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自分のお父さん、お母さんを入居させたいと思える施設であるために

かつて介護業界は、大変で給与も低い…

いわゆる3K(きつい・汚い・危険)だと言われていました。

実際、今でもこのようなイメージを持っている人は少なくないのではないでしょうか。

しかし、時代は変わりました。

国の支援により、社会にとって不可欠なこの介護業界では、給与水準が改善されています。また、介護現場の負担も以前と比べて大きく軽減されています。

今では、安定した環境の中で、介護職に対するやりがいを感じながら働く人たちも増えているのではないでしょうか。

実際に「きぼう」の介護スタッフは、利用者さんがより自分らしく生きられるよう、自分たちで工夫をしながら、目の前の業務に取り組んでいます。

ではなぜ、「きぼう」の介護スタッフは、そんなにもモチベーションが高いのか。

今回は、「きぼう」の介護スタッフたちのモチベーションを軸に、社長の円市さんにお話を伺い、介護スタッフたちの働き方について深く掘り下げていきたいと思います。

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【インタビュー/ライティング】
株式会社ストーリーテラーズ
 ストーリーライター 栗田加奈子
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なぜ「きぼう」では、介護スタッフのモチベーションが高いのか

円市:「きぼう」は、『自分の父親や母親に入居してもらいたい』と思えるような施設を目指しています。

自分の親や大切な人を想像しながら働くことで、スタッフは自ずと細やかな心配りができるようになり、施設や働き方の改善提案も積極的に行ってくれるようになりました。

「もし自分の親がここにいたら」という想いが、利用者さんへの細やかな気遣いに繋がっているのです。

施設は、利用者さんにとっての第二の家である。

「きぼう」の介護スタッフは、そのような心持ちで、施設の環境づくりから利用者さん一人ひとりの対応に至るまで、日々、愛情を持って取り組んでいます。

クリエイティブで温かみのある介護の現場

円市:実際に現場からの声を聞くと、スタッフが楽しく仕事をしている様子が伝わってきます。

例えば、認知症の利用者さんとの、こんなエピソードがありました。

ある認知症の利用者さんが、薬の説明を「うん、うん」と真剣に最後まで聞いた後、「で、この薬はどんなものなの?」と真顔で質問されたそうです。

「今、言ったやないか~い」と思わずツッコミを入れそうになったとか、ならなかったとか(笑)。まるでコントのようですよね。

そんな愉快な現場もあれば、上手に工夫して利用者さんの気持ちに寄り添う場面もあります。

ごはんを食べたことを忘れがちな利用者さん。
朝の8時に朝ごはんを食べた後、お腹が空かれたんでしょうね。「ごはんは?」と尋ねてこられたそうです。介護スタッフは「今、準備中だから、もう少し待っててね」と答えました。

もちろん、それは朝ごはんではなく、お昼ごはんの準備でしたが、そういう返事をすると、利用者さんも安心して待っていられるのです。

なんだかほっこりしますよね。

頭ごなしに「さっき食べたでしょ!」と言ってしまうのではなく、まずは利用者さんの言動や気持ちを受け入れること。それが介護の現場では大切なんだなと実感したエピソードです。

介護スタッフたちは、個性豊かな利用者さんとの触れ合いのなかで、自分たちで考え、工夫しながら毎日を過ごしています。

マニュアルに頼らない現場だからこそ、柔軟な思考が必要不可欠。

そして、目の前の人と本気で向き合い対応をしているからこそ、モチベーションを高く保ちながら続けていけるのだと思います。

私は、そんな介護スタッフを信頼し、現場を任せています。

もちろん、利用者さんとの別れは辛いものですし、涙を流すこともあります。しかし、人生の大先輩である利用者さんが、自分らしくいられる空間をつくることは、「きぼう」の介護スタッフたちにとっての仕事であり、また大きなやりがいでもあるのです。

「可哀そう」ではなく「預けていいんだ」と思える未来のために

円市:利用者さんたちは、日本が一番大変だった時に、頑張って頑張って働いて、今の日本をつくってくれた人生の先輩方。

私たちは、がむしゃらに働いて日本を支えてくれた方々に、少しでも恩返しがしたい。「ありがとう」の気持ちを伝えたいと思い、日々の業務に取り組んでいます。

介護の現場は、想像以上にクリエイティブで温かみのある空間ですが、今でもまだ、特に地方では、「親を施設に預けるなんて可哀そう」と考える人が一定数存在するようです。

私は、このような現状を変えていきたい。

利用者さんや、そのご家族が、安心して「ここに預けていいんだ」と思える施設にすることが、私たちの今後の目標の一つです。

時代が変わっていく中で、私たち企業側も変化を恐れずに前進し続ける必要がある。

利用者さん、そのご家族、そして働くスタッフにとって、常に「きぼう」となれる会社であり続けるために、これからも努力を続けます。

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栗田:今回は、きぼうで働く介護スタッフに焦点をあて、お話を伺いました。いつか自分の親を預けたいと思ったとき、「親を入居させたいと思える施設づくり」をしているか…これが施設選びの基準になるかもしれない、と感じたインタビューでした。

今後も定期的に、円市さんの深い想いや「きぼう」を身近に感じて頂けるようなストーリーをお届けしてまいります。次回も、さらなる「きぼう」の魅力に迫っていきます。

ぜひ、次回の更新もお楽しみに!

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