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石橋を叩いて叩いて叩いてから、結婚する。

私は実家に住んでる脛齧りだ。そんな実家は、私が就職したタイミングでリフォームされた。配属された部署がクソブラックだったので、引っ越しのせいで残業できないことを、入社2週目で謝罪させられた。思い出して気分が悪くなってきた。

閑話休題。親はセンスがないので、私がほとんどの部屋の壁紙や内装を決めた。図面を元にせっせとCGを作り、カタログをめくり、作り上げた「おうち」だ。こだわり具合はほとんどマイホームである。(お金は一銭も出してない。)

そんな「おうち」からいずれ出ることになりそうだ。交際相手が一人暮らしを始めるので、タイミングを見て同棲しようか〜と話しているためである。

ここから、家を出るのがどれだけ嫌か
という愚痴。

実の話、めちゃくちゃ嫌。本当に嫌。とーっても嫌。両親との仲は良好も良好。親だいすき。加えて、自分で建てた(つもりなだけな)家から離れるなんて本当に嫌だ。せめて自分の部屋だけでも持ち出したい。
あと、そもそも環境が変わること自体がストレスなので、自ら変えたくない。まじで変えたくない。本当にやだ。
でも、そんなこと言ってたら一生実家住まいで親離れできないので、覚悟を決めようと思っている。どう考えても、親子で依存関係にあるので、傷が深くなる前に、少しでも早く親離れした方がいいのだ。

ここから本題

でも、嫌なものは嫌なので、覚悟を決めるまでにめちゃくちゃ時間がかかる。
その覚悟を決めるための時間を準備してくれる交際相手に、本当に感謝している。私の性格を鑑みて、いきなりプロポーズなんかしなかった。まるで新プロジェクトを始めるみたいに、2人で会議を重ねてゴールとルートを決めた。

まず一人暮らしをしてから数ヶ月から数年かけて、片方が"生活"をできるようになったと2人とも判断してから同棲。同棲してから数ヶ月から数年かけて、"2人で生活"をできるようになってから結婚するというルート。ちなみに、告白から付き合うまで半年以上かかったカップルである。たぶん、周りから見れば一生石橋を叩いてるカップルだろう。

よく「結婚は勢いでするもの(=勢いでしないと出来ないもの)」と言われる。そこに2人で真っ向勝負をしかけてやるのだ!せっせとせっせと入念に石橋を叩いて、叩いて叩いてめちゃくちゃ叩いて、確認できる部分は全部確認して、やっとえいやと渡るのだ。
渡った先が平穏無事な土地じゃないことくらいわかってる。その上で少しでも穏やかに暮らせるように、祈りを込めて石橋を叩くのだ。

勢いでしないと出来ない結婚なんて、私は絶対にしたくない。交際相手も同じように考えていてくれる。
それだけで幸せだと思った方がいいよ、自分。だから家出たくないなんて我儘いっちゃダメだよ?

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