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オオデマリの害虫駆除


庭のオオデマリが咲きました。
満開です。
じつはこのオオデマリの害虫駆除に毎年難儀しています。

話は四年前(2019年)にさかのぼります。

ちょっとした異変がありました。
オオデマリの一番太い幹に葉が一枚もなく枯れていました。
こんな事もあるのかな。と思いつつ、仕方なく幹を根本からのこぎりで切ることに。
“株立ち(かぶだち)”と言って、オオデマリは根本から幹が何本も出るタイプの植物です。
なので一本切っても全体に影響することはないのですが、メインの主役にすわっている太い幹を切るのは残念な思いでした。

庭のいちばん隅っこにあるオオデマリの木。
花が咲けば見ることはあっても、普段はあまり気にしてこなかった、、。


そんな事があっての翌年(2020年)。

開花時期の少し前のゴールデンウィークが開けたくらいのこと。
オオデマリの木を見ると、、、葉が枯れている?
いや、虫に食べられている!
まともな葉っぱが一つもない!
よく見ると、これから花になるつぼみも食われている!
というか、至るところ虫だらけ!!
体長何ミリかの小さな幼虫が葉の裏に!
ちょっと背筋が寒くなるなるくらいの数です。

そして、唐突に理解。
去年の枯れた幹の原因はこれだった!

捕るしかない!

とにかく、捕って捕って、捕りまくります。
いやもう、いくらでもいる。

葉っぱの裏、葉脈のくぼみに入り込んで指で摘むには限界がある。
ピンセットを使って、地道に一匹づつ摘んでいくしかない。

右手で摘んで、左手に持ったビニール袋へポイっと。
ピンセットで摘んだ時点でイモ虫が潰れます。
それがビニール袋に溜まっていくと、、、中が抹茶のような濃い緑色で染まります。
そして、強いて言うなら磯の香りみたいな青臭い匂いがする、、。

文章で書くのもちょっとアレな感じなんでこれ以上の表現はしませんが、実際のビジュアルはほんと最悪です。

だいたい目につかなくなるまで半日近く続ける。
これでもか、というくらい捕りました。

ところが翌日、また湧いたように山ほどいる!
またこれでもかと捕りまくる。

さらに翌日も。
さすがに三日目には数はかなり減りました。
三日間でおそらく600から700匹は捕ったかと。

その後、虫食いだらけの葉っぱと、わずかに残った花。
この年は情けない開花となりました。

で、この虫は何かという話ですが、サンゴジュハムシと判明。
なんでも、サンゴジュ(珊瑚樹)という植物があるそうで、そこに付く虫らしく、そこからサンゴジュハムシの名がついたようです。

これがオオデマリも食害するそうで、僕が知らなかっただけでオオデマリの害虫としては有名らしい。

厄介なことに、この幼虫はこのあと、一旦地中でサナギになり成虫になるとまたオオデマリの木にやってきて葉を食うそうです。
そして、オオデマリの枝に卵を産み付け冬を越す。
翌年の春、幼虫はまた葉を食うという酷い循環、、。

それまでは食害がそこまで目立っていなかたので気にならなかった様です。
山の中なので、成虫はどこかで見たこともあったのでしょうが、名前や幼虫までは知らなかった。

さて、この年これだけ幼虫を捕ったのでこの一件はおさまったと思ったのですが、、。
いいえ。事態はこれで終わりません。

翌年(2021年)。
やっぱり出ました。
警戒して見ていたので、早めに対処できました。
4月の終わりから取り掛かって、三日間やりました。

その翌年(2022年)。
もう覚悟できてます。
毎朝、一時間から二時間ほど、8日間に渡って捕りました。
この年、どれだけ捕ったか数えてみました。
全部で1086匹!
ん?例年よりちょっと多い気がするけどこんなものかと。

そして、今年2023年。
今年は気温が高いせいか、発生が早かった。
四月の20日から取り掛かりました。
駆除した数は、、、

1917匹ーーーーーっ!!

何でだ!?すげー増えてる!!

今年も毎日1~2時間。
でも昨年と違うのは数が減っていかないんです。
250匹以上捕った日は4日。
その後も100匹程度の日が5日。
最期のほうは30匹以下の日が続き、最終日に10匹。
期間は15日間にも及びました。

無理、いやもう無理だ!
来年から駆除剤使う!
(↑むやみに使いたくなくて我慢してきた)


今年、ご近所さんのオオデマリの木がやはりサンゴジュハムシの食害でまるごと枯れました。
ここ数年で数がやたらと増えている気がするのですが、、。
温暖化とかエルニーニョ現象とか関係があるのかどうなのか。

サンゴジュハムシ、どうか来年は例年並みでお願いします、、。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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