見出し画像

今日の1冊

今日の1冊は『「母脳 母と子のための脳科学」黒川伊保子 著/ポプラ社』です。

ご縁があって先日、著者の黒川さんの講演会を聞くことができました。
その中で、主宰の方が「黒川さんの本を読んで…」というお話をされていたのと、黒川さんの講演会のお話がとても面白かったので、是非本も読んでみたいと思い手にいれました。

さてさて、帯にも書いてあるとおり『妊娠を知ったその日から、子育ては始まる。』とあります。「そうなのかも。。」と思いつつ、我が子はもう4歳。とうに妊娠を知ってから5年は経っているわけなのですが、如何なものか…と思いながら読み始めました。
文中に『そもそも子育てに、反省は要らない』『気がついたときから始めればいいだけ』と書いてくれているのを見て、少し安心してそのまま読み進めることにしました。

この本の中では、子を持つ母として私もよく思うことなのですが、
「頭では分かってるんだけど、気持ちがついていかない時がある」という
ことを所々で表現されていることに共感がもてました。しかも、投げっぱなしじゃないところがいい。ちゃんと本のどこかに、その気持ちをカバーするための何かしらの対応策が書かれているように思うのです。

時に「怒り」や「あせり」を我が子に表現したりすることや、子どもの気持ちを汲みとれなかった出来事など、それが悔いや反省や後悔となって母親の心にしこりとして残っていること。
でも、それすらまるっと包み込んで、共に歩めばいいんだよ。というエールが随所にちりばめられている。

本の終わりには『子育てほど楽しい冒険は、この世にない。汗と疲労とため息の日々の中に、それでも道をみつけよう。』とありました。
子育てを楽しんだ黒川さんの本心がギュッとこめられている、この言葉にはグッとくるものがありました。

ご自身のお子さまが男の子ということもあり、この本では男の子のことについて多くを書かれているのですが、脳科学という点から女の子に共通する事柄もあったりするので、女の子の保護者が読んでも興味深く読めると思います。

そして、本の中で私が特に参考にしよう!と思ったのは『脳をメンテナンスする』項の、食事についてです。
他の部分ももちろん面白かったのですが、ここが一番衝撃的でした。
どう衝撃的だったかというと、『パンだけ、ご飯だけ』の朝ご飯は良くないということに「ガーン」となったのです。
うちの子の朝ごはんは「おにぎりだけ」が多い(汗)。
黒川さん曰く、糖質だけの朝ごはんは『血糖値が跳ね上がり、2〜3時間後に低血糖状態になる。そもそもセロトニン僅少の毎日を送ることになる』らしい。(ちなみに、セロトニンは脳のホルモンの一種で、精神を安定させる働きがあったりします。)
『朝ごはんは、気が抜けない(手は抜いてもいいけど)』ということなので、本を参考に早速明日からの朝ご飯の内容を考えようと思いました。

ちなみに、黒川さんは出版当時話題になった「妻のトリセツ」や「夫のトリセツ」も書かれている方でした。著者の黒川さんは知らなくても、本の題名はどこかで見かけたことがある方も多いのではと思います。

私は、本の題名は見たことがあるのですが、まだ読んだことがないので、こちらの本もそのうち読みたいなと思っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?