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【千年とハッ】フライヤーについて

12月の本番が迫る吉祥寺ダンスLAB.vol.5『千年とハッ』。
こちらのnoteでは、制作の様子や、ゲストによる稽古場のレポートなど、公演をより楽しんでいただくための情報を掲載していきます。

今回は、現在各地で配布中の公演フライヤーについて。

デザイン・麻川針

タイトルの「千年とハッ」
短歌「言の葉に月の刃に皮膚の端の切れて一〇〇〇年後から手を振っていた」(涌田悠)、
また、背景のたくさんの言葉たち。
これらはいずれも田上さんと涌田さんの往復書簡の中で出てきたものです。
企画の顔合わせをした8月から、クリエーションの一環としてグーグルドキュメントをつかった往復書簡を続けています。
それぞれの作った短歌、ラップ、詩、歌……文字や音声などでの作品のやりとりや、それについての感想、吉祥寺の周辺を二人で/一人で歩いた日記、街中で採取した言葉、最近考えたことなど、内容は多岐に渡り、二カ月でかなりの分量になりました。(近々、その一部をご紹介できればと思います。)
フライヤーの背景は、往復書簡からキーワードを二人が選び、デザイナーの麻川針さんにレイアウトしていただいたものです。

瞬間に 歌声のひとつぶ 仄かな音の残像 重ねてゆく行方も知れず太陽
葉っぱの鋭いふち 消えて煙になっていく 切れ味ハッ 皮膚の細胞の一粒一粒 スピード 堰を切ったようだ クラクラ ぐらぐらと 先端岬に ピヨ 細長い月の端 揺れる裾 水槽の前 ピンクイエロー群青 ドンペンくんのオブジェの周りを #バニラ10億  約3000キロメートル南下した 白く透けた細長い胴体と水色と銀色とを混ぜたように光る眼と黒縞の尾を持った魚 回遊 ありえない速度と質感 雑踏 パラオの魚 巨大な音響 南半球の星座 暗い天体 東京湾から見た夜景 爆ぜる星の 発光 二種類の「在る」 真に瑣末なこと グッ グッ 事故 誰も選んでいない 切れっ端 水門通り 左右上方 シュー、青い壁。シュープラザ 止まっ  て靡く しない できない ならない

二人が選んだキーワード。ぜんぶみつかりましたか?

これらのキーワードは、上演本編には出てくるものも、もしかすると出てこないものもあると思います。集めた言葉を、身体を経由して舞台に乗せる過程で、二人の間で様々な化学変化が起こっています。
いくつかでもピンときたものがあった方は、ぜひ劇場にお越しいただいて、作品をお確かめいただければ幸いです。

〇フライヤーを置いてくださる場所を募集中です。
 
現在こちらのフライヤーは、都内劇場・武蔵野市内各地を中心に配布中です。もしお店などで置いていただける場所がありましたら、お送りいたしますので、kichijojitheatre@gmail.com までご連絡ください。件名を「フライヤー設置協力」として、①置いていただける場所、②送付するご住所、③担当者さまのお名前、④ご連絡先の電話番号 を明記してください。
※送付先は国内に限らせていただきます。

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