コロナ時間にeBayでよみがえる音楽その6:ラブ・アンリミティッド・オーケストラの『愛のテーマ』

かなりご無沙汰していたが、良いことがあったので書いておきたい。

この夏は幸いにもアート系の活動を発表する機会を与えてもらっていた。それで書きたいとは思いながら書けずにいた。その間、この副業を続けられるような仕組みだけは作ってあってまわってはいたが、この10月から気合を入れ直した。

アメリカではハロウィーンを皮切りにホリデーシーズンが到来する。今年はコロナの煽りを受けて、クリスマス・ショッピングのシーズンがいち早く来ると予測されている。感謝祭直後の金曜日にある一年で最大のセール日を、今年は『11月は毎日ブラック・フライデー』と唄っているチェーン店もある程。なので厳密にはもう始まっている。

そのうえに今年のハロウィーンは土曜日だった。恒例のパレードはソーシャル・ディスタンシングで中止になり、仮装した子供たちが近所の家を訪れて驚かせキャンディーをもらうこの日ならではの儀式もほとんど見かけることはなかった。ホーンテッドマンションを作ったという夫婦がニュースで紹介されていたが、その家を見物に来る家族は車に乗ったままドライブスルーするのが今風だ。外の空気もめっきり冷たくなり、人々が家にこもる理由がより加速中。

そんな土日に6つの商品が売れたので、発送の準備をした。普段はバックバックをさげ自転車に乗って郵便局へおろしに行く。今回、梱包をすませた商品には大きめの箱もあったので、食料品の買い出し用の深いカゴに小包をまとめて入れた。

予想通り週末明けの局には行列ができていた。ニューヨーク市がリオープンして以来、パスポート申請をしている4人または6人家族を頻繁に見かけるようになった。この日も何組かの家族がひとりひとり通路で壁沿いに立ち顔写真を撮ってもらっていた。そこへカゴを押して入った私は最後列へ並んだ。

普段から顔見知りの写真撮影していた女子局員が何か私に言い残した。しかし、イアホンで音楽を聴いていて聞こえていなかった。すると彼女は窓口がある部屋のなかへドアを開けて入り、列に並んで待っている客を使って、私に窓口へ来るよう伝えた。長い列をすっ飛ばし領収書を受け取った私は、ものの5分もしない間に騒然とした月曜の郵便局を後にした。

慌てて入ってきて小包を郵便受けに突っ込もうとする客がいた。袋に入れてきた箱は、つっかえて入らず、悔しそうな捨てゼリフを吐き私の後ろに並んだ。そんな彼女の目には一体何が起こったのかが理解できない様子。すれ違いざまにキョトンと私を見続けた。

悪名高きアメリカの郵便局を使ったことのある人なら分かると思う。普段は無愛想であいさつ以外の話になるとワケもなく攻撃的になるのがそのヒトの特徴だった。それだけに、このVIP対応はかなりのスペシャルに値する。

何が嬉しかったって、私が日々持ってくる商売をありがたく感じていた相手が、特別なはからいをしてくれたと感じられたこの「意志の疎通」。



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48歳から人生の本編スタート。「生きる」記録の断片を書く活動みならず、ポエム、版画、パフォーマンス、ビデオ編集、家政婦業、ねこシッター、モデル、そして新しくDJや巨匠とのコラボ等、トライ&エラーしつつ多動中。応援の方どうぞ宜しくお願いいたします。