まりねら

細々と静かに暮らしたい。 向上心がある訳でもなく、かと言って人生に絶望している訳でもな…

まりねら

細々と静かに暮らしたい。 向上心がある訳でもなく、かと言って人生に絶望している訳でもない。飼っているハムスターが今日も元気であればそれだけで良い。 つまらな過ぎて人様に一々言うまでもないような日々の思考をただ記すだけ。読書感想文多め。

最近の記事

アウトドアは二次元に任せて

夏ですね。 最近益々夏が主張していますね。 出勤と食料の買い出し以外全く外出する気になれません。いや、本当は出勤も買い出しもしたくありません。困った。 昔から寒いより暑い方が苦手で、真夏のキャンプや海水浴なんてもう10年以上疎遠です。 真夏のアウトドアは二次元の画面の中に任せてしまいましょう。と、思い立ち久々にあつまれどうぶつの森を起動。 あら〜なんて可愛らしい。 小さい生き物、可愛い。 海水浴もバーベキューも皆この可愛い生き物たちに任せて、私はエアコンの効いた部屋でただ

    • [読書感想]キッチン/よしもとばなな

      何度読んでも新鮮で、自分の中に新しい感情を芽生えさせてくれる大切な本。 実家に取りに行けばあるのに、"新潮文庫の100選2021プレミアムカバー"なるものを発見して、つい買ってしまった。 キッチンにオレンジ色のイメージはないけどなぁ。どちらかと言うときみどり色だよなぁ。なんて思いつつ。(読んだ人には分かる)  この本には、「キッチン」と「ムーンライト・シャドウ」という2つの作品が収録されている。 どちらも"喪失感"を抱えて苦しむ若者の話だ。 その喪失感といかに向き合い、

      • [読書感想]カモフラージュ/松井玲奈

        なんだこれは…… 驚いた。"元アイドルの書いた短編集"そんな前知識でぼんやりとページをめくった先にあったのは、愚かな人間の感情の機微を俯瞰で見守る慈悲に溢れた作品の数々だった。 SKE48の人気メンバーとして活躍していた当時の彼女を知っている人ほど、この作品の奇妙さに驚くに違いない。 前々からブログの文章やインタビューの受け応えにセンスのある方だなと思っていたけれど、ここまで才能のある方だったとは。 語りたい事は山ほどあるが、今回は特に"刺さった"「拭っても、拭っても

        • [読書感想]旅屋おかえり/原田マハ

          "旅屋"なんて素敵なお仕事なんでしょう。 旅屋とは、この本の主人公であるおかえり(本名・丘えりか)が始めた新しい商売の事である。 売れないタレントおかえりは、唯一のレギュラーであった旅番組「ちょびっ旅」での些細な、でも致命的なミスによって番組打ち切りの憂き目に合ってしまう。 その後すったもんだあり出会ったある人からの依頼ををきっかけに、その人の代わりに旅をする旅代行サービス事業を思い付く。 コロナ禍の今、海外旅行に行きたくても行けない人に向けてリモートで現地の人が代わ

        アウトドアは二次元に任せて

          ほんの些細なパール粒問題解決

          化粧品やスキンケア用品によくある「パール粒一粒分」が未だよく分からない。 自分の思うパール粒分を手に取ると、絶対に多過ぎる。顔に対してクリームが余り過ぎる。 ちょいとネットで検索してみたら7mmほどとあった。私が思うパール粒と解釈は一致しているようだ。 では何故余る?小顔だから? いや、ただドケチなだけだ。 自分が適量と思っている量では少な過ぎるらしい。 確かにサンプルで貰う化粧水も、 何故あの使い切りパウチに3日分ほど入っているんだろう?2日目以降の保存法に困るんだ

          ほんの些細なパール粒問題解決

          [読書感想]窓際のトットちゃん

          こんな学校に通いたかったな。 こんな先生が居てくれたら良かったのにな。 もしこの本を読んだのが学生時代なら、私はこう思っただろう。 しかし大人になった今思うのは、学生の頃には気が付かなかった大人の優しさや温もりである。 いつだって辛く悲しい思い出ばかりが蘇り、楽しかった事や助けてもらった事は頭の片隅に追いやられがちだ。 トットちゃんが、トモエ学園の思い出を通して過去の大切な思い出たちを呼び起こしてくれた。 自分が気付いていないだけで、ちゃんと見ていてくれる大人はいたのだ。ト

          [読書感想]窓際のトットちゃん

          [読書感想]ランチのアッコちゃん

          「泣きながらご飯を食べたことのある人は生きていけます。」 あるドラマの登場人物の台詞である。 この本には泣きながらご飯を食べるシーンは無いが、読みながら何故だかこの台詞が頭に浮かんだ。 小さな出版社で派遣社員として働く主人公・三智子は、四年間付き合った彼氏から一方的に別れを告げられたショックで食欲を失っていた。節約する為にいつも持参している手作りのお弁当も喉を通らない。 そんな三智子に対して突然声を掛け「一週間、ランチを取り替えっこしましょう。」と提案する黒川敦子営業部長

          [読書感想]ランチのアッコちゃん