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コロナ時間にeBayでよみがえる音楽その1:山下達郎の『MAGIC WAYS』

今日は山下達郎が1984年にリリースしたアルバム『BIG WAVE』のA面4曲目にある『MAGIC WAYS』という曲を思い出した経緯について書いてみたい。


新型コロナウイルス感染症蔓延からの『ステイホーム』条令がニューヨーク市にも出て以来、突如として忙しくなった私の断捨離・せどりビジネス。エッセンシャル・ワーカーとして厳しい状況下でありながら日々の出勤を強いられている主人。気づけば彼の職場で亡くなった同僚は20名を超えていた。そんなリスクと隣合わせの彼をも失ってしまうのではないかという恐怖心に襲われ、あらゆる家財道具をがむしゃらにアップロードしていた。全てを手放す勢いで。確かに忙しさは気を紛らわせてくれた。そうしてヤルだけやってしまった結果が今ようやく出てきている。コロナが与えてくれた「うれしい悲鳴」と言えるのだろうか。この複雑な気持ちは隠せない。


コロラド州に住むピーターという名のお客さんが残してくれた温かくなるひと言から、ふとその曲が頭に浮かんだ。

「Magical Experience」

すなわち「魔法のような体験」とは一体どんな購買経験となり得るのか。俗に「顔が見えない」と言われているネット商売ならではのひと言とも解釈できる。しかしながら販売した側の私には、ピーターが喜んでくれたという実感が今もなお残っている。そしてその喜びを表現してくれた彼、すなわち購買者側の満足感とも理解できる言葉に、おもわず『Magic Ways』の歌詞を口ずさみながら商品を梱包していた私。その時間とはたとえ一瞬だとしても現実から私をはるか彼方へと引き離してくれた。


最初は自分の子供にドラムを教えたくて中古の部品をサイトで取り寄せながらセットを揃えているうちに、気づいたら自らがドラム販売をするようになっていたという面白い経歴の持ち主であるピーター。ボーイズサイズのリーバイスのジージャンを買ってくれたので、きっと彼の息子・娘さん用にするのだろうと思い、素晴らしいドラマー/アーティストとなりますようにと願いを込め、片方の襟に「That’s how I roll (それが私流)」と白字でプリントされている小さな黒いメッセージピンを付けて送った。


『我が友よ 魔法にかかっているようなものさ
マジックみたいな女子に惹かれるんだヨ君は それがホントさ
降参するにかぎるよナ』


まるでこの詞にある心境のよう、ピーターの娘さんのサイズには合わなかったと言っていたジャケットを返品するどころか、お礼のメッセージと共に一枚の写真が送られてきたではないか。それはジージャンを着たティーンネージャーの後ろ姿を撮ったもので、その背中には娘の彼女自身が描いたという絵があった。

お譲りしたジージャンもやがて彼女のキャンバスとして生まれ変わるそうだ。

それを垣間見ることができた嬉しい瞬間とは、、、

Magic ways, my friend!


山下達郎のオフィシャルサイト

探していた逸品や好きなものがみつかるかも。
サンラおばさんのeBayストア
ぜひ覗いてみてネ。
日本語・英語で対応可!

40代後半から人生再スタートしました。日常生活のアウトプットを、ポエトリーやDJという方法で表現しています。残された時間、後悔ないよう、トライ&エラーしながら多動中です。応援の方よろしくお願いいたします。