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The answer is blowin' in the wind

・著書:働き方改革2.0vs4.0
・著者:橘玲

「働き方改革」という言葉だけが独り歩きしていると感じる日本。
大切なのは「働く在り方」の改革であり本質を捉えた施策。

世間では明らかにされない物事の本質を鋭く追及し、腹落ちする多角的な観点と表現力に惹かれて読んだ橘さんの2冊目の本。

ポイントを要約。

■主訴
日本は世界標準から周回遅れだが、逆にそれがチャンスでもあり、未来は明るいかもしれない

リベラル化する未来世界に向けて、日本と個人が生き残る為のポイント

・フリーエージェントとして自分ブランド=評判を高める

・好きなことへの自己投資+長くパートナーと続ける

■働き方の定義
・1.0:年功序列の日本的雇用慣行
・2.0:成果主義(グローバルスタンダード)
・3.0:プロジェクト単位、プロフェッショナル(シリコンバレー型)
・4.0:フリーエージェント(ギグエコノミー)
・5.0:機会がすべてを担うユートピア/ディストピア

■ポイント
リベラル化、グローバル化、知識社会化する世界で、成功も失敗も自己責任の世界の潮流に比べ、日本の働き方改革は矛盾だらけだが、幸福度は意外と高い。

◎現状
・世界:3.0→4.0へ
・日本:1.0→2.0(強引にシフト⇒矛盾…)

賃金格差の広がる世界潮流は幸福度や社会問題の格差も助長。
一方で、日本の格差は少なく、エンゲージメント率や生産性は極めて低いが、幸福度は比較的高い。

ただし、前政権が自画自賛する働き方改革や
、結果として数字で見ると良くなった経済成長には?が残る。

■働き方改革の矛盾
・終身雇用→奴隷労働(正社員酷使、非正規軽視)
・定年制→年齢差別
・現地採用、本社採用→国籍や地域差別

つまり、政府の掲げる同一労働同一賃金の根底が元々矛盾。

実態は身分の差別であり、同一"価値"同一賃金という悪しき習慣や既得権益。

非正規→正社員化=正、の促進依然に認識しておくべき事実や何が見直すべき本質か?

その他、世界標準のクリエイター、スペシャリスト、バックオフィスの定義が混然一体となっている日本型雇用と世界標準との違いなどを分かりやすく明記。

事実と根拠に独自の推論を加えた、日本人が知っておくべきエッセンスが過不足なく盛り込まれた一冊。

働く在り方が見直されている今だからこそ、自分自身への投資し、時代や環境に左右されない武器を養い、人にシェアもし、人と人とを繋いで"負けないギャンブル"を長く続けること。

何が正解で不正解かは自分自身の捉え方次第。
信じて歩み続けたい自分の選ぶ道。

それが自分の為にも、人の為にも、日本の為にもなると信じて過ごしたい毎日。

答えは風に吹かれている。

#働き方改革
#橘玲
#読書
#毎日更新

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