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起業一年目であるあるらしい失敗をした話

こんにちは、羽田です。2020年3月に独立し、5月に法人登記しました。つまり、2021年4月で弊社は決算となります。

お陰様で何とか生き延びたな…。一年前は不安で一杯だったのに頑張ったな自分…と思っていたのですが、決算を迎えてとんでもない事が判明しました。

もう、本当になんというか、今まで41年間生きてきて、ここまで絶望的な気持ちになったのは初めてかもしれません。結構投げやりになり、もうどうでもいいわ会社員に戻るわと思ったくらいにはショックでした。

この事を知り合いの先輩経営者数名に相談したとこほ「あー…やっちゃいましたか…」と言われてしまいました。あるあるだそうです。

と、いうわけで僕が何をしてがしたのかをお話します。「馬鹿だなこいつひよってんじゃねぇよ」と思う方は是非読んでみてください。最近独立した人は同じ目にあわないためにも読んでみてください。つまり、全員漏れなく読んでください。そしてnoteの「スキ!」を押してやってください。

この一年、僕は何を考えていたか

まず、独立してからのこの1年間で僕は何を心がけていたかをお話しします。

独立してから、おかげさまで各所からお声がけをいただき、本当にありがたい事に常に忙しい一年を過ごしてきました。そして全く思いがけない程の売上をあげることをできました。僕は自己評価が低いので、こんな自分の割にはよくやったよ本当に、と思えた1年間でした。

ただ、お金に関する不安は消えません。いつ仕事がなくなるか分からないからです。この辺りは以前書いたのでよろしければどうぞ。

僕の売上はクライアントからいただく企画や制作系の仕事がほぼほぼ全てを占めています。自分でもサービスを二つ立ち上げましたが、そこでの売上は大きくなく、自社サービスだけでは全く生きていけない位しか稼げていません。

しかもお仕事をいただけるクライアントも前職時代からの繋がりがほぼ全てなので、自分の実力で稼いできたわけではない、と自覚しています。でも、昨年お仕事の機会をいただいた皆様、本当にありがとうございます。今年も頑張りますね。

さて、そんなこんなで知り合いからのご依頼で生きてきましたが、仕事がいつ無くなるかが本当に怖い。それがなくなったら僕は途端に無収入に転がり込んでしまうからです。

だからこの一年、稼ぐだけ稼いだもののお金はなるべく節約してきました。幸い僕はお酒も飲まないし派手なものへの憧れはないし、そもそも原価が大きなビジネスをやってるわけではありません。月々使うお金ってインターン学生や外注先にお支払いするお金と表参道のオフィス代位。自分が受け取るお金も必要最低限で、家族が食べていける位のお金だけ。つまりなるべく贅沢せず、キャッシュをなるべく会社の口座に残してきました。いざ仕事がなくなった時にも我が家が食べていける位のお金を会社から給与という形で渡せるようにするためです。

まぁ、令和35年までローンあるし、子供は3人いて中学受験するし、お金は必要なのに独立しちゃったんでね。そりゃ手元に残したくなりますよ。

沢山稼いだ。贅沢もせずに切り詰めた。何とか安心出来るくらいの現金を溜め込んだ…。あぁよかった、とりあえず僕はあと一年は生きていけるぞ…この一年でまた種を蒔いて頑張ろう…。

そんな事をしみじみ思った一年目の決算でした。

…ここまで読んだ方で「あー、こいつ、あの話か」と思った方もいるかもしれません。そう、あれです。

税金です。

絶望的な事実と僕の行動

決算にあたり税理士から受けた報告で、僕はとんでもないお金を税金として払わなければならないと知りました。

額を聞いた時、思わず、

は???

と言ってしまいました。

いや、税金を払うのは分かってましたよ?でも、まさかこんなに…というほど。

法人税は、利益に対してかかります。利益をガッツリ稼ぐと、そこに税金がかかるわけです。仕組みとしては知ってましたが、何かあんまりそこに注意がいかなかったのです。

この一年、頑張って稼いで切り詰めて節約して出した利益。その利益を未来への蓄えにしたかった僕の頑張りはなんだったんだ…と絶望的な気持ちになりました。

「経費使わなすぎです」と税理士さんから言われました。えぇ、だって節約してましたもん。使わないですよ、そりゃ。いつお金が無くなるかの恐怖に押しつぶされながら本当によく働いた一年だったんですよ。牛肉券を配ろうとした国の為に働いてたわけじゃねぇ!どうせ手元に残らないならこんな働くことなかったぜ!!!!

というわけで、残り数週間ですが経費使いまくってやろうと思ったのですね。国に払うくらいなら己の欲望を満たしてやるぞ、と。

…でも、当たり前ですが経費としてお金使うと確かに税金は減りますが貯めてきたお金がなくなる事を意味します。つまり、何をどうしたって、それこそ脱税しない限りは僕が貯めてきたお金はごっそりと無くなるのです。

この絶望感ったらないですよ。しばらくは食べていけるほどのキャッシュを手に入れてやっとお金が無くなる恐怖が少し和らいだというのに。この一年、めちゃくちゃ働いたけど、また恐怖を抱えながら働かないといけないのか…と、絶望的な気持ちになりました。いや、それくらい働いたんです、今年。慰めてやってください。

未来への投資に、どかっとお金を使おう

さて、僕はどうしたか。ちょっとなら接待という名目で美味しいもの食べて、出張名目で旅行行ったりしてそれを経費として計上する、まぁ独立した人がよくやる事もできるでしょう。

でも僕は根が真面目なんですねぇ。お酒飲まないしコロナで派手な遊びができないこともありましたが、お金の使い道を未来への投資に充てました。

これまであんまり投資してこなかった自社サービスへやれる範囲で投資をし、働いてるスタッフへ教材という事で彼女達が欲しい本を買ったり、僕自身も参考になりそうな本をどかっと買ったり。

この数週間、何にお金を使うのが正解なのかを考え、何度もそろばんを叩きながら自分なりの事業投資みたいな事をしました。勿論、投下したお金がどう成果に跳ね返ってくるかは分かりません。無駄金になる可能性も充分あります。

で、どかっとお金を使って残ったお金に税金がかかり、めでたく僕が今年一年かけて貯めたお金の大半がごっそりと無くなる事になりました。

ワロタ\(^O^)/

2年目を迎えるにあたって考えてる事

さて、一年生き延びたけどほぼ現金というものがなくなったわけですが、ではこの一年何やってたんだという話になるわけですよ。一年かけて水を撒いてたのに草も生えなかったみたいな話です。

知り合いの先輩経営者からはこう言われました。

羽田さん、事業と経営は違いますよ

深い。深すぎる。僕は営業出身だからあくせく働いてお金を生み出すことはできるけど、それをちゃんと仕組み化して拡大させつつ持続させるー。それが、経営者ってやつなんですね。

自覚してはいましたが、僕はこの1年間、ただのプレイヤーとして売上あげてただけで経営者ではなかった。肩書きは代表取締役ですが一人の会社だし経営なんてことはまるで出来てなかったわけです。

では、2年目となる年はどうするか。この数週間目まぐるしく色々考えましたが、ふつふつとある思いが湧いてきています。
まだちゃんと言語化できてないですが、それはまた改めて書きますね。

現場からは以上です。辛い。

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