ブルージェイス山口俊 いきなり迎えた試練[エッセイ]

メジャーリーグが開幕した。
2日連続で草野球に講じた疲労もあってか、昨夜は夕食後に仕事をしようにも脳がもうろうとして働かず、早々に寝落ち。
それもいつもなら3時間程度で起きるのが、目覚めたときにはすでに朝5時を回っていた。

そこで、スマホのニュースをチェックすると、大谷翔平が本日先発予定となっている。
「これは録画予約しておらん!」
ということで、試合開始後数分を過ぎてしまってはいたが、録画を始めた。

そのままみても良かったのだが、中継放送はもうひとつある。
こちらは地上波のNHKで、しっかり予約録画をしていたレイズ対ブルージェイズ戦。試合はすでに大詰めの9回裏を迎えていたため、関心はこちらへシフト。
タイミングもちょうど良く、打席にはレイズの筒香嘉智が立っている。

“いかり肩”といえばいいのだろうか。分厚い胸と相まった特徴的な上半身を揺らす姿は、昨年まで日本でプレーしていたときと変わっていないが、いささかせいているようにみえるのは、まだ、メジャーの空気に慣れきっていないためだろうか。
はたまた、オイラの偏見か(笑)。

しかし、デビュー戦でホームランを打ったし、ピッチャーがセットに入ったあとに構えたときのオーラは悪くはない。なかなかの威圧感を発している。
相手のブルージェイズは4対2でリードして逃げ切りの体制。9回裏2アウトまできているが、走者一二塁となれば一発逆転サヨナラ弾の可能性も秘めている状況でもある。
それを考えれば十分な迫力があり、クローザーとしてマウンドに上っていたトロントのケン・ジャイルズは、勝負を避けるような投球で四球にした。

あとで確認したところ、今日は7回裏1死一三塁という場面で代打として登場し、元阪神のドリスと対戦。
低めのスプリットを叩きつけたセカンドゴロで打点を挙げたとのこと。

筒香については、成績的にはどれだけのものを残せるかという部分こそ未知数とはいえ、しばらくはメジャーでやっていけそうな気配を個人的には感じた。

彼については、横浜高校時代に1度だけながら、取材の場に立ち会ったことがあるので、いずれそのときの話をこの場でお伝えできたらと思っている。

そして、例によって長々とした前置きを経て、ここからが本題(笑)。

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