところが、
「絶対行きたい!とにかく行きたい!黄泉の国に行きたいよー!」
と泣いて叫んで望んだ男がいる。

この男が、素戔嗚尊すさのをのみことである。


黄泉の国は生命を生み出す大地


素戔嗚尊は、父である伊弉諾尊いざなぎのみことに、
「お前は海を治めなさい」と役目を与えられても、
「お母さんに会いたい!黄泉の国に行きたい!」と駄々をこねます。

そうなのです。
生成の女神、伊邪那美尊いざなみのみことは、
死んで黄泉津大神よもつおおかみと呼ばれる死者の国の支配者になった。
そこは、光あふれる美しい場所ではないけれど、
あらたな生命を生み出す、母なる大地の国なのです。

だから、暗く堅い。
肉体は腐って土に帰る。
春になると、その大地から新たな命が葦原の中国あしはらのなかつくにに生まれてくる。

つまり、神道的世界観では、
あの世とこの世は、重なるように存在していて、
命はあの世とこの世を循環していると考えられている
のです。

この考え方、この世界観は、
日本人のDNAに組み込まれているんじゃない?
太古、狩猟採取時代から現代まで、ずーっと続いている。

だから、海を渡ってやってきた仏教も
この生命循環の思想に染まって、日本独自の世界観を創りあげた。
西方浄土に往っても、こちらの世界に帰ってくる。
また、ご縁があればこちらの世界に生まれてくる。

子供が生まれれば、
「まあ、この子はおじいちゃんの生まれ変わりだねぇ…」
「ホント、そっくり」
なんて会話も普通にする。

一神教的世界観では、考えられない会話です…。


大きな物語を失った、今。


死んだらどうなるのか?
どこに往くのか?
これは、わからない。
どー頑張っても、生きている人間にはわかりません。

わからないから、人類は様々なビックストーリーを創った

天国・地獄・極楽浄土・黄泉の国・神の国・星になる・千の風になる…

ちょっと前まで、人はこの普遍的物語を信じていた。
だから、天国に往けるように地獄に落ちないように生きてきた。

でも今はこのおおいなる物語が失われた時代だ。

「そんな生き方してると地獄に落ちるよ!」と叱られて、
悔い改めて生き直す人なんて、ほとんどいないだろう。

だから、自分で自分の物語を創らなければならないのだ。

死んだ後、西方浄土に行くのか?
天国に行くのか?
黄泉の国に帰るのか?

普遍宗教が教える大きな物語を失った現代は、
「死んだら何処に行くのか?」
これは自分で考えなければならなくなりました。

ね、一緒に考えましょう。
死んだら何処に行きたいですか?


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最後までお読みいただきありがとうございました。

では、さようなら



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