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外資系におけるコネ入社

大手企業の重役の優秀とは言えないご子息が優良企業に就職できず、親のコネを使って取引先の企業に入社。決してドラマの世界の話ではなく、平成を経て令和になった今でもコネ入社は日本企業に蔓延していると言われます。一方で、日本企業とは全く異なる実力主義イメージが先行する外資系にはコネなんて存在しないと思われる方もいるかもしれません。

 

残念ながら、外資系の方が日本企業以上にコネが堂々とはびこっている企業も多数存在しているのです。その大半は経営トップや役員の人脈を通じたコネ入社が多く、少々下衆な話になりますが、気に入っている女性を自分の手元に置くべく入社させてしまう公私混同もよく見受けられます。

 

また、入社だけではなく、昇進においても経営幹部のコネ(人脈)を最大限活用する人もいます。金字塔のような際立つ実績を上げていない、下手をすれば目標を達成することが希だったにも関わらず、営業部長にプロモーションされた人もいるのです。そのような人は常日頃からコネを作るために、お偉方の出席する飲み会には全部出席、若者の面倒見の良い振りをしながら次のポジションに向けて猛烈にアピールする、日本企業顔負けの社内政治に明け暮れているのです。

 

昇進におけるコネは次回以降改めてお話しするとして、それでは、実際にコネをつかってまで入社するというのはどのようなケースがあるのでしょうか?

 

外資系においてよく見られるのは、自らの意思で退職しておきながら、転職先の新しい環境で自分の能力が通用しないことを認識し、元の所属企業の方が自分の立ち位置や業績連動給与が期待できると考え、元の所属企業に再入社したいと泣きを入れるケースです。外資系においてこのような出戻りは決して稀ではありません。

 

出戻りを申し出る方々は打算的でプライドが高い方が多く、直属の上司にキャリアアップのため、自分の能力が生かされていないとか、組織の目指す方向が違うとか、ポジティブな理由をつけて退職して行ったのですから、自分の能力が外では通用しなかったので再就職させてくださいと頭を下げるなどということはプライドが許しません。

 

そこで考えるのは、元いた会社の可能な限り役職の高い人達から、元の上司に出戻りの口添えを頼み込むのです。これらの役職の高い人達と元の上司は、直接の上司部下の関係でもなく利害関係も少なく、役職の高い人達は、出戻り希望者がよっぽど使えない人でない限り、昔一緒に働いていた情もあるので意外とすんなりと引き受けてくれます。出戻り希望者からすると、できる限り役職の高く、上司よりも役職が高い場合、その口添えを上司も拒否しないだろうという打算ももちろんあります。

 

しかし少し考えてみれば、自ら退職しておきながら、外で自分の実力が通用しないと認識しているような人材をなぜ採用しないといけないのでしょうか?マネージャーとしてはそのような人材を再び雇用することは、組織の不利益以外の何者でもありません。役に立たない人材が自ら出て行ってくれたのですから、その空いた枠にもっと優秀な人材を採用する方が合理的です。

 

では、どうすればお偉方のコネを拒否できるのでしょうか?

 

それは拒否した結果に対してコミットすれば良いのです。コネを使ってなんとか戻ろうとする人材を採用するよりも、優秀な人材採用する方が、結果達成の最短距離につながることを説明できれば良いのです。

 

まともな経営者や経営幹部のマネージャーであれば、結果を出すことをコミットし、達成しさえすれば文句は言いません。彼らも自らの処遇を決定するのは結局のところ業績だからです。

 

しかしながら、日本企業のみならず、外資系でもコネ入社がはびこっているのは事実です。コネ入社の申し出を断れないのは、自分自身に結果に対するコミットがないからだと考えます。このような非合理的な採用を減らすため、結果にコミットすることを意識していただければ幸いです。

 

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大手企業6社を経て某外資系のマーケティング本部長してます。祥伝社より『もう会社に頼らない。SNSブランディングという生き方』出版。米国MBA取得。年収増、転職、リストラ、外資系の実態などの話をしています

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大手企業6社を経て某外資系のマーケティング本部長してます。祥伝社より『もう会社に頼らない。SNSブランディングという生き方』出版。米国MBA取得。年収増、転職、リストラ、外資系の実態などの話をしています
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