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いつも通っているその病院、本当に合っているか考えたことはありますか?【京都御所動物病院の院長の語り】vol.2

こんにちは、京都御所動物病院の院長・滝内健太郎です。
今回は、病院という場との付き合い方について、僕の思うところをお話しします。

どんなふうに病院通いをしていますか?

大事なペットたちに何かが起きた時、連れて行くべき病院を把握している方は多いと思います。
もしくは過去にかかったことがあったり、何か持病をお持ちでかかりつけ医に通っていらっしゃる方も少なくないでしょう。

さて、ここでタイトルの質問です。
いつも通っている(もしくは何かあった際に通おうと思っている)その病院、本当に合っているか考えたことはありますか?

病院というのは、とても専門的な場所です。
医師や看護師たちは、多くの一般の方よりも専門的かつ最新の知識や技術を有して医療行為にあたっています。
逆にいうと、多くの患者は、提供される治療や投薬が本当に自分の病状に対して適切なものであるかが、自分だけでは判断できないため、医師や看護師にほとんどの判断を委ねざるを得ません。

たとえば、診察時や治療時に色々な説明を受けた上で、患者側が受ける治療方法を選択するケースも多々あるでしょう。
でも、では、その病院側の説明が「きちんと正しい」かどうかって、皆さん的確に分かりますか?
きっと、多くの方が「難しい」とお答えになるのではないでしょうか。
要するに、(あえてこのような表現をしますが)患者側は病院をある意味で神格化し、「お医者様の仰るとおり」に治療を受ける場合がほとんどです。

その病院が合っているかを判断するポイント

では、もう一度お聞きしましょう。
いつも通っている(もしくは何かあった際に通おうと思っている)その病院、本当に合っているか考えたことはありますか?

専門家でなくとも、判断できるポイントはいくつかあります。

  • 病院そのものが常に清潔で心地良い空間かどうか

  • 医師が、飼い主様が納得するまで病状や治療について説明してくれるかどうか

  • 患者(ペットたち)の病状が回復しないまま通院が続いていることはないか

特に3つ目のポイントは重要です。
一生付き合わなければならない一部の病気などでない限り、おおよその病気・怪我は、「本当に治す気のある医師・病院」で適切な処置を受ければ、2週間もあれば何かしらの回復の兆しが見えます。
しかしながら、もし2週間通院しても何も変わらないのであれば、治療のアプローチが間違っている(ことに病院側すら気づかないまま処置をしている)可能性が高いため、僕は病院を変えることをおすすめしています。

愛する「ご家族」のために賢明な判断を

僕が最初の記事でもお伝えしたとおり、病気や怪我をしている動物たちが本当に求めているのはシンプルで、「いち早くこの苦しみ・つらさから解放してほしい」ということです。
もし少しでも「おや?」と思うことがあれば、「家の近くだから」や「ずっとお世話になっている先生だから」などの理由で盲目にならずに、あなたの大切なご家族の苦しみを、正確に理解し、最短・最速ルートで治療にあたってくれる、そんな医師・病院をぜひ探してみてください。

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