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バンコク旅行記⑧(2024.2) チキンがカリふわっ

今日はついてないのかも、と思った。タクシーとの攻防戦に負け(勝ち?)、ホテル12階のOnsenにでも入ろうかと思ったら、そのレセプション(温泉、プール、エステが兼用の受付)で制止される。
バスロープでないとだめらしい。
一度部屋に戻り、バスロープを「持って」きたら、また怒られる。
少し分からないところもあったがこういうことを言ってたらしい。「いまは宿泊客のほかに有料で開放している時間帯です。区別するために、宿泊客は手ぶらでバスロープで来ないといけない。キーカードだけ持ってくる。受付はキーカードだけを預かる。荷物はダメって言ったでしょ。もういい! 今日は通すけど、明日は手ぶらでくること、忘れないでね!!」
ボーゼンとする私。
想定外のことを言われると処理できなくなる自分にボーゼンとする私。

プールに入る宿泊客は水着をつけてバスロープをはおって廊下を歩かないといけないらしい。
じゃあOnsenに入る人は…?
そんなのやだよー。

このホテルは日本式の「Onsen」を売りにしているが、「浴衣でウロチョロできる」日本のその風習を間違ってバスロープでやろうとしているのではないか。
お客さんの大半は東アジアの人で、それに従っている人もいる。たしかにチェックインしてからバスロープ(水着in)で廊下を歩く変わった人たちがいるなぁと思っていたけど、彼らはそれに従っている人なんだ。
しかしその珍妙なルールをよく飲み込めていない人も多く、次々と英語で制止されている。そして次々と「ルール破り」の宿泊客が現れる。そりゃそうだ。パブリックな廊下をバスロープで歩かせる風習などどこの国にもないのだから*。
少しでもタイ語が分かる私に、レセプションの日頃の憤懣が爆発した。
……そんな感じがする。

* 調べたら、リゾートホテルはバスロープアリなんだそうだ。

そのレセプションもモグラ叩きにあまりにテンパっていて、私は貸してもらえるはずのバスタオルをもらえず、ちょっとだけOnsenに浸かり、日本から持ってきた小さなタオルで体を拭いて出た。悲しい。

ご飯。

ムーガタかガイヤーンを考えていた。ホテルでおすすめを聞いておいたムーガタの店は少し遠くて入り組んだ路地にあり、Grabがつかまらず、タクシーで道を伝えられるか心配だった。
私は夕方のタクシーとこのOnsenの一件があり、気弱になっていた。

そこで近場のガイヤーンのお店に行く。
トゥクトゥクに乗りたいと言われたので、交渉。
100バーツ、3人ならよしとしよう。

ガイヤーン・ラチャダー」という新しめの、『歩くバンコク 2024』に載っている店です。

きのこ炒め。不味いはずがないという顔をしている
人気爆発中のトウモロコシのソムタム。何度写真を見返しても生唾がこみあげる
もち米。そびえ立って凜々しい

あ゛あ゛あ゛あ゛
どれもおいしーい!
トウモロコシのソムタム、甘くて食べやすい!

追加で頼んだ海老のガーリックフリッターもすごくいける。
この味は冷凍じゃなく生の海老を揚げてるよねって話になり盛り上がる。

そしてガイヤーン(鳥焼き)

ガイヤーン ハーフサイズ 3人でちょうどいい。 カリふわっ

この看板商品のガイヤーンに親戚はちょっと期待外れのような顔をしていました。
たぶん「ぱさっとしてる」と思ってる…。

タイ語の先生が言うには、「肉汁したたる」鳥焼きは、タイではまだ人気がなく、よく火が通っていて、กรอบ ๆ している(カリッとしている)ことが重要になる。KFCタイのフライドチキンも、ジューシーさよりそっちを重視する。
日本に住むタイ人の間では、KFC日本より肉汁がなく衣がサクサクしているモスチキンのほうを好むのだそうだ。
そしてこの店のガイヤーンも、よく火が通っているのに衣はカリッ、肉はフワッとしている。「ぱさっ」ではない。おいしい!

フフフフ、でもその「答え」は親戚に言わないのだよ…(笑)。
タイが好きになってくれたら答えは後からついてくることだと思う。
3人でしめて600バーツ。ぜひまた来たいお店。

『歩くバンコク』のお店紹介には外れがなく、きれいなトイレ情報も載っていて、私の友達の間でも信頼度の高いガイドブックです。
最後の宿泊日の晩さんがここでよかったです。

今日はついているかも、と思えるようになりました。

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