暑い暑い一区切り

あっという間に2024年も4月になってしまった。

こんなふうに思うのは、
わたしのなかで年末年始の感覚が年々なくなっているからだろう。

子どもの頃、そしてまだ実家にいた頃は、
年末年始はそこで「一区切り」する感覚が
今よりももっとはっきりと感じられていたなと思う。


そしてこの感覚を感じなくなってしまっている
いちばんの原因は、
わたしが四季のない国で暮らしていることだろう。

わたしが暮らしているタイでは
年末年始の時期は乾季にあたり、
すこし涼しくなるとはいえ
それでも気温が30度を下回る日があればラッキーで、1日中冷房は欠かせない。


しかもタイでは1年で最も暑く
気温が40度を超える日が続くこともある4月に
ソンクラーンというタイの旧正月がある。

今では水かけ祭りなんて呼ばれているけれど、
仏像や年長者の手に水をかけるという伝統行事で、
この時期にはタイ語で
「サワッディー ピーマイ」という
日本語で「あけましておめでとう」という意味の
新年のあいさつをする。

「こんな暑いお正月なんて!」
タイに来て最初に迎えたソンクラーンは、
日中の日差しでびりびりに日焼けして、
子どもたちに水をかけられてびっくりしているうちに終わってしまった。

タイに来てもう10年にもなるので、
この暑さや水かけ祭りとイベント化した
タイ正月には慣れてしまったが、
はっきり言ってお正月という感じはしない。

やっぱり日本のキリッと寒い年末年始、
そして年を改めるという日本のお正月の感覚が
わたしには刷り込まれているのだなとつくづく思う。


それでも今年こそはこのソンクラーンをなんとか自分のなかで「一区切り」にしたい。

ずるずると続くような感覚に流されてしまいがちな日々だから、
またここからという気持ちでタイでの新年のあり方を改めて考えて過ごしてみたい。


「熱中症にはくれぐれも注意しましょう!」
テレビでは連日の暑さに気をつけるようにと注意喚起がされている。

日本のキリッと寒いお正月に想いを馳せながら、あと数日でソンクラーンを迎える。

今年のこのソンクラーン明けに
わたしが「一区切り」を感じられるかどうかは、
これからの大掃除と、
このnoteの決意表明にかかっている。

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