福島清史@外資系統括本部長

様々な業界を経て、某外資系で統括本部長しています。祥伝社より『もう会社に頼らない。SN…

福島清史@外資系統括本部長

様々な業界を経て、某外資系で統括本部長しています。祥伝社より『もう会社に頼らない。SNSブランディングという生き方』出版。年収増、転職、リストラ、外資系の実態、海外MBA取得などの話をしています。

最近の記事

外国人留学生と日本人学生どちらが企業で使えるか?

前回の投稿後、外資系企業で本部長だった筆者は複数の企業で役員を経験しさらには自身の法人を経営するようになりました。いつもNoteでシェアしたい!と思う出来事に遭遇していたのですが、多忙を理由にNoteから遠ざかってしまっていました。ビジネスにおいて今まで以上に活動の幅が広がったことで、今まで考えなかった、気づかなかったことがたくさんあるので、再びシェアしていきたいとおもっています。 さて、4月になり企業では新卒新入社員を迎え職場もフレッシュな気分で新年度をスタートしたのでは

    • 間違ったワークライフバランス

      ほぼ1年ぶりの投稿になります。大変ご無沙汰してました。2021年もコロナ禍が継続し、自宅で過ごす、自宅で仕事をする時間が増えたことで働く人々の仕事に対する考え方もより一層変化したのではないかと思います。特にワークライフバランスに対する意識の変化は、部下や取引先を見ていても明確に感じられました。 限られた時間で与えられた目標を確実に達成する。そしてプライベートの時間も確保する。素晴らしい考え方で、外資系企業では本社幹部から末端まで浸透し、実行されている考え方です。 しかし日

      • 外資系でクビにならない為に、仕事ができる以上に必要なこと

        常に成果を求められる外資系では、仕事ができなければ解雇されてしまいます。仕事ができるとは、設定された目標(売上目標や利益目標など)を達成することと考えられます。外資系の場合、目標達成率がたとえ95%であっても、10%であっても未達は未達として一括りにされることもあり、100%以上の達成率でない限り解雇の理由として会社に利用される口実になるため、多くの人々が目標設定の段階からセンシティブになります。 しかし、長年外資系で本部長を務めている経験上、部下が目標さえ達成していれば安

        • コロナ危機、日本人、未だ指示待ち

          政府や自治体の長が連日テレビのニュースに登場し、互いに意思決定を擦りつけあっている。国会は、後出しの批判と大衆迎合政策とで、自分たちの支持基盤拡大のために未曾有の危機すら利用しようとする野党。こんな事が無駄に繰り返されている間に、日本は、感染者のオーバーシュートが目前に迫り、ロックアウトはいつかと連日報道されるようになってしまった。 2月末からヨーロッパ諸国で、3月の中頃にはニューヨークを始め米国でも感染者爆発、医療崩壊が起こった。それでも強制力を伴う命令を政府が発しないた

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          2極化する高学歴候補者

          筆者は優秀な経験者を探し求め、多い時は年に100人以上中途採用面接をしています。採用チームに煙たがられる程、業務に必要なスキル、経験業界、グローバルビジネス経験、そして英語力など求める人材像を細かく規定して募集をかけ、面接でも徹底的にあらゆる方向から実力を評価させていただいています。時には、戦略コンサルティングファームのようにケースインタビューをする事もあります。 一見すると、これらのハードルをクリアする為には、日本企業や外資系企業に関わらず、大手企業での経験が必要だと思わ

          2極化する高学歴候補者

          外資系におけるクビの意味

          まだまだ終身雇用の続く日本企業と異なり、外資系において成果を出せない者はすぐにクビ(解雇)になるというイメージをお持ちの方は多いと思います。 これは事実でもあり、そうでもありません。実態は、事実上のクビ状態になると言えると思います。それはどういうことでしょうか? 責任の所在のあいまいな日本企業に対して、外資系では全ての社員一人ひとりが必ず数値目標KPI(Key Performance Indicator)を持ちます。営業職であれば定められた売上目標であったり、間接部門であ

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          非正規社員の正社員登用について

          外資系では非正規社員として業務に従事され活躍されていた方に直接オファーをして、正社員として入社いただくことがあります。しかし、正社員として入社後に、入社前に期待していたパフォーマンスを十分に上げられる方が非常に少ないと言う事をお聞きします。 まず、正社員と非正規社員の職務内容の違いは何でしょうか?お話をお聞きした企業のほとんどにおいて、正社員と非正規社員の職務内容は明確に異なり、職務の難易度においても、次のようにレベルが完全に異なります 正社員:個人の知識や経験をフル活用

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          辞めたくても辞められない無能な外資系マネージャーの悪あがき

          日本企業と異なり、常に明確な成果を求められ続ける外資系。成果を上げ続ける事が出来なければクビになるのは、一般社員、マネージャー、エグゼクティブ問わず皆が認識している事実です。では、そのような厳しい外資系においてある程度の権限を持っているマネージャーが成果を上げられない時、解雇もしくは自ら辞職までにどのようにあがいていくのでしょうか? まず、マネージャーの成果は自身か監督するチームの成果をあげるという事になります。故にチームのスタッフが成果を上げられなければならない事は言うま

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          外資系におけるコネ入社

          大手企業の重役の優秀とは言えないご子息が優良企業に就職できず、親のコネを使って取引先の企業に入社。決してドラマの世界の話ではなく、平成を経て令和になった今でもコネ入社は日本企業に蔓延していると言われます。一方で、日本企業とは全く異なる実力主義イメージが先行する外資系にはコネなんて存在しないと思われる方もいるかもしれません。   残念ながら、外資系の方が日本企業以上にコネが堂々とはびこっている企業も多数存在しているのです。その大半は経営トップや役員の人脈を通じたコネ入社が多

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          転職における留学の錯覚資産価値

          日本において就職、転職活動を行うにあたってTOEICは最強の錯覚資産だと言われています。 林修先生が、初耳学で「本当の実力なんてねえ、誰がわかるかって問題があるんですよ」と述べていたように、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」及び、それを引き起こす事実のことです。つまり実は英語が話せないのに、TOEICのスコアが高い事で人々勝手に、あなたは英語を話せるかのように錯覚することです。 その錯覚の基準として、誰が決めたか長年「TOEIC900点以上=英語

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          TOEIC900点取っても安心してはいけない理由

          TOEICに関するリツイートをしたところ皆さんより反響をいただいたので、もう少し深くお話してみたいとおもいます。 私は、外資系を渡り歩き、現在はある企業でマーケティング本部長をしています。入れ替わりの激しい外資系ということもあり、自部門だけではなく、関連部門の面接に多く関わっており、数えてみると昨年は48人も面接していました。 外資系によくみられる面接までの流れとして、エージェント(ヘッドハンティングファーム)のリクルーターがいて、最初のコンタクトの段階で、電話もしくは面

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          出世を待つか?転職するか?

          組織に属するビジネスプロフェッショナルであれば、いずれ自分がチームや部門をリードするリーダーになりたいと考えているのではないでしょうか? ただ残念ながら、その機会は全員には与えられておらず、組織構造がピラミッッド型である以上、ピラミッドを登るにつれて、リーダーのポジションはどんどん少なくなっていき、そのポジションに就ける人は、ほんの一握りであることは言うまでもありません。 日本企業であれば、年功序列という弊害の元、どんなに優秀であっても長年にわたって自分の順番がやってくる

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