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アラ還おじさんのMid Point(1)25年振りのバンド活動【コロナ禍〜孤独なベースとギターの訓練記】

皆さん初めまして。アラ還おじさんと申します。今年で56歳になりました。
シンガポールでの単身赴任生活も丸2年が過ぎました。

シンガポールに入国した当初はまだコロナ禍の真っ只中であり、バスやMRT(所謂日本でいうところの地下鉄もしくは電車)に乗ったり、ショッピングモールに入るにもスマホのエントリーアプリが必須(コロナワクチンを2回以上接種した記録をはじめ各種個人情報の入ったもの)で大変窮屈で苦痛な日々を過ごしておりました。
このままコロナ禍も明けず、ずーっとこんな感じは嫌だなと感じておりました。

入国後の3ヶ月間は外出もままならず、またこちらの生活に慣れるのに必死だった事から、当然のことながら社外の友人は殆どおらず、孤独な寂しい日々を送っておりました。

若い頃に会社員をやりながらアマチュアバンドでベース&サイドボーカルとして活動しておりましたが結婚を機にバンド活動は自然消滅し、以来ベースを弾く機会がないまま過ごしておりました。今回シンガポール赴任にあたり、どうせ家で暇になるのだからとベースとギターを日本から運び込み、とりあえず家の中で弾こうと思いました。

25年もギターやベースに触っていないとやはり上手く弾けません。
指は動かないし、指先は直ぐに痛くなります。
課題曲としてAmazonでビートルズ全曲の入ったバンドスコア(バンド譜)を取り寄せ、数曲練習してみました。
結果はなかなか上手く弾けず、大変困っておりました。

Amazonで色んな教則本を電子版で入手したり、YouTubeで教則動画を見て一緒に弾いてみたりととにかくやれる事は試してみましたが一向に25年前の水準に戻ることはありません。

そんなこんなでシンガポール赴任から1年が経過したある日、僕はたまたまこちらで知り合いなった日本人の方がオーナーをされているレストランに行きました。
食事をしていると彼と音楽の話で盛り上がりました。
彼はウクレレを器用に弾きながら歌っておりましたので、僕も実は20数年前までアマチュアでバンドをやっていた事を話すと、「それなら日本人会で軽音楽同好会があるから入会してみたら、僕も入っているから」と軽音への入会を勧められました。

この何気ないやりとりがその後の僕の日々の暮らし(音楽生活)を一変させるとは、夢にも思いませんでした。

それから約1年近く、これまで凍結していた25年以上の長い長い日々が徐々に溶かされてより流動してゆくことなります。

<(2)に続きます>

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