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コミティア出張編集部で持ち込みやってみたら、マンガの概念が変わったハナシ。



ご報告遅くなりましたが、コミティア142での
出張編集部への持ち込みレポです!

これまで出版社には延べ17回持ち込み
してきましたが、イベントの
出張編集部は初めてでした。

以下、持ち込み先での反応詳細と、
結果として漫画の概念が変わった体験を
ご報告します😊



今回、持ち込みした作品


まったく毛色が違う2作を持ち込みました▼




持ち込み先


今回のコミティアでは、88もの編集部が
来場されていてビックリΣ(・ω・ノ)ノ!
結構混んでいて、5か所回るのが精一杯でした。


1,KADOKAWAコミックエッセイさん



コミックエッセイの良かった点:
50歳でマンガ家になる決断をしたのは、
同様に目指す人達の共感を呼べる。
SNSでどんどん発信をすると良い。 

課題:
仕事を辞めて漫画家になる決断した、
その先が読みたい。
絵柄については、ダメではないが、
安定しておらず試行錯誤が見え過ぎ。
別人に見えてしまうのは×。
令和の最先端も踏まえて、
通常の絵柄を確定してからデフォルメを。



2,路草さん


良い点:
コミックエッセイもスケートマンガも
熱さが伝わってくる。

課題:
コマ数が多いと、読者に負担を強いる。
スケート漫画で言いたいことは何か?
挫折からの復活だとすると、
そこにもっと絞ってもよかった。

今後:
作家さん方が好きを持ち寄って、
面白ければ取り上げていきたい。



3,LINE編集部さん




コミックエッセイは、
体験談としては赤裸々だが、
結論が出ていないので失敗なのか成功なのか
読者はどっちで読めばいいのか迷う。

エッセイは離婚する夫婦とかなら読まれるが、
それ以外は読まれにくい。

現在進行形なら、LINEインディーズの方が
向いているかもしれない。
無料で自主更新出来るので、見てみては。



4,ぶんか社さん


スケート漫画の良い点;
体の線が綺麗。
印象的な場面や衣装のシワまで
描き込まれていて、
好きが伝わってくる。
ココを見せたいために描いている、
というのが明確 。

課題;
コマが多い。
背景がきちんと描けている所と
馴染んでいない所との差が大。



コミックエッセイ良い点;
体験漫画としてとても面白かった。 


課題:
とにかく文字が多い。
ほとんどのコマにセリフが入っている。
読者は以前より文字を読む体力が
なくなってきている。
セリフがなくても感情が伝わる
場面が沢山ある。

文字を絵に置き換えるよう、
極力心掛けることで、
明確に読みやすくなる。



5,ナンバーナインさん


コミックエッセイやスポーツ漫画は
WEBTOONの特質上、需要が少ない。
今の売れ線は、異世界ものなど
ほぼ5ジャンルに限られていて、
あと2年くらい変わらないと思われる。
次に来るとしたらコメディ→
その次にエッセイと思われる。

内容自体は面白かったので、
無理にWEBTOONでやる必要はないのでは?




今回、収穫だったこと



1,WEBTOONの展望がわかったこと


WEBTOONの編集部は、
LINEさんもナンバーナインさんも
即戦力を求めていて、
「コレが今いけるかどうか」の判断が秒速。
なので5分で瞬殺のところもありましたが(泣)
判断基準が明確でよくわかりました。

3年くらい先までの予想図を
データを用いて聴くことが出来て、
コミックエッセイは厳しいことが
判ったので、WEBTOONを狙うのは
当面スッパリ諦めることにしました。

そのかわり、LINEインディーズが無料で
自主更新出来るのを知れたので、
インスタグラムと併せてのUPを
検討しようかと思います。

今後、どこに照準を合わせていくか
考える材料を得ることが出来ました。


2,漫画の概念が変わったこと!



特にぶんか社さんで、具体的に
ひとつひとつのコマまで示して
改善点をアドバイスくださったり、
読者の体質までわかりやすく説明
いただいたことで、
「令和時代の漫画」についての認識が
180度ガラッと変わりました。

大袈裟でなく、それくらいの体験でした。



萩尾望都先生や竹宮恵子先生で
育ってきた世代の私にとっての漫画は、
詩であり散文でありファンタジーであり
外国文学やSFや歴史など
あらゆる文化への入り口でもありました。

韻を踏んで畳みかけるような語りや
演劇的・抒情的なセリフ、
世界観や歴史的舞台装置の説明
それ自体に浸るのが悦楽でした。

でも現在、
これだけコンテンツが膨大に溢れてると
漫画はそのひとつでしかない。
すべてを漫画が満たす必要はなく、
むしろ逆になっている。

確かに、実際にいま自分がアプリで
マンガをどう読んでるか?と考えると、
スキマ時間になるべくラクに
ストレスなくカタルシス得たい、と思ってる。
本当に疲れている時は文字は滑って行って
アタマに全く入ってこない。


そう考えると、自分はもしかして
読者にかなり優しくない漫画を
描いていたのでは??と思い当たったのでした。
(イマサラかよ!と突っ込まれるかもしれませんが💦)


今までも「文字が多い」と指摘は
されていたのですが、
自分としては無意識に、
畳みかけるような文章や
長いモノローグや
これでもかと説明を詰め込むことが
良い、と思い込んでいたんですね。

これはパラダイムチェンジをせねば
ならない、と本気で思った次第です。



今回も名刺をもらうことが出来なくて
もちろん少なからず凹みましたが、
それも当然か!と納得がいきました。




ということで、結論として
出張編集部持ち込み、
やってみて良かったです。



次に活かしたいと思います!!






本日もお読みいただき有難うございました。

また土曜日にお会いできると嬉しいです😊


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