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自分がプロ野球にハマった過程というか、とりとめもない振り返りというか

現在進行形でプロ野球にどっぷりな毎日なのですが、自分としてはこんなことになるなんて全くと言っていいほど想定もしてなかったわけです。
しかしまあ、こんなにドハマりしちゃったのはなんででしょうねえ…と考え出すと、ハマる“下地“というか“土壌”みたいなものが本当は遥か昔から出来上がってたんじゃないの?と思えることがいくつか出てくるんですな。
というわけで、今回はそのことについて長ったらしく書いて振り返ってみることにします。

※あの、めちゃくちゃ長いんで、時間ある人だけ目を通していってくれ…。

記憶にない東京ドーム観戦

びっくりするほど本人には記憶がないんですが、つい数年前に母親が教えてくれたんで書いとく。
今から遡ることウン10年前。
まだ自分が幼稚園にも入ってなかった頃、都市対抗野球の試合を観に東京ドームへ行きました。母親から聞いた内容を元に後ほど自分で調べたところ、観戦した試合は1990年開催の第61回大会、1回戦第4試合・大阪ガスvsヨークベニマルだったようです。
母親の知り合いを通じてヨークベニマルの観戦応援ツアーに参加し、福島から東京へと向かいました。ただ、自分はこのツアーや観戦に関する記憶はほぼ皆無に等しく、なぜなら試合中は母親の腕に抱かれて終始爆睡しまくっていたからなのでした…応援団の演奏や場内の歓声をものともせずこんこんと寝ていた模様。まじかよ自分。
母親曰く、当時のヨークベニマルは自前で応援団を持っていなかったそうで、応援団を有する企業?学校?にお願いして来てもらったそう。
一方の母親はというと、この日観戦に来ていたらしい益子直美さん(当時、ヨークベニマルのバレーボール部在籍)を場内で見かけてびっくりしてしまったとか。10代の頃から長年アマチュアでバレーボールを続けていた母親からすると、さぞかしテンション上がる状況だったことは想像に難くないなあ…益子さんは身長が高くて、周囲から頭一個抜きん出ていて目立ってたそうで。…つまり、試合そっちのけになってなかったんかな母上?
ちなみに試合は、ヨークベニマルの一回戦敗退という結果に終わったのでした。そして後で確認したのですが、ヨークベニマルの野球部はだいぶ前に廃部になってしまったんですね…残念。

意外と野球のアレコレに囲まれてた子ども時代

小学生時代、我が家のTVでは日本テレビ系列「ズームイン‼︎朝!」が毎朝流れていました。麹町スタジオから、アナウンサーの福留功男さんが全国に向けて番組をお届けしていた時代です。
そこでは「プロ野球入れコミ情報」が放送されていて、それを観ながら朝ごはん食べたり登校の支度をしていました。当時の記憶は今でも強く残っていて、前日の試合結果を伝える際にプロ野球人形イレコミ君が使われていたり、各チームの試合模様や様子を伝える賑やかな担当者たちが法被を来たり小道具を使っていたり。同時にバックでは、それぞれの球団歌が流れてもいました。

↑実家に現存していたので回収してきましたイレコミ君人形。

そしてプロ野球シーズンとなると、我が家の晩ごはんの時間帯はナイター中継にTVのチャンネルを合わせるのがある程度定番にもなっていました。観ていた試合は、圧倒的にジャイアンツの主催試合が多かったです(つまり日テレ)。どちらかのチームを応援する、とかせずに観ていたと思います。
当時視聴していた印象としては、ホームベース後ろの壁にあった表示広告は資生堂、ヒットや選手のプレイに合わせて効果音のみ乗せる副音声があったこと、そして試合延長に合わせて中継も延長するのが当たり前、という感じでした。ちなみにフジテレビのナイター中継も時々観てた。

↑未だ、実家に全巻揃ってます。

あとは、父親が買い集めていた「かっとばせ! キヨハラくん」(作・河合じゅんじ)の単行本が家の本棚に置いてあったので、それを読んではゲラゲラ笑っておりました。実在選手名の表記を少しいじりつつ登場人物へと取り入れていたので、その頃活躍していた選手の名前はその漫画作品を通じて覚えていった気がします。他に、親戚宅に置いてあった「REGGIE」(原作・GUY JEANS、作画・ヒラマツミノル)も途中巻をちょこっと読んでたな。
なので、プロ野球ってこういうものなんだ、というベースとなる知識や情報は上に挙げた3つの要素─スポーツのニュース、TV中継、そして漫画から吸収したと自分では思ってます。

ちなみに子ども時代、プロ野球公式戦を観に行ったことはありませんでした。
実家に一番近い球場では、地方開催として年に1回程度公式戦が行われることはありましたし、その情報は地元TV局のCMで見かけていました。あくまでもその時は、近くにプロ野球のチームがやって来て試合を開催するのかーへえー、という程度の認識でした。
それと同時に、地方ナイター試合に合わせて球団から出る洗濯物を回収して深夜に洗い翌朝までに納品するという仕事を身内が担当することがあったので、深夜出勤の話題が家で出ると「おお、あの球場で年1回のプロ野球の試合かあー」と子どもなりにぼんやり思うこともありました。
他、親が草野球やソフトボールをやったり、親戚が高校の野球部に入っていたりしたので、週末にその試合を観に行くということは時々あったんですが…その後は学年が上がるにつれて、他の分野に興味が向くようになったこと、そして自分自身がスポーツ系の部活に入部したのでそちらに時間を取られるようになったこと、というのもプロ野球から段々と距離を置くようになった一因かもしれません。

