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ぷらっとふくい旅(前半)

5月2日の朝。いつもと同じぐらいの時間に家を出て、電車に揺られる。いつもと違うのは、敦賀行きの新快速に乗車している、ということ。そう、これから日帰り小旅行をするのだ。
京都駅で後ろ8両を切り離しスッキリした4両の敦賀行きは、湖西線を北上する。暦上は平日でも、世間はGW。車内には旅行や帰省をすると思わしき人も、ちらほらとみられる。
右手の車窓からは、田んぼや木々の緑、そして琵琶湖や快晴な空の青色が見え、美しい景色が広がる。が、私はほぼ寝ていた。昨晩TwitterのFFに突如呼び出され、京橋で焼肉を焼きながらよもやま話をしていたため。おかげで寝不足なのだ…
やがて電車は北陸線に入り、トンネルを抜けると、敦賀駅に到着する。

これまで敦賀駅というものはあまり聞く機会の駅だったが、北陸新幹線の終着駅となってからは、「北陸の玄関口」と名の知れた駅になった。
さて、ここから乗車するのは、ハピラインふくい線・福井行。実は、私はハピラインファンクラブというものに加入しており、その特典で一日乗車券を貰っていた。だからそれを消費するため、というのもここに来た目的の一つである。

ピンク色が目をひく

2両編成の普通電車が敦賀駅を発つ。当然ながら、運行会社が変わっただけで、乗る分には旧北陸本線となんら変わりはない。それでも車体の装飾や駅名標も刷新されて、どこか特別さが感じられる。
車窓を眺めたり、寝たりしていると、電車は芦原温泉駅に到着する。

新幹線の延伸区間の停車駅はいくつかあるが、ここはその一つである。そのため、駅とその周辺も立派に整備された。
とはいえ、人気(ひとけ)はそれほどなく、外に出てみればやはり閑散としている。どこか既視感あるなと思ったら、昨年末訪れた上越妙高駅だと気づいた。

福井らしく、恐竜の足跡があしらわれている
駅前の駐車場あたりにいた

ここからはバスに乗車する。駅前から出ている京福バス。ただの路線バスと思いきや、意外と乗っていて楽しい。ひたすら田んぼの広がる道を走ったり、一所懸命に坂を登ったり、はたまた青々とした日本海が広がる、見どころの多いバス路線。
40分ぐらい乗っていると、目的地の東尋坊に到着する。まばらにいた乗客の大半が一緒に下車する。

「次停まります」のボタンがちょっと古めなのが良い

東尋坊というと、行き詰まった人々の最終目的地、というイメージが強い。が、意外にも観光地として賑わっている。日本人だけでなく、外国人旅行者も少なくない。洒落たカフェもあり、なんならアイコスの営業もいた。もはやプチ鎌倉。

ではただの観光地になったのかといえば、そうでもないらしい。今も一定数の志願者がここへ来るのだそう。私の行った時にそんな気のある人はいなかったが。

風がかなり強く、身の安全を確保するため
これ以上先へ進むのは諦めた
圧巻の柱状節理

続く

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