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お受験するか?をよーく考えて結局どうなったか

うちの子は小学校受験をするのか?しないのか?年中当時にどっぷり考えてみたことがあります。

義務教育である小学校に「私立」というものがあり、
その受験のために1年以上も前から準備を始めるような世界があることを
それまで知らずに生きてきた私。

やっておけばよかったーと後悔しないよう、
まずは経験者に「なぜお受験したのか?」とヒアリングするところから始めました。

「中学受験よりラク」

友人がぶっちゃけてくれる意見で最も多かったのが「中学受験よりラク」という理由。

近所に、某有名中学受験塾があります。
夜20時近くになると、
近隣区のナンバーがコインパーキングや路上を占拠し始め、
塾の前には子どもの出待ちをする人だかりができて
真っ直ぐ歩けないほど。

休日も夏休みも問わず、
朝早くから駅改札を出た子どもたちの徒歩列が。
大きなリュックを背負って、
一様に斜め下を向く彼らが向かう先には塾。

中学受験は親と子が一緒になってやるものだと言われているけれど、
それはそれは想像を超える苦労があるようで、
目下受験準備中の親の声を聞くと
「(小学校の)お受験させとくんだった」と言う人もいる。
小学校受験は中学受験より競争率が低いから入れやすい、
子どものコントロールがしやすい、
という発想なんだって。

なぜそこまでして私立中に入れたい?と聞くと
「公立中から高校に入るのは至難の技。内申点が良くないと入れない。」と、さらに私にとって理解の難しい理由が出てきた!

内申点は、中学校生活で上位●%の好成績じゃないと、
且つ先生に気に入られないと貰えないものであり、
部活動など授業以外の生活も加味されるとのこと。

なんとまぁ……
内申点を貰うために先生に嫌われないようにするとか部活頑張るとか、
反抗期真っ只中で怒られてばっかりだった自分に
1ミリもない価値観で大いに戸惑うわけです。

中学校って何のために行くところだったっけ?

とはいえ、中高一貫校のメリットもありそうだよね?
都会の高校はどんな特徴があるの?
などなど紐解かなければならない問題がこの先も山積みですが、
中学以降も、高校受験まで見据えると大変そうだ、
ということは理解できた。うんうん。

「大学までストレートで行ける小学校がある」

お受験経験のある友人から、
読み古した関連本が送られてきました。

私立小学校にも様々なタイプがあり、
入学後は大学まで受験なしで進学できる学校もあるのだと知りました。

なるほど!
大学受験なしの高校生活は勉強以外の事に熱中できて良いかも!
と思ったのも束の間、
進学できる学部は選ぶ余地があまりないようです。

もしそのとき、
他に学びたいことがあったら他学校を受験することになる?
でもせっかく何年も高い授業料払ってきたし、
まあ学歴はこれで十分か、みたいなことになっちゃう???

うん、やっぱり、
大学までストレートに行けることを目的にお受験するのは、
私にはしっくりこない気がしました。

経験者が言う「私立の方が自分に合っていた」

もし自分や家族がその学校卒だったら、
「友人や先生に恵まれ環境が良かった」
「ご学友の繋がりが一生の財産になる」
「教育の質が高い」
と自信を持って言えるよね、と思います。

私も夫もそんな経験はないんだよなー、と立ち止まっていたとき、
信頼する友人が
「自分が私立中に入ってからとても楽しかった経験があって、
ならば我が子には小学校から私立に入れてあげたいと思った」
と教えてくれました。

私は小・中・高と公立で、
そんなに楽しい学校生活ではなかったから、
私立には個性を受け入れ伸ばしていく環境があるのかもしれない、
大人になって振り返った時に「楽しかった!」と言える学校生活が送れるのは素敵なことだな!と心揺れました。

でもこの私立学校の良さを、私はどうやって知りえるだろう?
学校見学とか?
OB・OGからの情報だとバイアスがかかりそうだしなぁ。
とりあえず全ての情報を読み解いて、
選んだところに我が子を入れてみる、で良いのか?
いやいや、それは我が子を使ってもの凄い賭けをしているような、
そんな感覚を私は覚えました。

ううう、これは最後まで答えが見つからないことになりそうだ。

合格の先に浮かんでしまうネガティブ要素

お受験対策はお金がかかります。
そして何より、
試験内容に沿って繰り返される「合格するための正しさ」を、
親も子も揃って会得体得するために、
塾通いだけでなく、
日頃の生活でも多大な努力が不可欠だ、
ということを周囲の経験者たちを見て学ばせてもらっていました。

最終的には「この学校に絶対入れたい」という明確な親の意思がなければ、
高い授業料を払うことも腹落ちはしないし、
遊びたい盛りの子どもを試験対策に向かわせることへの心苦しさに
耐えられないだろうと考えました。

さらに合格したあとを想像してみました。
6歳という年齢で電車バスを使った長距離登校の試練が待っています。
地元の小学校で出会うはずだった近所の子ども達、その親達とも、
接点を持つ機会がグッと減ってしまうでしょう。

保護者会に集まる親達が、
一様に紺色のスーツと黒いバッグを持っている様子を思い浮かべ、
着たくもない服を身に纏うことは私は絶対ないとして、
そこに一人違うビジュアルでたたずむ私って何?!
そもそも価値観が違うんじゃない??
それに高額な授業料を何年も払い続けられるの?
(ますます会社辞められなくなるよ!)

合格の先にネガティブ要素しか思い浮かばない時点で、
我が家はお受験すべきではない。

結論:子どもの人生は子ども自身が決めるもの

調べて、聞いて、たくさん考えた結果、迷いも消えてスッキリ。
小学校受験はしませんでした。

もうすぐ「中学受験をするか?」という
次の判断タイミングがやってきます。
周りの友達がみんな受けるから、
というきっかけで考えることになり、
私も一緒になって学校や受験のことを調べることになるのでしょうか。

既に年中さんではなく小学校高学年。
その道に挑むかどうかを選択するのは子ども自身だと考えています。

勉強は、いつ始めても遅いことはないし、
やる気になればいつでもできる。
逆に、やる気にならなければ、
どれだけ時間を費やしても身につかないもの、と考えてます。

子どもがやると決めたらもちろん応援するけどね。
頑張る!と決めて精一杯努力してみたら、
その先には成功と成長しかないもんね。

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