それから飛んで、唐突にハマった

で、それからというもの自分は日本にいたりいなかったり、個人的に迷走したりなんだりしていたわけですが、ここでは省略して一気に飛びます。
今から数年前、プロ野球のチケットを頂いたことがきっかけで年1回程度東京ドームへジャイアンツの試合を観に行くようになったのです。その時は特定チームに肩入れするとか、この選手が気になるなあとかそういう考えはなくて、同行の姉と一緒にご飯を食べつつ純粋にチーム同士の対戦や球場内の雰囲気を楽しんでいました。

それが2018年になった時、事態が一変。
ゴールデンウィークも終わった後、頂き物のチケットを携えて姉と一緒に試合を観に東京ドームへ。確か、投手の内海さんが今シーズン初勝利!とのことでお立ち台に立った試合だったと思われ。
それからというもの、自分は仕事から帰宅するとTVでプロ野球の中継をチェックし始めるようになり、姉はというと、ジャイアンツに気になる選手がいるんだー、と言い始め。
そこから一ヶ月も経たないうちに「よっしゃ、仕事終わりに試合観に行くか!!」などと二人で騒ぎ始め、5月末から始まるセパ交流戦のチケットをあれよあれよと手配し、それを皮切りに球場へ足を運ぶようになっていきました。こうなってくると、東京ドームにとどまらず神宮やハマスタにも行き始めるように…ちなみにこれとほぼ同時進行で、手元にチームグッズがじわじわと増えていき、球団のファンクラブにホイホイ入会し、姉はスカパーのプロ野球チャンネル視聴パックに加入完了。こうして、プロ野球漬けの日々が開始。
それにしても、お互いにハマった初速の勢いでのめり込み度が凄まじかったな…。

個人的に球場へカメラを携えていくようになったのは、2018年のセパ交流戦が終わったあたり。自衛隊のイベント撮影向けに買ったカメラ(Canon EOS 7D Mark II)があるじゃねえか、と。
しかし、手持ちのレンズ(100-300mm)ではこりゃあ埒が明かねえ!となって家電量販店に駆け込んで、たまたま店頭にいたレンズメーカーの方と長々話して、それなら腹括るか!と思い立って150-600mmの望遠レンズをドンと購入したのはもはや良い思い出(?)自衛隊の航空祭とかにも全然流用できるっしょ、と思っていたが現状約90パーセントは野球撮影用途です。
結局その年は、山口俊さんのノーノー達成を現地で観たり、奇跡的に回ってきたCSファーストステージのチケットを握りしめて現地に行ったらスガコババッテリーがノーノー達成したのを目撃してしまったり、色々と巻き起こった年でありました。思い起こせば、ノーノー達成の現場を年に2回も観てしまったのか。
いやほんと2018年シーズン終盤は本当、感情がしっちゃかめっちゃかになってしまっていた…ジャイアンツが日本シリーズまで行けるかどうかの瀬戸際でもあったし。

そして現在

そんなこんなで、プロ野球にハマってはや4シーズン目突入でございます。

朝起きたらスポーツ新聞の記事をチェックし、午後になったらNPBの選手公示に一喜一憂し、試合前に上がってくる現地からの選手写真やスタメン発表でテンションを高めて、試合の中継を視聴(あるいは現地観戦)、勝敗模様を噛み締めながら深夜にかけてニュース番組のスポーツコーナーやCSフジテレビONEのプロ野球ニュースを観て…と、プロ野球が日常にがっちり組みこまれています。
年が明けたら春キャンプ見学への準備をし、シーズン中には遠征予定も適宜検討しつつ、オフシーズンになったらストーブリーグ模様に一喜一憂したり選手が出演するイベント・TV番組のチェックをしたり、なんだかんだで年間通じてプロ野球中心で動くようになってます。

ハマりたての頃はそれこそ、
「え、今ってプロ野球の中継は地上波でほとんどやってないの???なんで???CSやBSチャンネルばっかりじゃん」
「♫我らーのー我らのー、ダイエー、…じゃなくてソフトバンクなのか今は…」
「あのユニフォームのチームどこだろう…ファイターズ?あれ、暖色系のカラーリングじゃなくなっている…」
「そういえば…近鉄バファローズは?オリックスブルーウェーブは?」
「スワローズは緑色をユニフォームに取り入れるようになったのか!なんだか新鮮!」
「フジテレビのプロ野球中継のテーマソング、あのメロディは変わってないんだ!(Jaguar ‘13) 懐かしい!」
…などと90年代の記憶を現代版へとアップデートしつつ、新しい知識を頭に入れていくことで必死なところもありました。年間通してプロ野球を観るようになった今でも、過去の振り返り記事や特集などで補う事項は多いし。
でもそれだけプロ野球の歴史ってブ厚くて奥深いんだよな。

とまあ、ここまで長ったらしく書いてしまいました。
昨年から国内外情勢がなんともアレなので、未だに球場がお客さんたちで満員になることはないし、大きな声援を送ったり応援歌を歌ったりすることもままならないし、制約にがんじがらめにされて窮屈に思えることも多々あるけれど。
それでもやっぱりプロ野球を観て、選手やチームを応援し続けていきたいことに変わりはないのです。
プロ野球に触れることで個人的には視野が確実に広がったし、思わぬ出会いや発見もあったし、この世界を知ることができて本当に良かったと思っています。楽しくも恐ろしい、そして素晴らしくも厳しい勝負の世界でプロ同士が真剣にぶつかり合う様には、どうしても惹かれるものがあります。


さーて、今日もプロ野球の時間だ。

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